八杉将司
日本の小説家(1972−2021)
略歴
編集兵庫県姫路市出身[1]。九州国際大学法経学部卒業。出版社での勤務を経て、その後はアルバイトの傍ら小説を執筆。2004年に『夢見る猫は、宇宙に眠る』が第5回日本SF新人賞を受賞しデビュー[3]。
2021年12月12日7時20分ごろ、自宅敷地内の物置小屋で首を吊った状態で付近住民に発見され110番通報し、死亡が確認された[4]。49歳没。夏ごろに家族に「新型コロナウイルスの影響で仕事が減っている」と話しており、兵庫県警飾磨警察署では状況から自殺とみて調べている[5]。
作品リスト
編集単行本
編集- 夢見る猫は、宇宙に眠る (2004年7月、徳間書店 ISBN 978-4-1986-1880-3)
- 光を忘れた星で (2011年1月、講談社BOX ISBN 978-4-0628-3765-1)
- Delivery(2012年5月、早川書房 ISBN 978-4-1520-9296-0)
- 楽園追放 ―Expelled from Paradise―(2014年10月、ハヤカワ文庫JA ISBN 978-4-15-031171-1) - 脚本:虚淵玄(ニトロプラス)
- LOG-WORLD(2023年4月、SFユースティティア ISBN 978-4-911087-00-8)
電子書籍
編集まなざしの街
編集- まなざしの街1 眼差し(2012年9月、小学館 九十九神曼荼羅シリーズ)
- まなざしの街2 メモされた未来(2012年10月、小学館 九十九神曼荼羅シリーズ)
- まなざしの街3 黒星ヒットマン(2012年12月、小学館 九十九神曼荼羅シリーズ)
- まなざしの街4 邂逅(2013年2月、小学館 九十九神曼荼羅シリーズ)
- まなざしの街5 報復の街・前篇(2013年4月、小学館 九十九神曼荼羅シリーズ)
- まなざしの街6 報復の街・後篇(2013年7月、小学館 九十九神曼荼羅シリーズ)
- まなざしの街7 九十九神(2015年2月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- まなざしの街8 侠和会(2015年3月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- まなざしの街9 未来からきたもの(2015年4月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- まなざしの街10 女帝の誘惑(2015年5月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- まなざしの街11 鎮魂(2015年6月、小学館 夢幻∞シリーズ)
アンダー・ヘイヴン
編集- アンダー・ヘイヴン1 首輪につながれた少年(2016年6月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- アンダー・ヘイヴン2 一千万ドルの心臓(2016年8月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- アンダー・ヘイヴン3 小さな王様(2016年10月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- アンダー・ヘイヴン4 あの世からきた猿(2016年12月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- アンダー・ヘイヴン5 車椅子の神通使い(2017年2月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- アンダー・ヘイヴン6 友(2017年4月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- アンダー・ヘイヴン7 記憶に憎まれた男(2017年6月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- アンダー・ヘイヴン8 死体処理業者(2017年8月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- アンダー・ヘイヴン9 ミレイとこそ泥(2017年10月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- アンダー・ヘイヴン10 夕霧という女・前篇(2017年12月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- アンダー・ヘイヴン11 夕霧という女・後篇(2018年2月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- アンダー・ヘイヴン12 Boy meets dead 1 殺し屋の少女(2018年4月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- アンダー・ヘイヴン13 Boy meets dead 2 ヘイヴン(2018年6月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- アンダー・ヘイヴン14 Boy meets dead 3 生きる屍(2018年8月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- アンダー・ヘイヴン15 Boy meets dead 4 結良斗とミレイ(2018年10月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- アンダー・ヘイヴン16 宝来晶の帰島(2018年12月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- アンダー・ヘイヴン17 焦燥と転職(2019年2月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- アンダー・ヘイヴン18 結良斗死す(2019年4月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- アンダー・ヘイヴン19 ユラト(2019年6月、小学館 夢幻∞シリーズ)
- アンダー・ヘイヴン20 (最終回) ヘイヴンの終焉(2019年8月、小学館 夢幻∞シリーズ)
単行本未収録作品
編集- 海はあなたと - 『SF Japan』2004年 冬季号 掲載
- 命、短し - 『小松左京マガジン』第15巻(2004年8月) 掲載
- ハルシネーション『SF Japan』2006年 SPRING 掲載
- 娘の望み - 『進化論 異形コレクション』(2006年8月)収録
- ある世界の日常 - 『理大科学フォーラム』25巻6号 (2008年6月) 掲載
- うつろなテレポーター - 『虚構機関 年刊日本SF傑作選』(2008年12月)収録
- 俺たちの冥福 - 『心霊理論 異形コレクション』(2007年8月)収録
- 夏がきた - 『ひとにぎりの異形 異形コレクション』(2007年12月)収録
産森 - 『未来妖怪 異形コレクション』(2008年7月)収録- カミが眠る島 - 『SF Japan』2008年 SUMMER 掲載
- エモーション・パーツ - 『SF Japan』2009年 AUTUMN 掲載
- 一千億次元の眠り - 『SF Japan』2011年 SPRING 掲載
- ぼくの時間、きみの時間 - 『物語のルミナリエ 異形コレクション』(2011年12月)収録
- 『ショートショートの宝箱 短くて不思議な30の物語』(光文社文庫、2017年4月) に再録。
- サクセッション - 『日本ロボット学会誌』31巻10号(2013年12月)
- 夢のホテル - 『人工知能 : 人工知能学会誌』30巻5号(2015年9月)掲載
- 友達のタイムパラドックス - 『小説すばる』2018年10月号 掲載
脚注
編集- ^ a b 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.467
- ^ 2023年4月参照(物故会員)
- ^ “各賞受賞一覧”. 日本SF作家クラブ. 2021年12月12日閲覧。
- ^ “SF作家の八杉さんが死亡、自殺か 兵庫・姫路”. 産経ニュース (産経デジタル). (2021年12月12日) 2021年12月12日閲覧。
- ^ SF作家八杉将司さん死亡 「コロナで仕事減った」自殺か―兵庫 - 時事ドットコム 2021年12月12日
- ^ “第43回日本SF大賞・受賞作決定! - SFWJ:日本SF大賞”. 日本SF作家クラブ (2023年2月19日). 2023年2月19日閲覧。