村上博基
村上 博基(むらかみ ひろき、1936年3月24日 - 2016年4月30日[1])は、日本の翻訳家。 主に英米文学を翻訳した。
略歴
編集はじめ映画字幕翻訳の仕事をし、1970年より書籍翻訳を始める[2]。推理・冒険ものを主として訳し、ジョン・ル・カレの作品を多く訳している。
翻訳
編集- 『不死鳥を殪せ』(アダム・ホール、早川書房) 1965、のち文庫
- 『夜に消える』(ハワード・ブラウン、早川書房) 1965
- 『ハニー誘拐事件を追う』(G・G・フィックリング、早川書房) 1966
- 『メダリオン作戦』(リチャード・テルフェア、早川書房) 1966
- 『女王陛下のユリシーズ号』(アリステア・マクリーン、早川書房) 1967、のち文庫
- 『航空救難隊』(ジョン・ボール、早川書房) 1967、のち文庫
- 『ジプシー』(ヤン・ヨァーズ、早川書房) 1967、のち文庫
- 『女体愛好クラブ』(ミッキー・スピレイン、早川書房) 1968、のち文庫
- 『アメリカの幻想』(エリア・カザン、早川書房) 1968、のち文庫
- 『ハノイ 北ヴェトナムとの会話』(メアリイ・マッカーシイ、早川書房、ハヤカワ・ノンフィクション)1969
- 『男と女と女』(アンドレア・ニューマン、早川書房) 1969
- 『すてきなすてきなスパイ』(アダム・ダイメント、早川書房) 1969
- 『バン・バン・バード』(アダム・ダイメント、早川書房) 1970
- 『華麗なる酒 スコッチウイスキーの本』(D・デイシュス、東京書房社) 1970
- 『フレンズ〜ポールとミシェル』(ルイス・ギルバート、早川書房) 1971、のち文庫
- 『七分間 ポルノグラフィー裁判』(アーヴィング・ウォーレス、早川書房) 1971、のち文庫
- 『群がる鳥に網を張れ』(ハドリー・チェイス、創元推理文庫) 1971
- 『インターコムの陰謀』(エリック・アンブラー、早川書房、 世界ミステリ全集7) 1972
- 『愛の車輪』(ジョイス・キャロル・オーツ、角川書店) 1972
- 『旅立ちの朝』(スティーヴン・ターナー、早川書房) 1972
- 『夏の日のフォスティーヌ』(ニナ・コンパネーズ、早川書房) 1972
- 『トマト・ケイン』(ナイジェール・ニール、早川書房) 1972
- 『カメラマンケイド』(ハドリー・チェイス、創元推理文庫) 1972
- 『刑事くずれ』(タッカー・コウ、早川書房) 1972
- 『アイリッシュ短編集』3 - 6(アイリッシュ、創元推理文庫) 1973 - 1977
- 『ふたり』(アリス・ボイド、ハヤカワ文庫) 1973
- 『サブウェイ・パニック』(ジョン・ゴーディ、早川書房) 1974、のち文庫
- 『続フレンズ』(ルイス・ギルバート、早川書房) 1974、のち文庫
- 『スティング』(ロバート・ウィーバーカ、ハヤカワ文庫) 1974
- 『暗殺者』(エリア・カザン、早川書房) 1974
- 『オニオン・フィールド ある警官殺害事件』(ジョセフ・ウォンボー、早川書房) 1975、のち改題文庫化『オニオン・フィールドの殺人』
- 『ローゼンバーグ事件の全貌』(ルイス・ナイザー、文化放送開発センター出版部) 1976
- 『ドミノ・ターゲット』(アダム・ケネディ、早川書房) 1976
- 『世界最強の男 ムハマッド・アリ自伝』(ムハマッド・アリ、早川書房) 1976、のち改題文庫化『ムハマッド・アリ - わが魂の戦歴』上・下
- 『ザ・レース』(オスカー・オーティス,ユーニス・ウォーカップ、二見書房) 1977
- 『代訳』(エリア・カザン、早川書房) 1977
- 『ブラック・デス』(ギネス・クレイヴンス,ジョン・S・マー、ごま書房) 1978
- 『夢の冠』(トマス・トライオン、早川書房) 1978
- 『夜は千の目をもつ』(ウィリアム・アイリッシュ、創元推理文庫) 1979
- 『ハイーライズ』(J・G・バラード、ハヤカワ文庫) 1980、のち改題『ハイ・ライズ』として創元SF文庫
- 『亡命詩人、雨に消ゆ』(ウィリアム・H・ハラハン、早川書房) 1980、のち文庫
- 『アメリカ野球ちょっといい話』(ロジャー・エンジェル、集英社) 1981、のち改題文庫化『憧れの大リーガーたち』
- 『超音速漂流』(トマス・ブロック、文藝春秋) 1982、のち文庫
- 『天のさだめを誰が知る』(D・R・ベンセン、創元推理文庫) 1983
- 『スパイク』(アルノー・ド・ボルシュグラーヴ,ロバート・モス、ハヤカワ文庫) 1983
- 『水晶の涙』(ジェイン・ヨーレン、ハヤカワ文庫) 1983
- 『ケープ・コッド危険水域』(リック・ボイヤー、早川書房) 1984、のち文庫
- 『小鼠油田を掘りあてる』(レナード・ウイバーリー、創元推理文庫) 1985
- 『夢織り女』(ジェイン・ヨーレン、ハヤカワ文庫) 1985
- 『レッド・フォックス消ゆ』(アンソニー・ハイド、文藝春秋) 1986、のち文庫
- 『ホワイト・タイガーの陰謀』(R・S・ネイサン、新潮文庫) 1988
- 『ジグが来る』(キャンベル・アームストロング、文春文庫) 1989
- 『婦警トーニの爛れた夏』(ソウルダッド・サンティヤゴ、新潮文庫) 1989
- 『エディ・フランクスの選択』(ブライアン・フリーマントル、角川文庫) 1990
- 『砂漠の標的』(ギャビン・ライアル、早川書房) 1990、のち文庫
- 『武力対決』(ハロルド・コイル、新潮文庫) 1991
- 『白夜が明ける』(キャンベル・アームストロング、文春文庫) 1991
- 『第八のラッパが鳴るとき』(ジョン・ランド、徳間文庫) 1992
- 『ブライト・スター作戦』(ハロルド・コイル、新潮文庫) 1993
- 『サバンナの探偵 ヤング・インディ・ジョーンズ 13』(原案:ジョージ・ルーカス、文春文庫) 1993
- 『無邪気の報酬』(デイヴィッド・イグネイシアス、文藝春秋) 1993
- 『クイーン』(アレックス・ヘイリー,デイヴィッド・スティーヴンス、新潮社) 1994
- 『無頼列車南へ』(ブラウン・メッグズ、文春文庫) 1994
- 『チャイナ・レイク再び』(アンソニー・ハイド、文藝春秋) 1995
- 『容赦なく』(トム・クランシー、新潮文庫) 1996
- 『黙殺』(デイヴィッド・バルダッチ、徳間書店) 1996、のち改題文庫化『目撃』
- 『餌』(ケネス・アベル、早川書房) 1997
- 『ストライク・ゾーン』(ジム・バウトン,エリオット・アジノフ、文藝春秋) 1997
- 『軍事介入』(ハロルド・コイル、新潮文庫) 1998
- 『レインボー・シックス』1 - 4(トム・クランシー、新潮文庫) 1999 - 2000
- 『全面支配』(デイヴィッド・バルダッチ、徳間文庫) 1999
- 『瞬きよりも速く』(レイ・ブラッドベリ、伊藤典夫,風間賢二共訳、早川書房) 1999、のち文庫
- 『ハーレーダビッドソン伝説』(ブロック・イェイツ、早川書房) 2001
- 『追われる男』(ジェフリー・ハウスホールド、創元推理文庫) 2002
- 『人生、これからがときめきの日々』(ドナルド・M・マレー、集英社) 2002
- 『ニューヨーク』(ベヴァリー・スワーリング、集英社) 2004
- 『ブルー・ムーヴィー』(テリイ・サザーン、早川書房) 2006
- 『宝島』(スティーヴンスン、光文社古典新訳文庫) 2008
- 『ジーキル博士とハイド氏』(スティーブンソン、光文社古典新訳文庫) 2009
- 『予期せぬ結末2 トロイメライ』(チャールズ・ボーモント、井上雅彦編、共訳、扶桑社ミステリー) 2013
「ミクロ・スパイ」シリーズ
編集- 『ミクロ・スパイ大作戦』(リンドジイ・ガターリッジ、早川書房) 1972、のち改題文庫化『ルーマニア潜入作戦』(リンジイ・ガターリッジ、ハヤカワ文庫SF) 1976
- 『カナダ森林作戦』(リンジイ・ガターリッジ、ハヤカワ文庫SF) 1976
- 『ペルー猛毒作戦』(リンジイ・ガターリッジ、ハヤカワ文庫SF) 1977
ジョン・ル・カレ
編集- 『スクールボーイ閣下』(ジョン・ル・カレ、早川書房) 1979、のち文庫
- 『スマイリーと仲間たち』(ジョン・ル・カレ、早川書房) 1981、のち文庫
- 『リトル・ドラマー・ガール』(ジョン・ル・カレ、早川書房) 1983、のち文庫
- 『パーフェクト・スパイ』(ジョン・ル・カレ、早川書房) 1987、のち文庫
- 『ロシア・ハウス』(ジョン・ル・カレ、早川書房) 1990、のち文庫
- 『影の巡礼者』(ジョン・ル・カレ、早川書房) 1991、のち文庫
- 『ナイト・マネジャー』(ジョン・ル・カレ、早川書房) 1994、のち文庫
- 『われらのゲーム』(ジョン・ル・カレ、早川書房) 1996、のち文庫
- 『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』【新訳版】(ジョン・ル・カレ、ハヤカワ文庫) 2012
C・W・ニコル
編集- 『勇魚』(C・W・ニコル、文藝春秋) 1987、のち文庫
- 『白河馬物語』(C・W・ニコル、文藝春秋) 1989、のち文庫
- 『盟約』(C・W・ニコル、文藝春秋) 1999、のち文庫
- 『遭敵海域』(C・W・ニコル、文藝春秋) 2002、のち文庫
- 『特務艦隊』(C・W・ニコル、文藝春秋) 2005、のち文庫
オレン・スタインハウアー
編集- 『嘆きの橋』(オレン・スタインハウアー、文春文庫) 2005
- 『極限捜査』(オレン・スタインハウアー、文春文庫) 2008
- 『ツーリスト - 沈みゆく帝国のスパイ』(オレン・スタインハウアー、ハヤカワ文庫) 2010
- 『ツーリストの帰還』(オレン・スタインハウアー、ハヤカワ文庫) 2013
脚注
編集- ^ 村上博基氏死去 (2016/05/06) 早川書房 2016年5月6日閲覧
- ^ 「日外アソシエーツ現代人物情報」より。実際はそれ以前に訳書があったので「1970年から専業書籍翻訳者となった」という意味か?