竹内茂代
日本の医師、政治家
経歴 編集
長野県南佐久郡原村（現川上村）で庄屋を世襲した家系で、元村長・元郡会議員井出喜重の長女として生まれた。1908年東京女医学校（現東京女子医科大学）を1期生として卒業。同年夏には、自殺を図った原阿佐緒の治療にあたった[1]。1916年医師の竹内甲平と結婚し、1919年新宿に井出医院を開業する傍ら、市川房枝らと社会運動に参加、婦人参政権運動の財務理事を務めた。1933年東京帝国大学医学博士。論文の題は「日本女子の體質に関する研究」[2]。
1946年東京都第1区から第22回衆議院議員総選挙出馬し、女性として初めて当選、日本自由党に属し総務及び婦人部長を務めたが、翌年公職追放となった[3]。その後は医業に専念。文部省嘱託、厚生省体力審議会専門委員、引揚援護院参与、結核予防東京婦人委員会副委員長、日本女医会副会長のほか大妻専門学校講師などを歴任した。
著作 編集
- 吉岡弥生先生と私
- 一般家庭看護学及一般育児学
- 八十路の歩み
脚注 編集
参考文献 編集
- 坂本令太郎『近代を築いたひとびと 5』1978年
- 小林朋子『朝未き頃 時代を紡いだ信州の女性たち』信濃毎日新聞社、2006年