羽野 昌二(はの しょうじ、1955年[1] - )は、日本の打楽器奏者福岡県北九州市小倉生まれ[1]1970年代からアヴァンギャルドジャズの演奏を始め、新体道の概念を基礎にした独自のスタイルで、近藤等則阿部薫らと共演。太鼓とドラムスによる即興演奏グループ、ポリプレス・パーカッション・バンドを率いる一方、1990年代に初の欧州ツアーを行って以来、世界各国を巡り国内外のミュージシャンと幅広く活動する。

羽野昌二(2011年4月ロンドンで)

ペーター・ブロッツマン、ヴェルナー・リュディ、ウィリアム・パーカー、デレク・ベイリー灰野敬二山内テツらとの演奏はCD化されている。近年ではサイケデリック・ロック・バンド、High Riseへの参加、同バンドのギタリスト成田宗弘とのデュオ、兇悪のインテンション、また河端一、津山篤と猪武者Dare Devil Band などジャンルを越境した活動をみせている。2007年5月にはドイツのMoresJazz Festivalにて演奏、ベルリンを中心に活動しているギタリストOlaf Rupp(オラフ・ラップ)と共演している。

2008年にはこれまで共演した事のある海外アーティストを日本に招きツアー、スタジオ・レコーディングを行っている。また近年の活動に於いては国内の若手ミュージシャンとの演奏活動も行っている。

最近の作品 編集

『Drums』

サブタイトルが銅鑼無座的宇宙。レーベル Heart Lord Studio (2008) ドラムス、金物、またそれらのミックス演奏を含む5つのインプロヴィゼーションを収録。全編を通して彼のドラム・ソロ演奏のみの作品である。この録音を手がけたレコーディングエンジニアでありアーティストであるIbara(ミルクラインMILCRYN')とは2007年のライブツアーで共演もしている。

ディスコグラフィー 編集

  • 「FOUR SEASONS 四季 East meets West」(2009) Billy Bang/羽野昌二
  • 「FUNNY RAT/S 3」(2008) Peter Brotzmann/羽野昌二
  • 「Fish Heart/Water Heart」(2008) 羽野昌二/深水郁/Ganni Gebbia
  • 「FUNNY RAT/S 2」(2008) Peter Brotzmann/羽野昌二
  • 「Drums」(2008) 羽野昌二
  • 「Noomiso」(2008) 羽野昌二/Olaf Rupp
  • 「Bydgoszcz」(2008) 羽野昌二/Olaf Rupp
  • 「Saarbrucken」(2008) 羽野昌二/Olaf Rupp
  • 「Fish in the Sky」(2006) 羽野昌二/Elena Belyaeva
  • 「Shouji x Shouji」(2003) 羽野昌二/庄子勝治
  • 「48」(2003) 羽野昌二
  • 「Kyoaku no Intention」(2001) 羽野昌二/成田宗弘
  • 「Fish」(2001) 羽野昌二/Derek Bailey(デレク・ベイリー)
  • 「Fushigi na Kao」(2000) 羽野昌二/灰野敬二

脚注 編集

  1. ^ a b Profile - Shoji Hano

外部リンク 編集