イタチキツネザル科

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イタチキツネザル科(イタチキツネザルか、Lepilemuridae)は、哺乳綱霊長目に分類される科。イタチキツネザル属のみで本科を構成する。

イタチキツネザル科
イタチキツネザル
イタチキツネザル Lepilemur mustelinus
保全状況評価[1]
ワシントン条約附属書I
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 霊長目 Primates
亜目 : 曲鼻亜目 Strepsirrhini
下目 : キツネザル型下目 Lemuriformes
上科 : キツネザル上科 Lemuroidea
: イタチキツネザル科 Lepilemuridae
: イタチキツネザル属 Lepilemur
学名
Lepilemuridae Gray, 1870[2][3]
Lepilemur I. Geoffroy, 1851[2][3][4]
模式種
Lepilemur mustelinus I. Geoffroy, 1851[3]
和名
イタチキツネザル科[2][5]
イタチキツネザル属[2][5]

形態

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上顎の門歯がない[6]

分類

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属名のlepi-は、ラテン語で「優美な」の意があるlepidoの短縮形だと考えられている[4]

1977年に歯列や染色体の差異により、キツネザル科から分割する説が提唱された[2]。2003年に分類が混乱しているとして、再びキツネザル科に含める説が提唱されたこともある[2]。歯列や下顎骨の形状から、絶滅属Megaladapisに近縁であるとして本科の構成種をMegaladapidaeに分類する説もあった[2]。一方で分子系統解析ではMegaladapisが本科よりもキツネザル科に近縁とする解析結果が得られており、MegaladapidaeよりもLepilemuridaeの方が記載年が古く先取権がある[2]

以前はイタチキツネザルのみで、本属を構成していた[4]

以下の現生種の分類・和名・英名は、日本モンキーセンター霊長類和名編纂ワーキンググループ(2018)に従う[5]

生態

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夜行性[6]。植物の葉などを食べる[6]

人間との関係

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森林伐採や焼畑農業などによる生息地の破壊、食用の狩猟やペット用の採集などにより、生息数が減少している種もいる[7]

出典

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  1. ^ I, II and III (valid from 31 July 2021)<https://cites.org/eng> [Accessed 01/08/2021]
  2. ^ a b c d e f g h 相見滿・小山直樹 「キツネザル類はどのように分類されてきたか」『霊長類研究』第22巻 2号、日本霊長類学会、2006年、97 - 116頁。
  3. ^ a b c Colin P. Groves, "Order Primates," Mammal Species of the World, (3rd ed.), Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Volume 1, Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 111 - 184.
  4. ^ a b c 岩本光雄 「サルの分類名(その8:原猿)」『霊長類研究』第5巻 2号、日本霊長類学会、1989年、129 - 141頁。
  5. ^ a b c 日本モンキーセンター霊長類和名編纂ワーキンググループ 「日本モンキーセンター 霊長類和名リスト 2018年11月版」(公開日2018年12月16日・2021年8月1日閲覧)
  6. ^ a b c T. H. Clutton-Brock 「原猿類」上原重男訳『動物大百科 3 霊長類』伊谷純一郎監修 D.W.マクドナルド編、平凡社、1986年、18 - 19頁。
  7. ^ 小山直樹 「ハイイロイタチキツネザル」「キタイタチキツネザル」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2001年、156 - 157頁。

関連項目

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