魔術師 (江戸川乱歩)

江戸川乱歩による日本の小説

魔術師』(まじゅつし)は、江戸川乱歩の著した長編推理小説1930年昭和5年)7月から『講談倶楽部』に掲載された。前作『蜘蛛男』に続く通俗長編路線の第二弾だが、名探偵の恋愛、危機一髪、復讐鬼の跳梁など波乱万丈の展開で大きな人気を博した。

登場人物 編集

  • 明智小五郎:探偵
  • 奥村源造:表の顔は魔術師だが実は賊の首領
  • 奥村文代:源造の娘
  • 玉村妙子:玉村家の令嬢
  • 玉村一郎:玉村家の長男
  • 玉村二郎:玉村家の次男
  • 玉村善太郎:東京の大宝石商で玉村妙子らの父親
  • 福田得二郎:玉村の弟で実業家
  • 進一:両親と死に別れ妙子が引き取った子供

あらすじ 編集

蜘蛛男』の事件解決後、湖畔のホテルで静養していた明智小五郎は、そこで有名な宝石商の娘である妙子と知り合い、互いに好意を持つ。やがて妙子は先に帰京すると、叔父の福田に奇妙な脅迫状が届き、明智も協力するため帰京したところ駅で何者かに誘拐されてしまう。

出版 編集

漫画 編集

テレビドラマ 編集

ラジオドラマ 編集

朗読劇 編集

MAG.netが企画する朗読演劇シリーズ「極上文學」の第11弾にて舞台化。上演の際は、江戸川乱歩の『人間椅子』と合わせた内容で舞台化された。

極上文學 第11弾『人間椅子/魔術師』

スタッフ 編集

キャスト 編集

外部リンク 編集