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競走中止

競走中止(きょうそうちゅうし)とは、競馬の競走において発走委員の真正な発走合図により競走が開始されたものの、決勝線に到達しなかった場合を指す[1]

概要編集

競走中止は、真正な発走合図(ゲート扉の開くこと)があったにもかかわらず、ゲートを出なかった場合、また競走中に騎手が馬上から落馬した場合や競走馬の馬体に故障が発生した場合などに競走から離脱し、決勝線(ゴール)に到達しなかった場合を指す。

しかし落馬した際に馬上が無人のまま馬だけの状態である「空馬」が、決勝線に到達する場合があるが、この場合は騎手が落馬した時点で競走中止とみなされるため、着順は与えられない。

また、騎手が馬体の異変に気づき競走を中止する場合や、 転倒により競走中止する場合もある。転倒する場合は他馬との接触が原因のこともあり、接触前は健常でも結果的に故障に結びつくこともある。馬が転倒すると騎手は落馬し、場合によっては死に至ることもある。また、馬に異状が見られると予後不良と診断され安楽死の措置が執られることも少なくない。いずれにせよ、競走中止が発生すると周囲の他馬の騎手は注意を払って競走を進め、馬の故障の有無の確認や騎手や馬の救助が優先される。

落馬による競走中止は特に新馬戦障害競走に多い。新馬戦はレース経験のない馬が出走するため急な動きが多いためである。また障害競走は障害の飛越の際に失敗して落馬することがあるためである。

なお、競走中止となった場合には、出走取消や競走除外の場合とは異なり、その馬の勝馬投票券は返還(買戻し)されない[2]

競走中止の例編集

  • 1967年アメリカハリウッド金杯では出走直後に騎手を振り落としたO'hara(オハラ)が騎手がいないにも関わらず巧みな走行をして一着入線したが、失格となった。
  • 1998年天皇賞・秋で目下6連勝中で1番人気に推されたサイレンススズカ大逃げをしたが、4コーナー手前で左前脚手根骨粉砕骨折を発症し競走中止、予後不良となり安楽死の措置が執られた。
  • 2008年エリザベス女王杯ポルトフィーノがスタート直後に鞍上の武豊を振り落とし競走中止となったが、そのまま走り続け1位で入線した。空馬での1位入線はGI競走では史上初の出来事であった。
  • 2009年有馬記念で当年の菊花賞スリーロールスが左前浅屈腱不全断裂を発症し競走中止、その後の検査で競走能力喪失と診断され競走馬を引退した。
  • 2010年1月11日の中山第4レース、3歳新馬において、ノボプロジェクトが4コーナーで斜行しフォルメンが落馬。その影響が後続に及びフォルメンを含む9頭が落馬、競走中止となった。レースは審議となり、1位入線のノボプロジェクトは失格となった(詳細は「9頭落馬事故」を参照)。

脚注編集