2008年カナダグランプリは、2008年F1世界選手権第7戦として、2008年6月6日から6月8日モントリオールで開催される。正式名称はFORMULA1-Grand Prix du Canada 2008

カナダの旗 2008年カナダグランプリ
レース詳細
日程 2008年シーズン第7戦
決勝開催日 6月8日
開催地 ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット
カナダ ケベック州 モントリオール
コース長 4.361km
レース距離 70周(305.270km)
決勝日天候 曇り
ポールポジション
ドライバー
タイム 1'17.886
ファステストラップ
ドライバー フィンランドの旗 キミ・ライコネン
タイム 1'17.387(Lap 14)
決勝順位
優勝
2位
3位

予選 編集

展開 編集

Q1 編集

Q2 編集

Q3 編集

結果 編集

順位 No ドライバー コンストラクター Q1 Q2 Q3 グリッド
1 22   ルイス・ハミルトン マクラーレンメルセデス 1'16.909 1'17.034 1'17.886 1
2 4   ロバート・クビサ BMWザウバー 1'17.471 1'17.679 1'18.498 2
3 1   キミ・ライコネン フェラーリ 1'17.301 1'17.364 1'18.735 3
4 5   フェルナンド・アロンソ ルノー 1'17.415 1'17.488 1'18.746 4
5 7   ニコ・ロズベルグ ウィリアムズトヨタ 1'17.991 1'17.891 1'18.844 5
6 2   フェリペ・マッサ フェラーリ 1'17.231 1'17.353 1'19.048 6
7 23   ヘイッキ・コバライネン マクラーレンメルセデス 1'17.287 1'17.684 1'19.089 7
8 3   ニック・ハイドフェルド BMWザウバー 1'18.082 1'17.781 1'19.633 8
9 17   ルーベンス・バリチェロ ホンダ 1'18.256 1'18.020 1'20.848 9
10 10   マーク・ウェバー レッドブルルノー 1'17.582 1'17.523 No time 10
11 12   ティモ・グロック トヨタ 1'18.321 1'18.031 11
12 8   中嶋一貴 ウィリアムズトヨタ 1'17.638 1'18.062 12
13 9   デビッド・クルサード レッドブルルノー 1'18.168 1'18.238 13
14 11   ヤルノ・トゥルーリ トヨタ 1'18.039 1'18.327 14
15 6   ネルソン・ピケJr. ルノー 1'18.505 1'18.393 15
16 14   セバスチャン・ブルデー トロ・ロッソフェラーリ 1'18.916 18
17 20   エイドリアン・スーティル フォース・インディアフェラーリ 1'19.108 16
18 21   ジャンカルロ・フィジケラ フォース・インディアフェラーリ 1'19.165 17
19 16   ジェンソン・バトン ホンダ 1'23.565 19
20 15   セバスチャン・ベッテル トロ・ロッソフェラーリ No time 20
  • Car No.14はギアボックスを交換したため5グリッド降格ペナルティ


決勝 編集

  • Car No.15,16はピットレーンスタートを選択

展開 編集

スタートではルイス・ハミルトンが首位をキープした。その後は淡々とレースが進むが、エイドリアン・スーティルがマシンをコース脇に寄せてリタイヤする。そのマシンの処理に手間取ったため、セーフティカーが入る。このセーフティカーがレースを大きく左右することになった。

19周目にピットレーンがオープンになると、ハミルトン、クビサ、ライコネン、マッサ、アロンソらの上位陣が一斉にピットイン。しかしピットの出口の信号は赤で、ピットレーンに各車が停止していたが、停止していたライコネンにハミルトンが追突。さらにロズベルグも追突し、これによってライコネンとハミルトンがリタイヤした。マッサはピットインしたものの給油が上手くいかず再度のピットインを強いられ、最下位に転落した。

首位は1ストップ作戦のハイドフェルドで、バリチェロも遅いホンダのマシンで首位を走行した。全てのクルマがピットインを行うと、BMWが1-2体制をキープ。アロンソがハイドフェルドを執拗に追いかけたが、結局は自身がスピンして自滅した。

クビサは念願のF1初勝利、BMWザウバーチームにとっても初勝利を1-2フィニッシュで決めた。結果的には現在のところ、両者ともにこれが唯一の勝利となってしまった。クビサはこの時点でドライバーズチャンピオンシップ首位につけた。

デビッド・クルサードは今シーズンの初入賞を表彰台で決めたが、結局この表彰台が自身最後の表彰台になった。

フェリペ・マッサは最後尾からよく追い上げ、ヘイキ・コバライネンとバリチェロを同時にオーバーテイクするという見せ場も作った。ドライバーズチャンピオンシップも、このレース無得点に終わったルイス・ハミルトンを脅かすような位置につけた。バリチェロはマッサのオーバーテイクを許したり、コースオフを喫したものの、遅いホンダのクルマで7位まで踏みとどまり、モナコに続くポイント獲得を果たした。ピットスタートのセバスチャン・ベッテルも検討し8位でフィニッシュ、最後までマクラーレンのクルマを抑えた。

レース後、ハミルトンとロズベルグには次戦フランスGPで10グリッド降格のペナルティが下った。

順位 No ドライバー コンストラクター 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 4   ロバート・クビサ BMWザウバー 70 1:36'24.447 2 10
2 3   ニック・ハイドフェルド BMWザウバー 70 +16.495 8 8
3 9   デビッド・クルサード レッドブルルノー 70 +23.352 13 6
4 12   ティモ・グロック トヨタ 70 +42.627 11 5
5 2   フェリペ・マッサ フェラーリ 70 +43.934 6 4
6 11   ヤルノ・トゥルーリ トヨタ 70 +47.775 14 3
7 17   ルーベンス・バリチェロ ホンダ 70 +53.597 9 2
8 15   セバスチャン・ベッテル トロ・ロッソフェラーリ 70 +54.120 Pit 1
9 23   ヘイッキ・コバライネン マクラーレンメルセデス 70 +54.433 7
10 7   ニコ・ロズベルグ ウィリアムズトヨタ 70 +54.749 5
11 16   ジェンソン・バトン ホンダ 70 +1'07.540 Pit
12 10   マーク・ウェバー レッドブルルノー 70 +1'11.299 10
13 14   セバスチャン・ブルデー トロ・ロッソフェラーリ 69 +1 Lap 18
Ret 21   ジャンカルロ・フィジケラ フォース・インディアフェラーリ 51 アクシデント 17
Ret 8   中嶋一貴 ウィリアムズトヨタ 46 アクシデント 12
Ret 5   フェルナンド・アロンソ ルノー 44 アクシデント 4
Ret 6   ネルソン・ピケJr. ルノー 43 ブレーキ 15
Ret 1   キミ・ライコネン フェラーリ 19 アクシデント 3
Ret 22   ルイス・ハミルトン マクラーレンメルセデス 19 アクシデント 1
Ret 20   エイドリアン・スーティル フォース・インディアフェラーリ 13 ギアボックス 16


関連項目 編集


前戦
2008年モナコグランプリ
FIA F1世界選手権
2008年シーズン
次戦
2008年フランスグランプリ
前回開催
2007年カナダグランプリ
  カナダグランプリ 次回開催
2010年カナダグランプリ