結晶 SOUL LIBERATION
『結晶 SOUL LIBERATION』(けっしょう ソウル・リベレイション)は、1992年5月1日ORIGINAL LOVE通算2作目のスタジオ・アルバム。
に発売された『結晶 SOUL LIBERATION』 | ||||
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ORIGINAL LOVE の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
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ジャンル | ||||
レーベル |
EASTWORLD ⁄ TOSHIBA EMI CD:TOCT-6471 | |||
プロデュース | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ORIGINAL LOVE アルバム 年表 | ||||
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『結晶 SOUL LIBERATION』収録のシングル | ||||
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解説
編集先行シングル「月の裏で会いましょう Let's go to the darkside of the moon」[注釈 1]と、「ヴィーナス The Venus」[注釈 2]の2曲を収録。このアルバムについて後年、田島貴男は「その前までライブでやってた曲じゃなくって『結晶』は、新しいバンドメンバーになった前提で全部新しく書いた曲でやったから。あのメンバー全員でやる用に良い曲っていうことで。そういう意味でサウンドがメンバーとフィットしたかなって気はするけどね」と振り返っている。
今作では作詞を田島と木原龍太郎とが半分ずつ手がけているが、田島は「詞に関しては、音が出来る前に僕の中に歌いたい題材っていうのがあって。ある意味でそれにもとづいて曲を書いたところってのがあったから、この曲は僕が詞をつけたいっていう割り振りみたいなものは、なんとなくあったんです」「普段つきあっている、僕のまわりの人たちの心の中に、変化みたいなものが起こってきた。っていうのを去年、生活しているうちに感じて、それを題材として詞を書いたんです。僕がそれを書いたこと自体、僕も変化してたっていうことなんだと思うんですけれど、例えば『心理学』っていう曲だと、セックスとかオカルトっていう方向性で書いたんです。自分の判断力として霊とか超能力とか、っていうのに頼る人が出てきた。テレビをつければそういう特集番組を年中やっているし。僕のまわりにはいたんです」と、リリース当時のインタビューで答えている。
音作りでこだわった点については「1枚目はアレンジの段階でいろんな音を入れたくなったんですが、今回はフォー・リズムにこだわりました。ベース、ドラム、コード楽器、サックスだけでアレンジしていった」「とにかくシンプルなアレンジでいきたかったから、ドラムとベースの音にはすごく気を配りました。今のサウンドシステムを使って、いかにグルーヴが感じられるドラムの音を録るかってことにはすごくこだわりました」と、答えている。
アルバム・タイトルについては「愛の結晶とか、血と汗と涙の結晶、今までの音楽活動の結晶という意味でつけたんじゃ全然なくて。生きることって言ったらいいのかな? 常に変化する“何か”っていうか…、成長する結晶みたいなさ。そういう力とか、作用とか…。そういったものが今回のアルバムの根底に流れてるものとしてあって、それを象徴する言葉として『結晶』ってつけました。俺たちは成長したぞとか、そういう意味はなくて、まるで生きてるような生命力っていうこと」「ある意味で日記的なのかもしれないですね。『LOVE! LOVE! & LOVE!』[注釈 3]では、歌とか曲としての作り方をしてて。それが今回はもっと素直になって、純粋に歌い手が生活する上で感じた何かっていう感じですね」と、答えている。
M-2「月の裏で会いましょう (Album Version)」は、アルバム収録に際しテンポアップされ、イントロにサックスのブレイクが追加されたアルバム・ヴァージョンで収録、M-3「ミリオン・シークレッツ・オブ・ジャズ (Album Version)」は、コンサート会場で限定販売されていたアナログ12インチ「MILLION SECRETS OF JAZZ」[注釈 4]収録のテイクに対し、ベースがシンセ・ベースからエレキ・ベースに差し替えられたアルバム・ヴァージョン。
アートワーク、パッケージ
編集アルバムのデザインについて、信藤三雄は「“結晶”っていう文字は秋吉敏子から。彼女のアルバムで“秋吉敏子”って漢字で入ってるアルバムがあって、それがすごくカッコいいんですよ。それで筆文字で漢字で入れるってのもアリだなあって思って入れました」と答えている。ジャケットに漢字を刷り込んだのはこれが初めてだったが、「なんか毎回一つくらい新しいことを取り入れたいんですよね。まあそれが僕のモットーですかね」[1]という。バンド・メンバー全員でのショットは東芝EMIスタジオ・テラで撮影された。
評価
編集雑誌『レコード・コレクターズ』2016年7月号の特集「90年代の邦楽アルバム・ベスト100」では95位に選出。コメントで「渋谷系の流れを受け継ぐ今のシティ・ポップと呼称される音楽の源流を辿れば間違いなくこの作品にぶつかる」[2]と評された。
収録曲
編集- 心理学 PSYCHOLOGY – (6'26")
- 作詞 · 作曲:田島貴男
- 月の裏で会いましょう LET'S GO TO THE DARKSIDE OF THE MOON (Album Version) – (4'54")
- 作詞:木原龍太郎 ⁄ 作曲:田島貴男
- ミリオン・シークレッツ・オブ・ジャズ MILLION SECRETS OF JAZZ (Album Version) – (6'04")
- 作詞 · 作曲:田島貴男
- スクランブル SCRAMBLE – (4'47")
- 作詞:木原龍太郎 ⁄ 作曲:田島貴男
- 愛のサーキット LOVE CIRCUIT – (6'18")
- 作詞 · 作曲:田島貴男
- フレンズ FRIENDS – (4'45")
- 作詞:木原龍太郎 ⁄ 作曲:田島貴男
- スキャンダル SCANDAL – (5'54")
- 作詞 · 作曲:田島貴男
- フェアウェル フェアウェル FAREWELL FAREWELL – (5'41")
- 作詞:木原龍太郎 ⁄ 作曲:田島貴男
- ヴィーナス THE VENUS – (5'31")
- 作詞:木原龍太郎 ⁄ 作曲:田島貴男
- セレナーデ SERENADE – (4'41")
- 作詞 · 作曲:田島貴男
クレジット
編集Produced by | Takao TAJIMA | |
Co-Produced by | Yasushi IDE | |
All Songs are Aranged by | ORIGINAL LOVE | |
Recorded and Mixed by | Yasuaki “V” SHINDOH | |
Recorded by | Akitsugu DOI (M-2,3,9), Masaki TAKAMURA (Onkio Haus) (M-7,8) | |
Assistant Engineerd by |
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Recorded at |
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Mixed at | Victor Aoyama Studio | |
Masterd by |
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Recorded from | May 1991 - Feb 1992 | |
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ORIGINAL LOVE are Takao TAJIMA | : | Vocals, Chorus, Acoustic Guitar & Electric Guitar |
Takashi MURAYAMA | : | Electric Guitar, Electric Sitar |
Ryutaro KIHARA | : | Keyboards |
Nobuyuki MORI | : | Sax, Flute |
Shigeo MIYATA | : | Drums |
GUEST MUSICIANS
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Tomio INOUE | : | Electric Bass |
Hiroyuki HANADA | : | Electric Guitar (M-4) |
Neko SAITO | : | Violin (M-10) |
Yunker HANAJI | : | Percussions (M-1,2,3,4,5,6,8,10) |
Mataro MISAWA | : | Percussions (M-5,6,9) |
ASA-CHANG | : |
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Megumi MASHIRO | : |
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Special Thanks to |
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Exective Producers | : |
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A&R Chief | : | Masanobu KONDO (TOSHIBA EMI) |
A&R Directors | : |
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Heads of Promotion | : |
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Public Relation | : | TOSHIBA EMI Domestic 1st Division 1st and 3rd Promotion Section |
Sales Promotion | : |
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Artist Management | : | Yasushi IDE (King Cobra) |
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Art Direction | : | Mitsuo SHINDO (Contemporary Production) |
Design | : | Koichi FUJIKAWA (C.T.P), Masako SAITO (C.T.P), Satoshi NAKAMURA (C.T.P) |
Photo | : | Kenji MIURA (Lightsome) |
Stylist | : | Ayumi SHINO |
Hair Make | : | Akemi NAKANO, Mika KANZAKI |
Standard of 90'sシリーズ
編集『結晶 SOUL LIBERATION』 | |
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ORIGINAL LOVE の スタジオ・アルバム | |
リリース | |
録音 |
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ジャンル | |
レーベル |
EASTWORLD ⁄ EMI Music Japan CD:TOCT-26392 |
プロデュース | |
EANコード | |
EAN 4988006238909, ASIN B00CWGYEYS |
解説
編集2007年10月24日ボーナス・トラックにM-11「月の裏で会いましょう (Single Version)」とM-12「ミリオン・シークレッツ・オブ・ジャズ (Tajima Takao Mix)」が追加収録されたが、M-12は12インチ・シングル収録のものと同内容。また、M-9「ヴィーナス」はオリジナル盤とヴォーカル・トラックが異なり、エンディングも10秒程短い。なお、オリジナルの歌詞カードのクレジットでは、ゲスト・プレイヤーの花田裕之参加曲が「スクランブル」となっていたが、「愛のサーキット」に訂正された。
に『standard of 90's』シリーズの一つとして、24bit デジタル・リマスタリング、紙ジャケット仕様の田島貴男監修・公認盤として再発。2013年7月24日にはSHM-CDフォーマットにて再発された(CD:TOCT-95193)。
収録曲
編集- 心理学 PSYCHOLOGY – (6'24")
- 月の裏で会いましょう LET'S GO TO THE DARKSIDE OF THE MOON (Album Version) – (4'53")
- ミリオン・シークレッツ・オブ・ジャズ MILLION SECRETS OF JAZZ (Album Version) – (6'02")
- スクランブル SCRAMBLE – (4'46")
- 愛のサーキット LOVE CIRCUIT – (6'17")
- フレンズ FRIENDS – (4'44")
- スキャンダル SCANDAL – (5'52")
- フェアウェル フェアウェル FAREWELL FAREWELL – (5'38")
- ヴィーナス THE VENUS – (5'20")
- セレナーデ SERENADE – (4'39")
- 月の裏で会いましょう LET'S GO TO THE DARKSIDE OF THE MOON (Single Version) – (4'29")
- 作詞:木原龍太郎 ⁄ 作曲:田島貴男 ⁄ 編曲:オリジナル・ラヴ
- ミリオン・シークレッツ・オブ・ジャズ MILLION SECRETS OF JAZZ (Tajima Takao Mix) – (6'04")
- 作詞 · 作曲:田島貴男 ⁄ Remixed by Tajima Takao
スタッフ
編集マスタリング監修:田島貴男 |
マスタリング・エンジニア:小鐵徹 (JVC マスタリングセンター) |
ロゴ・デザイン:コンテムポラリー・プロダクション |
シリーズ総合監修:太田浩 / 山崎二郎 (バァフアウト! 編集長) |
ライナーノーツ:佐野郷子 (Do The Monkey) |
脚注
編集注釈
編集- ^ 「月の裏で会いましょう Let's go to the darkside of the moon」 1991年11月20日 発売 EASTWORLD ⁄ TOSHIBA EMI SCD:TOCT-2731
- ^ 「ヴィーナス The Venus」 1992年4月8日 発売 EASTWORLD ⁄ TOSHIBA EMI SCD:TOCT-2796
- ^ 『LOVE! LOVE! & LOVE!』 1991年7月12日 発売 EASTWORLD ⁄ TOSHIBA EMI 2CD:TOCT-6196~7
- ^ 「MILLION SECRETS OF JAZZ」 1991年12月 発売 12":OL-001
出典
編集- ^ 『design by contemporary production シーティーピーピーのデザイン』 1996年8月30日 発行 光琳社出版
- ^ 「特集 90年代の邦楽アルバム・ベスト100」『ミュージック・マガジン』第48巻第7号、株式会社ミュージック・マガジン、2016年7月1日、30-77頁、JAN 4910084790765。
外部リンク
編集- Original Love Official Web Site
-
- 結晶 – DISCOGRAPHY
- その他
-
- Original-Love-結晶-Soul-Liberation - Discogs (発売一覧)