長沼博明
日本の評論家
長沼 博明(ながぬま ひろあき、1934年[1] - ?[2])は、日本の評論家。福岡県生まれ、明治大学法学部卒業[1]。ナショナリズム、ファシズムの研究家。「ヒトラー通俗本」を執筆し、日本の新左翼やネオナチに影響を与えた[3]。
『ファシズム革命』で否定的に捉えられがちなファシズムの再評価を行った[4][5][6][7][8]。瀬戸弘幸は『ヒトラーの闘争』を読んで感激し、長沼を訪問、日本学生会議のOBを紹介してもらい、機関紙を見るなどして政治活動の世界に入るきっかけになったと発言している[9]。瀬戸によれば2010年時点で既に亡くなっており、「膨大なヒトラー関連の資料は水害事故かで消失されたと記憶しています」とのことである[2]。
著書
編集脚注
編集- ^ a b 『秀吉に学ぶ統率力』著者紹介
- ^ a b 瀬戸弘幸 (2010年4月29日). “自分の昭和史(2)”. せと弘幸BLOG『日本よ何処へ』. 2016年8月24日閲覧。
- ^ 佐藤、388-389頁
- ^ 壬生史郎「ファシズム再評価論の登場〔長沼博昭「ファシズム革命」他〕批判 (ファシズムの史的分析-3完-(特集))」歴史学研究 (399), 44-47, 1973-08, 青木書店
- ^ 加藤周一『読書案内 下』朝日新聞社、1977年、165頁
- ^ 木坂順一郎『日本ファシズムの確立と崩壊』日本評論社、1979年、44頁
- ^ 阿部良男『ヒトラーを読む3000冊』刀水書房、1994年、71頁
- ^ 渡辺京二『渡辺京二評論集成Ⅱ 新編 小さきものの死』葦書房、2000年、83頁
- ^ 瀬戸、42-43頁