矢野目 源一(やのめ げんいち、1896年11月30日 - 1970年10月12日)は、日本の詩人、作家、翻訳家。

矢野目源一
誕生 (1896-11-30) 1896年11月30日
大日本帝国の旗 大日本帝国東京地方
死没 (1970-10-12) 1970年10月12日(73歳没)
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 慶應義塾大学
親族 矢野目孫一
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陸軍中将矢野目孫一の長男として東京に生まれる。慶應義塾大学仏文科卒。フランソワ・ヴィヨンの詩に現れる娼婦の詩を「玉造小町」になぞらえて「兜屋小町」として訳出し、鈴木信太郎に絶賛された。『詩王』『オルフェオン』などに詩を発表し、1920年詩集『光の処女』を刊行する。1931年創刊の『文藝汎論』のカラーページに、城左門岩佐東一郎らと執筆する。慶大では奥野信太郎と同期で、戦後は艶笑小噺などを書いたほか、ハウザー式と称する健康法などの講演・執筆活動を行い、奇人とされている[1]

著書

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  • 光の処女 詩集 籾山書店 1920
  • 聖瑪利亜の騎士 詩集 籾山書店 1925
  • 美貌處方書 美容科學研究會 1937.7
  • 新美容科学読本 健康と美容の会 1940
  • 娯樂大鑑 東西遊びのいろいろ 洋元書房 1949
  • 恋愛教室 川流堂書房 1950
  • 恋愛術 女読むべからず男性篇 アソカ書房 1950
  • 閨房秘薬90法の研究 あまとりあ社 1952
  • 戦後風俗史 東京文庫 1952
  • 幻庵清談 日本出版協同 1953
  • 明日から元気になる 健康之友社 1954 (ハウザー文庫)
  • 風流色めがね 住吉書店 1954
  • 娯楽大百科 金園社 1954 (実用百科選書)
  • 百四十歳への招待 住吉書店 1954
  • パパ・ラブス・コント 内緒ばなし ア・ラ・フランセーズ 西沢弘文堂 1955
  • 席をかえてする話 随筆 美和書院 1955
  • おたのしみ手帖 艶笑宝玉小話選 アソカ書房 1955
  • MW時代 欲望の開通 住吉書店 1955 (住吉新書)
  • 精力絶倫 その七つの鍵 住吉書店 1955
  • めかいち軟派ばなし 美和書院 1956
  • 恋愛講座 住吉書店 1956
  • お気に召した話 美和書院 1956
  • 誰でも若くなる 美和書院 1956
  • お寝間の酒 粋人酔筆 矢野目源一集 住吉書店 1956
  • げんいち先生風流話 随筆 美和書院 1956
  • 三六五日をどう食べるか ハウザー説以後の新しい栄養生理学 建設医学健康法普及会 1957
  • 実用強精秘薬 あまとりあ社 1961

翻訳

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  • 吸血鬼 マルセル・シュウオッブ 新潮社「海外文学新選」 1924
  • ド・ブレオ氏の色懺悔 アンリ・ド・レニエ 春陽堂 1924
  • 古希臘風俗鑑 マルセル・シュオブ 第一書房 1929
  • 画譜一千一夜物語 上巻 マルドリュウス 西條八十共訳 国際文献刊行会 1929.10
  • ド・ブレオ氏の恋愛行状記 レニエ 春陽堂 1932。復刻・ゆまに書房 2007
  • ヴァテック ベックフオード 春陽堂 1932。復刻・ゆまに書房 2007
  • 戀人へおくる 佛蘭西歌謠抄 第一書房 1933.8
  • ヴィヨン詩抄 城左門共訳 椎の木社 1933.11
  • 情史 アンリ・ド・レニエ 操書房 1947
  • 南欧千夜一夜 編訳 八雲書店 1948
  • 黄金仮面の王 マルセル・シュウオップ コーベブックス・南柯叢書 1975
  • 巴里幻想譯詩集 日夏耿之介、城左門共訳 国書刊行会 2008.7

脚注

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  1. ^ 吉行淳之介「七変化の奇人」『吉行淳之介全集』第4巻、新潮社

関連項目

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