新川直司
あらかわ なおし 新川 直司 | |
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職業 | 漫画家 |
活動期間 | 2007年 - |
ジャンル | 少年漫画 |
受賞 |
第37回講談社漫画賞少年部門 (『四月は君の嘘』) |
来歴
編集子供のころから『キン肉マン』や『北斗の拳』の絵を模写しているような漫画好きであったが、当時はプロの漫画家になろうとは考えていなかった[1]。大学進学後は[1]、部屋にこもり漫画を延々と読む日々を過ごしていた[2]。大学時代に漫研に入っている人に出会い刺激を受け[1][2]、漫画を描くという選択肢を知る[2]。漫画を一人で描きはじめ漫画雑誌の賞に応募するようになり、「月刊少年マガジンチャレンジ大賞」応募作で担当者に目をかけられるようになる[1]。アシスタントの経験がなく師匠のいない新川は、当時の担当編集者から漫画制作のノウハウを学ぶ[1][2]。アシスタント経験がないため、新川自身「パースなどの基礎がなっていない」と思っており、背景は人に任せている[3]。
2007年、月刊少年マガジンで辻村深月原作の『冷たい校舎の時は止まる』のコミカライズで連載デビュー[1]、2009年からマガジンイーノで女子サッカーを題材にした初のオリジナル作品『さよならフットボール』を連載開始[1][4]。
2011年から2015年まで、月刊少年マガジンで音楽を題材とした『四月は君の嘘』を連載[5][6]。同作品は2012年度「マンガ大賞」ノミネート、2013年「講談社漫画賞」少年部門を受賞し、2014年10月からテレビアニメ化[7][8]、2016年9月には実写映画化された[9]。
2016年から月刊少年マガジンで『さよなら私のクラマー』を連載開始[10]。2020年12月に完結した[11]。
2022年から週刊少年マガジンで『アトワイトゲーム』を[12]、2024年から同誌で『盤上のオリオン』を連載開始[13]。
人物
編集漫画制作
編集コマ割りについて、シリアスなシーンでは縦長のコマを多用しているが、自身を「説明が下手」だと考えている新川は、意図してコマを縦に切り、迫力や「少し違和感を出す」よう描いている[14]。「コミカルなシーンでは、小さいコマを使ったり、横長のコマを使って分かりやすく」描いている[14]。新川は「10代の子たちの会話で真面目な話ばかりすることはあまりない」と考えているため、意識して「真面目なシーンが続いたら、コミカルなシーンを挟む」ようにしている[14]。
作品リスト
編集漫画作品
編集- 冷たい校舎の時は止まる(原作:辻村深月、『月刊少年マガジン』2007年 - 2009年)
- さよならフットボール(『マガジンイーノ』2009年 - 2010年)
- 四月は君の嘘(『月刊少年マガジン』2011年 - 2015年)
- さよなら私のクラマー(『月刊少年マガジン』2016年6月号 - 2021年1月号)
- アトワイトゲーム(『週刊少年マガジン』2022年44号[12] - 2023年19号[15])
- 盤上のオリオン(『週刊少年マガジン』2024年6号[13] - 連載中)
書籍
編集- 『冷たい校舎の時は止まる』、原作:辻村深月、講談社〈講談社KCデラックス〉2008年 - 2009年、全4巻
- (文庫本)講談社〈講談社文庫〉2012年、全2巻
- 『さよならフットボール』、講談社〈KCデラックス〉2010年、全2巻
- (新装版)講談社〈講談社コミックス〉2014年、全2巻
- 『四月は君の嘘』、講談社〈講談社コミックス〉2011年 - 2015年、全11巻
- 『さよなら私のクラマー』、講談社〈講談社コミックス〉2016年 - 2021年、全14巻
- 『アトワイトゲーム』、講談社〈講談社コミックス〉2022年 - 2023年、全3巻
- 2022年12月16日発売[16][17]、ISBN 978-4-06-529717-9
- 2023年3月16日発売[18]、ISBN 978-4-06-530929-2
- 2023年6月15日発売[19]、ISBN 978-4-06-531887-4
- 『盤上のオリオン』、講談社〈講談社コミックス〉2024年 - 刊行中、既刊3巻(2024年9月17日現在)
- 2024年4月17日発売[20][21]、ISBN 978-4-06-535117-8
- 2024年6月17日発売[22]、ISBN 978-4-06-535782-8
- 2024年9月17日発売[23]、ISBN 978-4-06-536772-8
その他
編集- Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-(テレビアニメ、2016年)第5話エンドカード
脚注
編集- ^ a b c d e f g 丸本大輔 (2012年1月25日). “足りないのはLOVEとヤンキー〈『四月は君の嘘』新川直司インタビュー前編〉(エキサイトレビュー) - エキサイトニュース”. エキサイト. 2021年5月2日閲覧。
- ^ a b c d 「漫画家を目指すキミに贈る漫画家への花道 盤上のオリオン 新川直司先生に聞く!」『週刊少年マガジン』2024年35号、講談社、2024年7月31日、409頁。
- ^ 「漫画家を目指すキミに贈る漫画家への花道 盤上のオリオン 新川直司先生に聞く!」『週刊少年マガジン』2024年35号、講談社、2024年7月31日、412頁。
- ^ 『新装版 さよならフットボール(1)』(新川 直司)|講談社コミックプラス(2021年5月2日閲覧)
- ^ “「さよならフットボール」新川、月マガで恋物語スタート”. 2024年2月20日閲覧。
- ^ “「四月は君の嘘」ついに完結!5月発売の最終11巻はアニメDVD付きも”. 2024年2月20日閲覧。
- ^ INTRODUCTION|ミュージカル『四月は君の嘘』(2021年5月2日閲覧)
- ^ 「四月は君の嘘」TVアニメ放映開始直前 特別インタビュー! - 練馬アニメーションサイト、2014年9月5日(2021年5月2日閲覧)
- ^ 【尾田栄一郎先生絶賛】『四月は君の嘘』が泣ける理由|今日のおすすめ|講談社コミックプラス - 2016年1月29日(2021年5月2日閲覧)
- ^ “マンガ新連載:「さよなら私のクラマー」 「四月は君の嘘」作者が描く女子サッカーの青春ストーリー”. MANTANWEB. MANTAN (2016年5月6日). 2016年5月6日閲覧。
- ^ 新川直司「さよなら私のクラマー」が月マガで完結、編集長からのコメントも - コミックナタリー、2020年12月4日(2021年5月2日閲覧)
- ^ a b “「さよなら私のクラマー」新川直司の新連載「アトワイトゲーム」週マガで始動”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年9月28日) 2022年9月28日閲覧。
- ^ a b “盤上のオリオン:「四月は君の嘘」新川直司の新連載は将棋×青春×ラブストーリー 「マガジン」でスタート”. MANTANWEB. MANTAN (2024年1月10日). 2024年1月10日閲覧。
- ^ a b c 「漫画家を目指すキミに贈る漫画家への花道 盤上のオリオン 新川直司先生に聞く!」『週刊少年マガジン』2024年35号、講談社、2024年7月31日、411頁。
- ^ アトワイトゲーム&四月は君の嘘&さよなら私のクラマー公式 2023年4月12日のツイート、2023年4月19日閲覧。
- ^ “新川直司最新作「アトワイトゲーム」1巻、平凡に生きていた青年が“運命”と出会う”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年12月16日). 2024年10月5日閲覧。
- ^ “アトワイトゲーム (1)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2024年10月5日閲覧。
- ^ “アトワイトゲーム (2)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2024年10月5日閲覧。
- ^ “アトワイトゲーム (3)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2024年10月5日閲覧。
- ^ “新川直司の将棋青春ストーリー「盤上のオリオン」、元神童が運命的な出会いを果たす”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年4月17日). 2024年10月5日閲覧。
- ^ “盤上のオリオン (1)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2024年10月5日閲覧。
- ^ “盤上のオリオン (2)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2024年10月5日閲覧。
- ^ “盤上のオリオン (3)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2024年10月5日閲覧。