58式自動歩槍朝鮮語:58식 자동보총)は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)で製造されたAK-47突撃銃である。

58式自動歩槍
North korea T58 ATF.jpg
58式自動歩槍
種類 軍用小銃
製造国 朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮
設計・製造 ミハイル・カラシニコフ(設計)
第61工廠・第65工廠(製造)[1]
仕様
種別 アサルトライフル
口径 7,62mm
銃身長 416mm[1]
ライフリング 4条右回り[1]
使用弾薬 7.62×39mm弾(M1943)
装弾数 30発
作動方式 長ガス・ピストン式
回転ボルト閉鎖
セミ/フルオート切替射撃
全長 892mm[1]
重量 3.7kg[1]
発射速度 600発/分
銃口初速 710m/s
有効射程 300m
歴史
設計年 1958年
配備期間 1958年 - 現在
配備先 朝鮮人民軍労農赤衛隊など北朝鮮の公的機関
北ベトナムイランなど
関連戦争・紛争 ベトナム戦争イラン・イラク戦争
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目次

開発編集

朝鮮戦争(祖国解放戦争)を経て、ソビエト連邦(ソ連)は北朝鮮に対して各種の先進的兵器に関する技術を提供してきた。1958年金日成はAK-47の生産開始を命じる。これが58式自動歩槍として朝鮮人民軍陸軍に採用された。当初は機関部の一部のみを国内製造し、その他の部品はソ連から輸入して組み立てを行っていたが、後にソ連からの技術顧問を迎えて完全国産に移行した。

設計編集

外見上、58式自動歩槍とオリジナルのAK-47との差異は少ない。主な違いとして、フレームはオリジナルよりも軽量で、銃身はAK-47と同じ削り出し製造だが、AK-47より1mm長く、ライフリングは4条右回りに変更されている[1]。機関部はセレクター表示がハングル文字となっているほか、「丸に五芒星」のマークと、ハングル文字と数字を組み合わせた製造番号が刻印されている[1]

また、AK-47では合板製だった銃床や銃把などは、58式自動歩槍では単材製になっている。これらの違いにより、全長はAK-47より22mm長くなっている[1]

運用編集

採用された58式自動歩槍は、モシン・ナガン三八式歩兵銃、63式歩槍(ライセンス生産型SKSカービン)など旧式化しつつあった各種小銃を更新していった。その後、AKMを国産化した68式自動歩槍中国語版が採用され、58式は第一線を退いた。現在、人民軍の一般部隊では使用されていないが、教導師団や労農赤衛隊赤い青年近衛隊などの民兵部隊、人民保安部指揮下の警察では相当数が使用されているという[2]

輸出も行われており、ベトナム戦争の折には北ベトナムに供与され、北ベトナム軍およびベトコンによって使用された。またイ・イ戦争の折にはイランに輸出された。そのほか、アフリカや中東の反政府ゲリラ、あるいは政府にも輸出しているとされる。

参考文献編集

  1. ^ a b c d e f g h 床井雅美『最新軍用ライフル図鑑』徳間文庫 ISBN 4-19-890903-2 1998年 P.222
  2. ^ 李ジョンヨン:著 宮田敦司:訳『北朝鮮軍のA to Z 亡命将校が明かす朝鮮人民軍のすべて』 光人社 2009年 ISBN 978-4-7698-1443-6

関連項目編集

外部リンク編集