PowerVM Lx86(Lx86)は、IBM System pおよびPower Systemsバイナリ変換レイヤーである。32ビットx86 Linux 用のバイナリファイル(実行ファイル)を、修正なしでPower Architectureベースのハードウェアで実行できる。

PowerVM Lx86
開発元 IBM
初版 2008年
最新版
1.3.2 / 2009年10月30日 (2009-10-30)
プログラミング
言語
C++
対応OS Linux
プラットフォーム System p, Power Systems
種別 仮想化
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト PowerVM Lx86
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IBMはこの機能を、x86 LinuxサーバーからPowerVM仮想化環境への移行用と位置づけ、BladeCenterを含む全てのPOWER5以降のハードウェアでサポートしている。

概要

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通常のエミュレータ命令の変換だけを行っているが、Lx86はシステム全体の変換を行っており、高速で柔軟である。Lx86ソフトウェアはx86のコードを実行し、実行時に PowerPCのコードに変換するが、これらの命令はキャッシュされるため変換処理は1回しか行われず、通常のエミュレーションで発生する性能低下は大幅に削減される。Lx86は、カーネルモジュールのようなハードウェアを直接アクセスするアプリケーションはサポートしない。Lx86の初期のバージョンではSSE 命令を使用したコードは実行できなかったが、バージョン 1.3.2 でSSEおよびSSE2命令セットがサポートされた。

Lx86は最初は System p AVE (System p Application Virtual Environment) として開発され、 PAVE (Portable Advanced Virtualization Emulator) との不正確な名称で報道されたが、PowerVM Lx86 に名称変更された。Lx86 は、AppleがインテルベースのMacintoshOS X上でPowerPCバイナリを無修正で実行させるために使用した、Transitive Corp.QuickTransit dynamic translator をベースとしている。

関連項目

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外部リンク

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