粟ヶ岳 (静岡県)

静岡県掛川市と島田市に跨る山

粟ヶ岳(あわがたけ/あわんたけ、別名:無間山)は、静岡県掛川市島田市に跨る標高532mのである。山頂は掛川市東山に属し、島田市との市境までは約200mほど。

粟ヶ岳
東側上空より
標高 532 m
所在地 静岡県掛川市島田市
位置 北緯34度50分29秒 東経138度4分2秒 / 北緯34.84139度 東経138.06722度 / 34.84139; 138.06722
粟ヶ岳 (静岡県)の位置(静岡県内)
粟ヶ岳 (静岡県)
粟ヶ岳 (静岡県) (静岡県)
粟ヶ岳 (静岡県)の位置(日本内)
粟ヶ岳 (静岡県)
粟ヶ岳 (静岡県) (日本)
プロジェクト 山
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特徴 編集

山頂には阿波々神社があり遠州七不思議の1つ無間の鐘の伝承がある。

山頂近くの南東斜面にはヒノキが『』の文字に植林されており、島田方面や牧之原台地上から見ることができる。当初(昭和7年)はが植えられたが、マツクイムシによる枯損から、昭和58年にヒノキに植え替えられた。

過去の山の姿は、江戸時代安藤広重東海道風景図会」の一枚に描かれているほか、昭和時代初期の東海道から見た風景絵葉書にも残る。これらの時代には山頂付近にしか樹木は存在せず、山の大部分は草地となっていた[1]

山頂付近には粟ヶ岳固定局と呼ばれる無線施設群があり、静岡県内のテレビ・ラジオ放送局の送信所、また東西の中継局となっている。直下には新東名高速道路最長の粟ヶ岳トンネルが貫く。山体は一級水系菊川二級水系太田川水系逆川の水源地にあたる。麓の掛川市東山や島田市志戸呂(牧之原台地の北端)には茶畑が広がっている。

観光 編集

の名所である。展望台からは南アルプス富士山伊豆半島駿河湾牧之原台地小笠山遠州灘を一望できる。ハイキングコースがあり、路線バスを利用して東山地区を徒歩で散策する観光客も多い。また、バイクツーリングで訪れる人々も目立つ。

アクセス 編集

脚注 編集

  1. ^ 岡本透『平成30年版研究成果選集』林野庁森林総合研究所、2018年、13頁。 

外部リンク 編集