鍛冶屋敷遺跡
滋賀県甲賀市にある古代鋳造所遺跡
(鍛冶屋跡遺跡から転送)
紫香楽宮跡 > 鍛冶屋敷遺跡
鍛冶屋敷遺跡(かじやしきいせき)または紫香楽宮跡 鍛冶屋敷地区(しがらきのみやあと かじやしきちく)は、滋賀県甲賀市信楽町黄瀬(きのせ)にある古代鋳造所遺跡。国の史跡に指定されている(史跡「紫香楽宮跡」のうち)。
概要
編集銅製品を鋳造した大規模な官営工房群が確認され、坩堝(るつぼ)などが多数出土していることや、紫香楽宮跡のある場所から少し山を下った所にあることから、甲賀寺の幻の紫香楽(信楽)大仏建立に使われる銅を供給していたと考えられている。
当遺跡は、新名神高速道路の信楽IC建設工事中に本線と料金所を結ぶランプ上に発掘された。遺跡が位置する場所は、当初の計画では盛土構造で遺跡は完全に喪失する工法であった。しかし、滋賀県教育委員会と当時の信楽町教育委員会が2004年(平成16年)9月に「古代史を理解する上で欠くことができない」として、遺跡の現地保存を旧日本道路公団(JH)に要請、2005年(平成17年)4月20日に両教育委員会とJHが、当初の計画からあった隼人川と市道を跨ぐ140mの橋梁を遺跡側に50m延長し、橋梁で遺跡を跨ぐ橋梁構造に工法変更することで合意した。これにより遺跡の喪失は免れることになったが、インターチェンジの工費が約1億円増加している。
脚注
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 国史跡紫香楽宮跡 公式WEBサイト - ウェイバックマシン(2019年1月1日アーカイブ分) - 甲賀市教育委員会
- 紫香楽宮跡 - 国指定文化財等データベース(文化庁)