緑1号 (みとり1ごう) は、日本国有鉄道 (国鉄) が定めた名称の1つである。

緑1号 (測定値)
 
16進表記 #0E5E55
RGB (14, 94, 85)
マンセル値 2.5BG 3.5/5
出典 星晃 「国鉄車両の色 〝あのころ〟の話」
緑1号 (1956 年版規定値)
 
16進表記 #006157
RGB (0, 97, 87)
マンセル値 2.1BG 3.6/5.4
出典 TMS 編集部編 『TMS 国鉄色ハンドブック』
緑1号 (1959 年版規定値)
 
16進表記 #005F57
RGB (0, 95, 87)
マンセル値 3BG 3.5/5.5
出典 TMS 編集部編 『TMS 国鉄色ハンドブック』

概要

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慣用色名称は 「阪和急行色」 で、マンセル値には測定値と規定値の2種類が存在した。「緑」 の冠称があるが青緑系であるので、青緑1号青緑6号灰緑色3号京阪青緑色と同系で、南海ダークグリーンとは色相が異なっている。

本色は1955年12月8日から阪和線で営業開始した70系クリーム3号とともに用いられたもので、1954年10月1日から使用されていた南海11001・12001系に対抗するためであったといわれている。測定値は日本鉄道技術協会 (JREA) の 「色彩調節の車両への応用研究委員会」 による。規定値は1956年の 「国鉄車両関係色見本帳 (第1版)」 で 「緑1号」 として制定され、1959年の 「国鉄車両関係色見本帳 (第2版)」 で変更されている。

当初、モハ61001 (1953年にモハ40001を改番) とクハ6210 (旧クタ601、1959年にクハ25200に改番) の2両も予備車として70系と同色に塗り分けられた。1967年から新スカ色青15号に塗り替えられ、廃止された。

使用車両

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近似色

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関連項目

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参考文献

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  • 星晃 「国鉄車両の色 〝あのころ〟の話」、鉄道ジャーナル通巻217号。
  • 関西国電50周年編集委員会編 『関西国電50周年』、鉄道史資料保存会。
  • TMS 編集部編 『TMS 国鉄色ハンドブック』、機芸出版社。