車輪配置 0-3-0

モノレール機関車の車軸配置

ホワイト式車輪配置における車輪配置0-3-0(しゃりんはいち0-3-0)は、モノレール蒸気機関車向けの車輪配置の形式である。ロシア式の表記法における車輪配置0-3-0は、ホワイト式の0-6-0と同一のものとなる。

歴史 編集

 
リストーウェル・アンド・バリーバニオン鉄道(1900年)

この最も珍しい車輪配置は、モノレール専門として唯一使用された。

リストーウェル・アンド・バリーバニオン鉄道 編集

グレートブリテン及びアイルランド連合王国(現・アイルランド共和国)のリストーウェル・アンド・バリーバニオン鉄道英語版 (Listowel and Ballybunion Railway) で使用されていたラルティーグ・モノレール英語版機関車は車輪配置0-3-0であったが、これらもまた非荷重軸受案内輪を必要としていた。 これらの機関車は、1888年イングランドリーズハンスレット・エンジン社英語版によって製造された[1]

パティヤーラー・ステート・モノレール・トレインウェイズ 編集

 
インド国立鉄道博物館のパティヤーラー・モノレール機関車

イギリス領インド帝国パティヤーラー州英語版(現・インドパンジャーブ州パティヤーラー県英語版パティヤーラー)にあったモノレール路線である、パティヤーラー・ステート・モノレール・トレインウェイズ英語版 (Patiala State Monorail Trainways) 向けとして、1907年に車輪配置0-3-0の機関車4両が製造された。 これらは、二重フランジの駆動輪を有しており、機関車には地面を走行するアウトリガー車輪を備えていた。 車両製造者は、ドイツベルリンオーレンシュタイン・ウント・コッペルであり、機関車1両はインド・ニューデリーインド国立鉄道博物館動態保存されている[2]

脚注 編集

  1. ^ Newham, A.T.; Foster, Michael (1989) [1967]. The Listowel & Ballybunion Railway. Locomotion Papers. Headington: Oakwood Press. pp. 46,65. ISBN 0-85361-376-1. LP33 
  2. ^ RAIL TRAIL: Patiala State Mono Rail Tramways”. Indian Express. 2010年9月12日閲覧。