IFACオーストラリアンシンギングコンペティション

IFAC オーストラリアン・シンギング・コンペティションIFAC Australian Singing Competition, ASC)は、コロラトゥーラソプラノオペラ歌手であり、オペラとクラシック音楽の優れた声楽教師であったマリアンヌ・マスィー=フライスデーンの遺志により行われた遺贈による「マリアンヌ・マスィー奨学金」の有効利用から発展する形で、1982年に設立された、オーストラリア声楽コンクールである[1]

日本の神道新宗教ワールドメイト教祖の半田晴久(深見東州)が後援している。

設立当初は、オーストラリアン・シンギング・コンペティションAustralian Singing Competition)という名であった。

概要

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このコンクールは、現在、金融面や就業機会の面で最も豊かな、さまざまな奨学金、賞、キャリアと人脈づくりの機会を受賞者に提供し、この種のコンクールの中で、最も長い期間にわたって継続的に開催されているものの一つとして認識されている。

1982年以来、このコンクールの最高賞は「マリアンヌ・マスィー奨学金」とされており、この「マリアンヌ・マスィー奨学金」は、参加者と業界人のあいだで"The Mathy"として知られている。

また、1998年以来行われているこのコンクールの決勝コンサートは、多くの著名な指揮者とオーストラリアの有数のオーケストラとの共演を特色として、オーストラリアの様々な主要都市で行われている。

このコンクールは、これまでに幾度かオーストラリア総督の後援を受けており、最近では、2010年から2014年にかけて、第25代オーストラリア総督クエンティン・ブライスの後援を受けた。

2013年の時点で、約3,000人の歌手が参加し、優秀者には1982年からの30年余りで、総額280万ドルを超える奨学金が授与されている[2]

参加資格

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対象者は、オーストラリアもしくはニュージーランド国籍を持つ、もしくはいずれかの国に在住している、26歳未満の若手声楽家である[1]。プロ、アマは問わない[3]

また、オーストラリアのオペラ・アワードの勝者は、このコンクールの決勝コンサートに、ゲスト・アーティストとして出演することが認められている。

マリアンヌ・マスィー奨学金獲得者

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奨学金獲得者 カテゴリ 審査責任者
1982 ニコラ・ウェイト ソプラノ ステファン・ハーグ
1983 ジェフリー・ブラック バリトン ステファン・ハーグ
1984 ミリアム・ゴームリー ソプラノ ナンス・グラント
1985 デイビット・レムケ バリトン ダグラス・クレイグ
1986 フィオナ・ジェーンズ ソプラノ ジェミファー・エディ
1987 ポール・ウィーラン バス エリザベス・フレットウェル
1988 ジョアンナ・コール ソプラノ ロナルド・マコナギー / マーグレータ・エルキンス
1989 クレア・ゴームリー ソプラノ マーグレータ・エルキンス
1990 クリスティーナ・ウィルソン メゾ・ソプラノ ジョセフ・ウォード
1991 スチュアート・スケルトン テノール ロー・シウ・トゥアン
1992 ジェイソン・バリー・スミス バリトン ジョセフ・ウォード
1993 アメリア・ファルーギア ソプラノ マイヤー・フレッドマン
1994 デビッド・クォー テノール ジョセフ・ウォード
1995 ナタリー・クリスティー ソプラノ シャローン・キンモリー
1996 レベッカ・ナッシュ ソプラノ パトリシア・プレイス
1997 アレクサンドラ・シャーマン ソプラノ エイリーン・ハンナン
1998 ジェフリー・チャード ソプラノ ジェフリー・チャード
1999 ジャネット・ジリオリ ソプラノ パトリシア・プレイス
2000 ラシェル・ダーキン ソプラノ ジョセフ・ウォード
2001 レジェール・パウロ ソプラノ ロバード・ガード
2002 キャサリン・ティナ メゾ・ソプラノ グレゴリー・ユーリシッチ
2003 ジェシカ・プラット ソプラノ マリリン・リチャードソン
2004 エマ・ピアソン/エミリー・ブランチ ソプラノ グレニス・フォウルズ
2005 アニータ・ワトソン[4] ソプラノ グレン・ウィンズレード
2006 ダンカン・ロック バリトン フィオナ・ジェーンズ
2007 エミリー・ブランチ ソプラノ アンソン・オースティン
2008 シティベニ・タレイ バリトン デボラ・リーデル
2009 サム・ロバーツ・スミス バリトン ドナルド・シャンクス
2010 レイチェル・ベイト[5][6] ソプラノ リサ・ガスティーン
2011 エマ・ムーア ソプラノ ベルナデット・カレン
2012 アンナ・ドゥスレー メゾ・ソプラノ ジェフリー・ブラック
2013 ジェイド・モファット ソプラノ エマ・マシューズ
2014 イザベラ・ムーア[7] ソプラノ ジェフリー・ブラック
2015 マクシミリアン・リーブル カウンターテナー リニ・ロバートソン
2016 ニコラス・トルプット カウンターテナー リンドン・テラチーニ
2017 フィリペ・マヌ テノール カトリン・ヨンソン
2018 ゾエ・ドラモンド ソプラノ リニ・ロバートソン
2019 マナセ・ラトゥ テノール ノエミ・ナーデルマン

後援者

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日本との関係

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1998年から、半田晴久世界芸術文化振興協会が名誉スポンサーおよびサポーターとなっている[8]

2000年には、日本でこのコンクールが開催された[8]

また、2010年〜2012年にかけては、世界芸術文化振興協会を通して、「半田賞(the Handa Prize)」も設けられ、受賞者は、日本で開催されたコンサートに招待され出演した[8][9]

脚注

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  1. ^ a b Cassie Tongue. “Prestigious! Australian Singing Competition announces 2013 semi-finalists”. AussieTheatre.com. 2015年4月6日閲覧。
  2. ^ Australian Singing Competition Finals Concert 2013”. Limelight Magazine (2013年9月19日). 2015年4月6日閲覧。
  3. ^ 2015 Rules And Conditions”. IFACオーストラリアンシンギングコンペティション. 2015年4月5日閲覧。
  4. ^ HOT PICKS: Fun photography workshops, comedy and classical music、 ローカルワールド、2015年4月6日閲覧。
  5. ^ Australian Voices mourn Joan's final song. The Australian, 15 October 2010
  6. ^ What a week for Rachel. University of Sydney, October 2010
  7. ^ Rising soprano star takes top prize、オタゴ・デイリータイムズ、2014年9月29日、2015年4月6日閲覧。
  8. ^ a b c The Competition”. IFACオーストラリアンシンギングコンペティション (2013年7月9日). 2015年4月5日閲覧。
  9. ^ Eva Rinaldi (2012年10月29日). “NSW MEZZO SOPRANO WINS AUSTRALIA’S RICHEST SINGING COMPETITION”. Awesome Inc.. 2015年4月5日閲覧。

外部リンク

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