D.I.』(英語題: Divine Intervention)は、エリア・スレイマン監督・脚本・主演による2002年のフランス・モロッコ・ドイツ・パレスチナ合作のコメディ映画。

D.I.
Divine Intervention
監督 エリア・スレイマン
脚本 エリア・スレイマン
製作 アンベール・バルザン
出演者 エリア・スレイマン
撮影 マルク=アンドレ・ バティーニュ
公開 フランスの旗 フランス 2002年5月19日(カンヌ[1]
上映時間 92分
製作国 フランスの旗 フランス
モロッコの旗 モロッコ
ドイツの旗 ドイツ
パレスチナ国の旗 パレスチナ
言語 ヘブライ語
アラビア語
英語
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あらすじ 編集

エルサレムに暮らすE.S.(エリア・スレイマン)には恋人の女(マナル・ハーデル)がいる。しかし、ラマッラーに暮らす彼女はエルサレムに入ることができないため、2人は検問所のそばの駐車場でデートを重ねることしかできずにいる。ある日、E.S.は赤い風船にヤセル・アラファトの顔を描き、それを膨らませて宙に放つ。空高く舞い上がった風船に兵士たちの注意が向いている隙に、2人が乗った車は検問所を通過することに成功する。女は、しばらくE.S.と暮らしたのち、彼の家を出て行く。

5人のイスラエル軍の兵士が、屋外で射撃訓練を受けている。彼らは、ムスリムの女性の絵が描かれた標的を次々と撃ち抜く。しかし、ひとつの標的だけは撃たれても倒れない。教官と兵士たちが怪訝に思っていると、その標的の後ろから女が姿を見せる。兵士たちは女に向けて発砲するが、女は超人的な能力を発揮して、彼らを倒していく。戦闘を終えた女は標的の後ろに姿を消し、ひとり残された教官は途方に暮れるのだった。

キャスト 編集

評価 編集

Metacriticでは、24件のレヴューで平均値は74点だった[2]Rotten Tomatoesでは、68件のレヴューで平均値は7.2点、支持率は81%だった[3]

Variety』のデレク・エリーは「常に想像力が豊かで、しばしば人目を引くが、ときどき利口すぎる作品」と評した[1]

第55回カンヌ国際映画祭にて審査員賞と国際批評家連盟賞を受賞した[4]

脚注 編集

  1. ^ a b Elley, Derek (2002年5月20日). “Review: ‘Divine Intervention’”. Variety. 2015年4月21日閲覧。
  2. ^ Yadon ilaheyya”. Metacritic. CBS Interactive. 2015年4月21日閲覧。
  3. ^ Divine Intervention”. Rotten Tomatoes. Flixster. 2015年4月21日閲覧。
  4. ^ McCarthy, Todd (2002年5月26日). “‘Pianist’ tickles Cannes”. Variety. 2015年4月21日閲覧。

外部リンク 編集