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60 誤判対策室』(ろくじゅう ごはんたいさくしつ)は、石川智健小説である。「小説現代2015年6月号から8月号まで「ロクジュウ」のタイトルで掲載され[1]、2015年10月29日に『60 tとfの境界線』に改題して講談社より単行本が発売された[1]。さらに文庫化にあたり、加筆・修正の上『60 誤判対策室』に改題し、2018年3月15日に講談社より文庫本が発売された[2]

60 誤判対策室
著者 石川智健
発行日 2015年10月29日
発行元 講談社
ジャンル ミステリーサスペンス
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判変型
ページ数 312
公式サイト bookclub.kodansha.co.jp
コード ISBN 978-4-06-219775-5
ISBN 978-4-06-293875-4文庫本
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2018年5月6日から6月3日まで、WOWOWテレビドラマ化され放送された[3]

目次

概要編集

国策により設立された「誤判対策室」に配属されたベテラン刑事、若手弁護士、そして女性検事の3名が、母親と子供2名を殺害した容疑で逮捕され、裁判員裁判で死刑が確定した男性が行ったとされる殺人事件を冤罪が疑われるとして再調査を行い、死刑が執行される直前まで、死刑囚の無実を粘り強く証明する闘いを描いた司法ミステリーである[4]

石川智健はインタビューで、「勤務する会社の法務部にいる親しい弁護士から話を聞き、さらに裁判や死刑制度を調べていくうちに衝撃を受けて、"冤罪"をテーマにした法廷ものを書こうと思った」と執筆理由を語っている[4]

あらすじ編集

ベテラン刑事の有馬英治、若手弁護士の世良章一、そして女性検事の春名美鈴の3名は、国策で設置された「誤判対策室」に配属された。誤判対策室の任務は、裁判員裁判において死刑が確定した人物の無実の訴えを受けて再調査し、冤罪の可能性を探る調査を行うことである。有馬には嘗て担当していた殺人事件で、無実の人間を冤罪に陥れたという苦い経験がある。

誤判対策室に配属されてから半年が経ったある日、有馬は行きつけの飲み屋の女将である綾子から不穏な話を聞く。最近、店を訪れた2名の男性客が殺人事件を侵したことを仄めかしていた、というのである。冤罪事件に関与しているのではないかという疑いを抱いた有馬は該当する殺人事件を洗い出し、2011年に起きた母子殺人事件に行き着く。逮捕された被告人である古内博文という男性は、既に裁判員裁判において死刑が確定していた。冤罪の線が濃くなったと判断した誤判対策室は早速調査を開始、綾子の店を訪れて殺人を仄めかした人物の1人が、判子の詐欺容疑で逮捕された大窪であることを突き止める。有馬と世良がその線を調べていくうちに、古内の娘である琴乃という女性が、大窪が犯した詐欺に関わった疑いが出てきただけでなく、琴乃の夫である矢野高虎という男が大窪と共に殺人を仄めかしたもう1人の男である可能性まで出てきたのだ。

有馬は当時殺人事件を捜査していた警察の取調べ記録を、世良は遺体の解剖を担当した解剖医の鑑定書を、春名は検察の証拠品リストを洗い直すことになった。しかし、時間は待ってはくれない。否が応にも、無罪を訴える古内の死刑執行の日が近づいていたからだ。古内への死刑執行を阻止して冤罪である事実を証明し、真犯人を確定させるべく、誤判対策室は懸命の調査を続ける。

登場人物編集

有馬英治(ありま えいじ)
国策によって設置された「誤判対策室」に所属する元警視庁刑事部捜査一課の刑事。以前担当していた殺人事件で、無罪の人間を冤罪に陥れた苦い過去を持つ。
世良章一(せら しょういち)
誤判対策室に所属する若手弁護士。有馬の言動に疑いを抱きつつも、有馬の熱意に押されながら再調査に協力していく。
春名美鈴(はるな みすず)
誤判対策室に所属する女性検事。少しでも早く検察庁に戻るために、上司である検事の指示で行動するが、次第に有馬と世良と共に冤罪事件に向き合っていく。
西島慎太郎(にしじま しんたろう)
検事。春名の上司に当たる。
矢野高虎(やの たかとら)
判子詐欺事件の首謀者。有馬行きつけの飲み屋の女将に、殺人を仄めかす発言をしている。
矢野琴乃(やの ことの)
詐欺事件の首謀者である矢野高虎の妻であり、古内の娘。夫が犯した詐欺事件に加担した疑いが持たれている。
マミ(まみ)
有馬行きつけの風俗店に勤める風俗嬢。
中倉徹(なかくら とおる)
冤罪被害者。
世良光蔵(せら こうぞう)
世良章一の父。
梶永(かじなが)
妙善寺の住職。死刑囚の古内に教誨する。
古内博文(ふるうち ひろふみ)
死刑囚。2011年に起きた母子殺人事件において死刑が確定したが、無罪を主張し続けている。

テレビドラマ編集

60 誤判対策室
ジャンル テレビドラマ
原作 石川智健
『60 誤判対策室』
脚本 高田亮
監督 熊切和嘉
出演者 舘ひろし
古川雄輝
星野真里
村上淳
赤堀雅秋
ハマカワフミエ
酒井若菜
竹原ピストル
若松武史
小林勝也
康すおん
制作 WOWOW
放送
放送国・地域   日本
放送期間 2018年5月6日 - 6月3日
放送時間 日曜 22:00 - 23:00
放送枠 ドラマW
放送分 60分
回数 5
公式サイト

特記事項:
初回はノンスクランブル放送。

60 誤判対策室』のタイトルで、WOWOW連続ドラマ 日曜オリジナルドラマ」枠において、2018年5月6日から6月3日まで全5話が放送された(初回はノンスクランブル放送)[5]。主演は舘ひろし[5]

キャスト編集

スタッフ編集

WOWOW 連続ドラマW 日曜オリジナルドラマ枠
前番組 番組名 次番組
イノセント・デイズ
(2018年3月18日 - 4月22日)
60 誤判対策室
(2018年5月6日 - 6月3日)
不発弾〜ブラックマネーを操る男〜
(2018年6月10日 - 7月15日)

脚注編集

外部リンク編集