筒井 伸輔(つつい しんすけ、1968年8月21日 - 2020年2月24日[1][2])は、日本画家筒井康隆の長男。

経歴 編集

東京都新宿区信濃町慶應義塾大学病院で、小説家筒井康隆の一人息子として生まれた。当時の住まいは渋谷区であったが両親とも関西出身であり、まもなく母の実家が近い神戸市垂水区に転居。同地で育つ。兵庫県立須磨東高等学校を経て武蔵野美術大学油画科を卒業。

妻の智子(1969年10月21日 - )は岩崎智子の名で画家として活動しており、筒井康隆の『佇むひと』角川文庫版の表紙を手がけている。

澁澤龍彦森茉莉を愛読する一方で父の作品には関心がない。本が好きで古本屋を開こうと思っていたこともあるが、画家になり一貫して蜜蝋を使って昆虫をモチーフとした作品を制作した。ミズマアートギャラリー所属。[3]

2012年7月13日より、『朝日新聞』にて康隆の連載小説『聖痕』の挿絵を担当した。

2020年2月24日、食道癌により逝去、51歳没[注 1][5]

2021年1月、父の康隆が伸輔を題材にした短編『川のほとり』を『新潮』2月号で発表した[6]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 誕生日から計算すると享年51歳。出典[1][4]では数え年で「享年53歳」。

出典 編集

  1. ^ a b 笑犬楼大通り 偽文士日碌”. shokenro.jp. 2020年2月28日閲覧。
  2. ^ 筒井伸輔さん死去”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社 (2020年2月29日). 2020年2月29日閲覧。
  3. ^ 筒井 伸輔 / TSUTSUI Shinsuke”. MIZUMA ART GALLERY. 2023年5月8日閲覧。
  4. ^ 筒井康隆 [@TsutsuiYasutaka] (2020年2月28日). "現在、喪の作業の第二段階にいる。 息子の筒井伸輔が死んだ。享年五十三歳、満年齢だと誕生日が来て五十二歳になる。死因は食道癌。 t.co/x1NdAQVmid #偽文士日碌". X(旧Twitter)より2021年2月19日閲覧
  5. ^ “急逝の息子を短編に 筒井康隆さん、コロナ禍に死を問う(会員制)”. 朝日新聞DIGITAL. (2021年3月12日). https://www.asahi.com/articles/ASP397WSCP36PTFC00F.html 2021年3月14日閲覧。 
  6. ^ 川のほとり”. 新潮社. 2021年3月14日閲覧。

外部リンク 編集