高向 利春(たかむこ[1]/ たかむく[2] の としはる)は、平安時代前期の貴族歌人大内記小野美材の養子。官位従五位下甲斐守

 
高向 利春
時代 平安時代前期
生誕 不明
死没 不明
官位 従五位下甲斐守
主君 宇多天皇醍醐天皇
氏族 高向氏
父母 父:不明、養父:小野美材
兄弟 養兄弟:小野忠時
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経歴

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寛平2年(890年刑部丞に補任する。

延喜10年(910年武蔵権少掾に任ぜられると、延喜11年(911年)武蔵介、延喜18年(918年)武蔵守と、醍醐朝後半において武蔵国の国司を歴任した。延喜19年(919年)には官物の横領や国府の襲撃を働いた前武蔵権介の源仕に攻められそうになっている[2][3]。また、この間の延喜14年(914年)に従五位下に叙爵した。延長6年(928年)甲斐守[2]

勅撰歌人として『古今和歌集』に和歌作品1首が収められている[4]

後世、小野氏の系図に組み入れられ、武蔵国小野牧の領主となる小野氏横山党)の祖に擬せられた[5]

官歴

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『古今和歌集目録』による。

脚注

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  1. ^ 太田[1963: 3343]
  2. ^ a b c 栃木県史 通史編2 1980, p. 547.
  3. ^ 扶桑略記
  4. ^ 『勅撰作者部類』
  5. ^ 倉本一宏『蘇我氏 古代豪族の興亡』(中央公論新社、2015年)

参考文献

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  • 栃木県史編さん委員会 編『栃木県史』 通史編2・古代二、栃木県、1980年3月31日。NDLJP:9641938 (要登録)
  • 太田亮『姓氏家系大辞典』角川書店、1963年
  • 宝賀寿男『古代氏族系譜集成』古代氏族研究会、1986年