社会安全省

人民保安部から転送)

座標: 北緯39度4分49秒 東経125度46分3秒 / 北緯39.08028度 東経125.76750度 / 39.08028; 125.76750

社会安全省(しゃかいあんぜんしょう、朝鮮語: 사회안전성)は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の警察を管轄する官庁で列国の内務省に相当する。ただし、住民を厳格に統制する重要性から、内閣の傘下機関ではなく、朝鮮民主主義人民共和国国務委員会の直属機関である。

朝鮮民主主義人民共和国の旗 朝鮮民主主義人民共和国
社会安全省
사회안전성
Emblem of the MPS.svg
組織の概要
設立年月日1973年
管轄朝鮮民主主義人民共和国政府
行政官
  • 李永吉(社会安全相)
人民保安省
各種表記
ハングル 인민보안성
漢字 人民保安省
発音 インミンボアンソン
日本語読み: じんみんほあんしょう
2000年式 InminboanSeong
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歴史編集

1945年11月29日、内務省傘下の政治保安局の形で発足し、その後、社会安全省として独立したが、1972年12月の憲法採択と共に社会安全部に改名された。1982年4月、朝鮮労働党秘書局傘下に改編されたが、1986年12月の最高人民会議第8期1次会議において再び政務院(内閣)傘下に戻された。

90年代後半に苦難の行軍と呼ばれた大飢饉が起こったことをきっかけに、社会安全部内に張成沢(当時、党中央委員会組織指導部第一副部長)が指揮する秘密警察組織「深化組」が創設され、深化組は1997年から2000年まで大規模な粛清深化組事件)を行った[1]

2000年4月人民保安省(じんみんほあんしょう、인민보안성)に改称され、2010年に人民保安部に格上げ改編され、国防委員会の直属機関となった[2]

2016年6月に開催された第13期最高人民会議第4回会議で再度、人民保安部より人民保安省に格下げ改編された事が現地の報道で明らかになった[3]

2020年5月の朝鮮労働党中央軍事委員会の決定によって、社会安全省の名称が復活したことが同年6月の聯合ニュースの報道で明らかになった[4]

組織編集

本部庁舎は、平壌特別市西城区域ヨンモッ洞に位置する。組織は、日本韓国警察署に該当する部署があり、各行政区域単位に道社会安全局、市・郡社会安全部、区域安全部として設置されており、日本や韓国の交番に該当する最下級の部署には「分駐所」がある。

社会安全省の幹部は、正規軍である朝鮮人民軍と同一の階級(軍事称号)を受ける。また、幹部の一部が朝鮮人民軍の正規軍部隊の勤務を行うこともある。下級組織の警察職員(警察官)は「社会安全員」(かつては人民保安員)と呼ばれる。戦時には、人民武力省の朝鮮人民軍の指揮下に組み込まれることもある。

過去、準軍事組織である朝鮮人民警備隊を管轄していたが、現在、人民武力省の国境警備司令部に移管されている。

歴代人民保安相・部長編集

  • 白鶴林(1985年、2000年4月? - 2003年7月?)
  • 崔龍洙(2003年7月 - 2004年7月?)
  • 朱霜成(2004年7月 - 2009年4月9日、 2009年4月9日 - 2011年3月15日)
  • 李明秀(2012年4月 - 2013年2月)
  • 崔富日(2013年2月 - 2019年12月)
  • キム・ジョンホ(2019年12月 - )
  • 李永吉(2021年1月?-)

出典編集

  1. ^ 久保田るり子 (2012年1月14日). “金正恩氏の後見人、張成沢氏は冷血な忠臣 2万5千人粛清の総責任者!”. 産経新聞. オリジナルの2012年1月14日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120114092713/http://sankei.jp.msn.com/world/news/120114/kor12011418010002-n1.htm 
  2. ^ 北人民保安省が人民保安部に、中核機関に浮上か
  3. ^ 北朝鮮、保衛部を保衛省に格下げ 東亜日報 2016年8月16日
  4. ^ 北朝鮮の警察組織 人民保安省から「社会安全省」に名称変更 聯合ニュース 2020年6月3日

関連項目編集

外部リンク編集