長井あやめ公園(ながいあやめこうえん)は、山形県長井市にある都市公園[1]。日本有数のあやめ園である。なお、本項では同公園で発見された品種である長井古種長井系)についても説明する。

あやめ公園
長井市あやめ公園.jpg
長井市のあやめ公園
分類 都市公園
所在地
日本
山形県長井市横町5-1
面積 3.3ha
開園 1910年(明治43年)
運営者 長井市
駐車場 あり(無料)
アクセス
公式サイト 公式サイト
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概要編集

全国的にも貴重な品種″長井古種″″長井系″をはじめ、500種100万本もの花菖蒲が植栽されている。見頃は毎年6月中旬から7月初旬。名前こそ「あやめ公園」だが、園内に咲くあやめは厳密には花菖蒲である。

あやめ公園の歴史編集

  • 1910年明治43年) - 地元横町に住む金田勝見が杉林跡地に野生のあやめ数十株を植え、茶会を開き人を招いたのが始まりと言われる。
  • 1912年(明治45年) - 国鉄の誘行を図り、杉林を伐採した空地に花菖蒲を植え、現在の公園の原型が作られた。
  • 1930年昭和5年) - 山形新聞主催の「山形県一投票」で見事一位の栄誉に輝き、園内には記念碑も立てられている。
  • 戦時中は食糧難から増産畑になっていたこともあり、その際に園内に植栽されていた花菖蒲を市民が保存した。終戦後に再びその苗を持ち寄り公園の復興へと取り掛かっている。
  • 1962年(昭和37年) - 日本花菖蒲協会の会長である、井上清会長・平尾秀一理事長など30余名が来園した際、当時認識されていた「江戸系」「肥後系」「伊勢系」どれにも属さない品種を発見、「長井古種」と命名された。
  • 1963年(昭和38年) - 明治神宮より江戸系花菖蒲20種200株を譲り受ける。
  • 2010年平成22年) - 開園100周年を迎える。

長井古種編集

長井あやめ公園で発見された品種である。江戸系の古花よりもさらに原種に近く、花の形はノハナショウブにきわめて近い3枚の清楚で小ぶりな花弁からなるものが大半を占める。花色は紫と白が主になり、花茎・草丈は共に長く、葉は剣状で緑の濃い草性をもち、いずれも雨風につよく、露地植えに適している。長井古種として登録されているものは、現在34種となっている。また、以下に挙げる13品種は長井市指定の天然記念物に指定されている。

主な品種の特徴
  • 朝日の峰(あさひのみね)雪のような純白の花弁をもつ。
  • 郭公鳥(かっこうどり)紫色の花弁に濃紫の脈が入る。肉厚で江戸系に近い。
  • 小桜姫(こざくらひめ)平咲きで赤紫色のぼかしが花弁の外側に入る。
  • 日月(じつげつ)白地に赤藤色のはけ目、花弁の先端が内巻きに咲く。
  • 爪紅(つまべに)花弁は白地で、内花被の先端に薄紫色が入る。
  • 出羽娘(でわむすめ)濃い朱華色に淡く白の脈が入る、ぬめ地の花弁をもつ。
  • 長井小町(ながいこまち)長井古種の代表格。白地に紫色の脈が入っている。
  • 長井小紫(ながいこむらさき)ルリ紫紺色で深く吸い込まれそうな風合いをもつ。
  • 野川の鷺(のがわのさぎ)長井古種命名第一号。白地の花弁の外側に薄い紫がかかる。
  • 三淵の流れ(みふちのながれ)透き通るように淡い桃色の花弁を持つ。
  • 藍島(らんじま)紅紫色に白の吹きかけ模様。長井古種としては花がやや大輪。
  • 竜の髭(りゅうのひげ)特異な花弁をもつ。明るい紫色に濃紫色の筋が入る。
  • 麗人(れいじん)濃赤紫色に存在感のある白い太筋と底白が入る。

長井系編集

長井系と呼ばれる花菖蒲は、片親に長井古種を持ち、古種・江戸系・伊勢系・肥後系との交配で誕生したもの。長井古種に似て、小輪で繁殖力も強いので育てやすい品種。現在24種類が登録されており、それぞれについた名前は公募により決まったものである。

入園情報編集

  • 開園時間:あやめまつり期間外は終日(期間中は9:00~18:00)
  • 休園日:なし(ただし冬季は積雪のため入園不可能)

園内情報編集

  • 水上ステージ
  • 東屋
  • 水車小屋

あやめまつり期間中のみ編集

  • 物産館
  • 観光ボランティアガイド
  • あやめ会館(軽食・休憩)

交通アクセス編集

脚注編集

  1. ^ 長井市都市公園条例

参考文献編集

関連項目編集

外部リンク編集