第48期名人戦(だい48きめいじんせん)は朝日新聞社主催2023年度の名人戦であり、読売新聞時代の旧名人戦から数えて62期目である。スポンサーは明治チョコレート効果。名人戦は囲碁の七大棋戦の一つ。

第48期 名人戦
前名人 芝野虎丸(2期目)
挑戦者 井山裕太
第48期名人  
挑戦者決定リーグ
リーグ
0 残留
リーグ
0 陥落
  • 富士田明彦
  • 佐田篤史
  • 志田達哉
  • 張栩
  • 名人戦
    第47期第49期 >
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    方式 編集

    • 参加棋士 : 日本棋院関西棋院棋士の初段以上。
    • 予選は、日本棋院と関西棋院それぞれで、予選C・B・Aを行い、その勝ち抜き者による合同の最終予選で3名の新規リーグ参加者を決める。
    • 挑戦者決定リーグ戦は、前期シード者と新参加3名を加えた9名で行われ、同率の場合1位の場合プレーオフで挑戦者決定。それ以外は前期順位上位者が上位となる。なお今期よりリーグ陥落者が4名となった。
    • コミは6目半。
    • 持時間はリーグ戦は各5時間、挑戦手合は各8時間の二日制。
    • 優勝賞金 3000万円

    挑戦者決定リーグ 編集

    今期のリーグ戦は前期挑戦手合敗者の文裕以下リーグ戦2位から6位までの5名と最終予選から勝ち上がりの張栩、富士田、佐田の3名で2022年12月8日の許対張で開幕。翌23年7月24日まで行われた。第8節で一力が井山を破ったが、最終節で両者勝利のためプレーオフにもつれ込んだ[1]

    一方残留争いでは最終一斉対局で山下が富士田に勝利した一方、元名人の張栩が志田に敗れリーグ陥落したほか、志田、富士田、佐田の4名がリーグ陥落となった。

    挑戦1名・陥落4[2]

    棋士 0結 果0 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 8回戦 9回戦
    1 井山裕太 王座[3] 7 1 プレーオフ進出/挑戦
    0

    山下
    0

    0

    志田
    Bye
    0

    0

    佐田
    0

    富士田
    0

    一力
    0

    2 一力遼 棋聖 7 1 プレーオフ進出/残留 Bye
    0

    富士田
    0

    佐田
    0

    山下
    0

    志田
    0

    0

    0

    文裕
    0

    3 山下敬吾 九段 4 4 残留
    0

    文裕
    0

    0

    0

    一力
    0

    佐田
    0

    志田
    0

    Bye
    0

    富士田
    4 志田達哉八段 3 5 陥落
    0

    富士田
    Bye
    0

    文裕
    0

    0

    一力
    0

    山下
    0

    佐田
    0

    0

    5 余正麒八段 5 3 残留
    0

    佐田
    0

    文裕
    Bye
    0

    志田
    0

    0

    富士田
    0

    山下
    0

    0

    一力
    6 許家元 九段[4] 4 4 残留
    0

    0

    山下
    0

    富士田
    0

    佐田
    0

    Bye
    0

    一力
    0

    志田
    0

    井山
    7 張栩九段 4 4 陥落
    0

    0

    佐田
    0

    山下
    0

    冨士田
    0

    文裕
    0

    一力
    Bye
    0

    0

    志田
    7 富士田明彦七段 1 7 陥落
    0

    志田
    0

    一力
    0

    0

    Bye
    0

    0

    文裕
    0

    佐田
    0

    山下
    7 佐田篤史七段 1 7 陥落
    0

    0

    0

    一力
    0

    0

    山下
    0

    文裕
    0

    志田
    0

    富士田
    Bye

    一力は本因坊、井山は碁聖の保持者。

    挑戦者決定戦 編集

    挑戦者決定戦はMlily夢百合0圧床塾杯の関係から7月30日に行い、ニギリの結果一力の黒番で対局開始。井山が中押勝ちし芝野への挑戦が決定された[5]

    プレーオフ進出者 2名(7勝1敗)

    日程:2023年7月30日(東京・日本棋院本院)

      挑戦者決定戦 00第48期名人戦 挑戦者00
    7勝1敗(1位)
     井山裕太 王座  0○中押
    (7/30)  第48期名人戦 挑戦者
     0井山裕太 王座0 
    7勝1敗(2位)
     一力遼 棋聖  0

    下線の側が先手 / 先手勝ち / ○:後手勝ち / 先手負け / ●:後手負け)

    挑戦手合七番勝負 編集

    開催:2023年8月 - 11月(予定) 

    日程
    (2023年)
    第1局 第2局 第3局 第4局 第5局※ 第6局※ 第7局※
    8月24–25日 9月2–3日 9月19–20日 10月12–13日 10月23–24日 11月2–3日 11月9–10日
    (会場)

    対局者
    ホテル椿山荘
    東京
    霧島神宮 角上楼 アゴーラ守口 常磐ホテル ホテル花月園 龍宮城スパ
    ホテル三日月
    第47期名人

    芝野虎丸名人(十段)

     封 
    ○中押 ○中押 ○中押 ニギリ
    挑戦者

    井山裕太王座

     封 

     封 
    ニギリ
    総手数
     封 (封じ手)
    246手
    (96手目)
    183手
    (66手目)
    168手
    (91手目)
    立会人 趙治勲名誉名人 中小野田智己九段 羽根直樹九段 山田規三生九段 (山下敬吾九段)
    記録係 大西研也五段
    三浦太郎三段
    鳥井裕太四段
    小西理章初段
    西岡正織三段
    櫻本絢子初段
    小松大樹四段
    村本渉四段
    黒:黒番 / 白:白番 /  封 :1日目 封じ手の手番 / 各局いずれも2日制で、持ち時間は両対局者とも各局8時間。
    • 第1局と第7局では手番の先後をニギリで決定。一方が4勝した時点で決着、以降の対局(※)は実施されない。

    脚注 編集

    1. ^ 井山・一力、プレーオフに 囲碁名人戦リーグ戦 朝日新聞朝刊 2023年7月25日
    2. ^ 囲碁名人戦リーグ、陥落4人に 入れ替わり枠増、競争促す 朝日新聞朝刊 2022年11月29日
    3. ^ リーグ開幕時の正式な肩書きは「本因坊文裕」。その後2023年7月20日に本因坊位を失冠し、以降の正式な肩書きは「王座」である。
    4. ^ リーグ開幕時の正式な肩書きは「十段」。その後2023年4月20日に十段位を失冠し、以降の正式な肩書きは「九段」である。
    5. ^ 井山裕太王座が囲碁名人戦の挑戦権獲得 芝野虎丸名人への雪辱なるか 朝日新聞 2023年7月30日

    外部リンク 編集