銅合金(どうごうきん)は、金属であるを主な原料とした合金の総称。古来、銅は自然銅として得られたことから、紀元前9000年に中東で利用されはじめたと推測されている[1]。純粋な銅も展延性電気伝導性などの優れた性質をしめすが、他の金属を添加し合金とすることで剛性などの機械的性質が改善され、青銅器時代には石器の代わりとして青銅が盛んに利用されるようになった。

銅合金の一覧 編集

銅合金例
合金名 主組成(wt%) 特長 用途例
ギルディング・メタル Cu 95.0, Zn 5.0 展延性などに優れる 弾丸の被甲
丹銅 Cu 80.0, Zn 20.0 展延性などに優れる 建材装身具金管楽器
黄銅 Cu 70.0, Zn 30.0以上 耐食性・展延性などに優れる 硬貨
リン青銅 Cu 89.75, Sn 10.0, P 0.25 ばね性に優れている、強度が高い、曲げ・絞り加工性が良い ブレード材、リレー(継電器)端子
ムンツメタル Cu 60.0, Zn 40.0 復水器チューブ
アルミニウム青銅 Cu 92.0, Al 8.0 引張り強さ、硬さに優れ、腐食に強い 船のスクリュー
ベリリウム銅 Cu 97.75, Be 2.0, Co or Ni 0.25 高い強度、非磁性、火花が出ない特性 危険な環境下での工具、精密機器
洋白 Cu 65.0, Zn 17.0, Ni 18.0 柔軟性、屈曲加工性、耐食性 硬貨、楽器、バネ材料
白銅 Cu 88.35, Ni 10.0, Fe 1.25, Mn 0.4 耐食性 造船海水淡水化施設、薬莢
砲金 Cu 80-90%, Zn <5%, Sn ~10%,他 鋳造製造性、耐磨耗性、耐食性 大砲の砲身
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出典 編集

  1. ^ CSA – Discovery Guides, A Brief History of Copper”. Csa.com. 2008年9月12日閲覧。