加藤充 (政治家)
日本の弁護士、政治家、社会運動家
加藤 充（かとう みつる、1909年7月13日[1] - 2009年6月28日）は日本の弁護士、政治家、社会運動家。衆議院議員（日本共産党公認）を1期務めた。
| 加藤充 かとう みつる | |
|---|---|
| 生年月日 | 1909年7月13日 |
| 出生地 |
 日本 栃木県 |
| 没年月日 | 2009年6月28日（99歳没） |
| 出身校 | 京都帝国大学法学部卒業 |
| 前職 | 弁護士 |
| 所属政党 | 日本共産党 |
| 選挙区 | 旧大阪4区 |
| 当選回数 | 1回 |
| 在任期間 | 1949年1月 - 1952年8月28日 |
来歴 編集
栃木県出身。京都帝国大学法学部を卒業後、大阪にて弁護士を開業し、全国水平社および全農にて顧問弁護士となる。昭和恐慌による繭価暴落に伴い、徳島県麻植郡西尾村で発生した西尾小作争議[2]では、桑園小作料減免を求める農民への支援を行った。1933年には井藤与志雄や垣見周瑞と3人で大阪無産者法律相談所を立ち上げるも、労農党弁護士事件で全員検挙されたため、閉所を余儀なくされる。また、これ以後も治安維持法違反により度々検挙。
戦後日本共産党へ入党、1949年の第24回衆議院議員総選挙で旧大阪4区から同党公認で出馬し初当選を果たす。議員在職中の1951年3月、衆議院本会議での発言をめぐり川上貫一衆院議員除名事件が発生した際には、党を代表して反対質問に立つ。「全日本の、いな全世界の平和と自由を熱望する十億になんなんとする人々を除名することは断じてできません。諸君、さばかれる者は、実に川上君ではなくして、このファッショ的陰謀を計画し、遂行した者自体であります。歴史は、このことを近く必ず証明するでありましょう。」と演説を打つも、賛成多数により除名が決定した[3]。
脚注 編集
- ^ 『「現代物故者事典」総索引：昭和元年～平成23年 1（政治・経済・社会篇）』日外アソシエーツ株式会社、2012年、260頁。
- ^ 西尾の小作争議 地方史班 佐藤正志阿波学会研究紀要 郷土研究発表会紀要第30号
- ^ 小選挙区候補者交流会議と川上貫一代議士のこと 宮本岳志のブログより
- ^ 加藤充氏死去 元共産党衆院議員2009年6月29日 共同通信
- ^ 本日の「第21回大阪解放戦士合葬追悼会」での追悼の言葉2010年5月9日付 宮本岳志のブログより