紅衣(べにごろも)は、2002年平成14年)に東北農業研究センターで育成されたイネ(稲)の品種[1]。「奥羽331号」と「A5」(「赤室」)を交配したものに、「奥羽331号」を戻し交配することによって育成された[1]。旧系統名は「奥羽赤370号」[1]玄米の表面が赤褐色となる赤米である。東北地方での栽培に向く[1]

紅衣
イネ属 Oryza
イネ O. sativa
亜種 ジャポニカ O. s. subsp. japonica
品種 紅衣
開発 東北農業研究センター
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通常米に比して食物繊維ナトリウムタンニンカテキンなどに富むが、粘りが少ないため、食味は劣る[1]。粘りの強い低アミロース米と混米して炊飯すると、食味が向上し、ほどよい色合いとなる[1]

赤飯、赤米粥、雑穀米としての利用や、やや大粒であることから酒米としての利用も考えられている[1]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g 石谷 2009, p. 161.

参考文献 編集

  • 石谷, 孝佑 編『米の事典 -稲作からゲノムまで-』(新版)幸書房、2009年11月20日。ISBN 9784782103388 

関連項目 編集