栗原敦
栗原 敦(くりはら あつし、1946年10月9日[1] - )は、日本近代文学研究者。実践女子大学教授。英文学者の栗原裕は兄。
略歴
編集群馬県渋川市生まれ。1970年、東京教育大学文学部国文科を卒業後、1972年同大学院修士課程を修了し、立正女子大学(現・文教大学) 専任講師となる。1977年、金沢大学法文学部専任講師、1980年助教授。1982年実践女子大学文学部助教授を経て、教授となる。
金沢大学在勤当時に、同大学図書館所蔵の暁烏敏文庫に、宮沢賢治の父である宮沢政次郎から暁烏に送られた書簡が残っていることを発見して、1981年に『宮沢賢治周辺資料 : 金沢大学暁烏文庫蔵 暁烏敏宛 宮沢政次郎書簡集』として刊行した[2][3][4]。これ以降賢治の研究で複数の著作を刊行し、『【新】校本 宮澤賢治全集』(筑摩書房、1996年 - 2009年)の編纂委員も務めた[3]。1992年、『宮沢賢治 透明な軌道の上から』でやまなし文学賞受賞。花巻市の設立した「宮沢賢治学会イーハトーブセンター」代表理事を2012年より務める[5](2014年まで)。
著書
編集- 『宮沢賢治 透明な軌道の上から』新宿書房、1992年
- 『詩が生まれるところ』蒼丘書林、2000年
- 『宮沢賢治』日本放送出版協会 NHKカルチャーアワー 文学探訪、2005年
共編著
編集参考文献
編集- 『宮沢賢治』著者紹介