諸熊奎治

日本の理論化学者 (1934-2017)

諸熊 奎治(もろくま けいじ、1934年昭和9年)7月12日 - 2017年平成29年)11月27日)は、日本理論化学者。日本学士院会員自然科学研究機構分子科学研究所名誉教授。アメリカ合衆国エモリー大学名誉教授。京都大学福井謙一記念研究センターシニアリサーチフェロー、国際量子分子科学アカデミー前会長。

もろくま けいじ
諸熊 奎治
日本学士院より
公表された肖像写真
生誕 1934年7月12日
日本の旗 鹿児島県鹿児島市
死没 (2017-11-27) 2017年11月27日(83歳没)
日本の旗 京都府京都市
居住 日本の旗 日本
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
国籍 日本の旗 日本
研究機関 京都大学
コロンビア大学
ハーバード大学
ロチェスター大学
分子科学研究所
エモリー大学
出身校 京都大学工学部卒業
京都大学大学院工学研究科修士課程修了
プロジェクト:人物伝
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鹿児島県鹿児島市生まれ。大阪府泉佐野市出身。

略歴 編集

学歴 編集

職歴 編集

2017年11月27日午前5時33分に京都市左京区の病院で心不全のため死去した。83歳没[4]

業績 編集

理論化学・計算化学の発展に貢献。1968年には水の二量体の構造をab initio計算で予測、また、北浦和夫とともに分子間相互作用のエネルギー分割法を開発、固有反応座標の計算法をプログラムにしたり、金属触媒反応サイクルのエネルギープロフィールの決定、量子化学計算プログラムであるGAUSSIANプログラムに入っているONIOM法を開発するなど貢献多数。2013年のノーベル化学賞(複雑な化学系のためのマルチスケールモデルの開発)はコンピューターによる化学反応の計算手法開発に与えられたものであったが、スウェーデン王立科学アカデミーは諸熊を同分野に貢献にした人物の一人として挙げた。これらの業績からノーベル化学賞候補とも言われた[4]

栄誉・受賞 編集

他、受賞多数。

2010年春の叙勲で瑞宝中綬章を受章[5]。2012年に文化功労者に選出(理論化学・計算化学)。

脚注 編集

参考資料 編集