東井正美

日本の経済学者

東井 正美(とおい まさみ、1921年9月10日[1] - 2016年8月4日)は、日本経済学者関西大学名誉教授。専門は農業経済学

来歴

編集

大阪府生まれ。旧制金鐘中等学校、1947年関西大学経済学部を卒業。京都大学大学院経済学研究科山岡亮一の下農業経済学を専攻し、1950年より母校の関西大学経済学部で教鞭を執り、1961年教授就任。『日本の農業政策』で経済学博士の学位を取得[2]。1996年勲三等瑞宝章受章[1]

アメリカ農業問題に関して先駆的業績を残し、日本農業経済学会理事、関西農業経済学会(現:地域農林経済学会)副会長などを歴任。関西大学では経済学部長を務め、学長事務代行を一時兼務するなどして、大学紛争の収拾に奔走した。

2016年8月4日、滋賀県大津市の病院で死去。94歳没[3]

主な著書

編集

単著

編集
  • 東井正美『日本の農業政策』有斐閣、1966年。ASIN B000JAB72Q 
    • 東井正美 ;1921-「日本の農業政策」関西大学 博士論文(経済学) 乙第5号、1967年、NAID 500000423435 
  • 東井正美『現代日本農業経済論』富民協会、1981年。ASIN 4829400048 

共著

編集
  • 東井正美(編著)、梅川勉(編著)、南清彦(編著)『農業問題の基礎理論』ミネルヴァ書房、1974年。ASIN B000J9RZG4 
  • 東井正美、暉峻衆三、常盤政治、久野重明『現代日本農業論』ミネルヴァ書房、1986年。ISBN 462301682X 
  • 東井正美、南清彦、森岡孝二、和田一雄『経済学へのアプローチ』ミネルヴァ書房、1991年。ISBN 4623019136 
  • 東井正美、暉峻衆三、常盤政治、久野重明『日本経済と農業問題』ミネルヴァ書房、1991年。ISBN 4623021130 
  • 東井正美(編著)、森岡孝二(編著)『日本経済へのアプローチ』ミネルヴァ書房、1992年。ISBN 4623021785 
  • 東井正美、神前樹利、樫原正澄、池上甲一『都市のくらしと農業問題―農業経済学へのアプローチ』ミネルヴァ書房、1995年。ISBN 4623025284 
  • 東井正美, 森岡孝二『現代経済を学ぶ』ミネルヴァ書房、1997年。ISBN 4623027163 
  • 東井正美, 森岡孝二『政治経済学へのアプローチ』ミネルヴァ書房〈Minerva text library〉、2000年。ISBN 4623031918 

共訳

編集
  • ハリー・ヘイウッド 著、山岡亮一、東井正美 訳『黒人解放』有斐閣〈京都大学総合経済研究叢書〉、1958年。ISBN 4641626235 
  • G.E.ミンゲイ 著、, 東井正美、原田聖二、加勢田博 訳『比較経済史―イギリスとアメリカ 1850~1939』ミネルヴァ書房、1975年。ASIN B000J9R0VO 
  • マーガレット・キャプスティック 著、東井正美、堀田忠夫 訳『農業経済学』ミネルヴァ書房、1978年。ASIN B000J8R2LS 

脚注

編集
  1. ^ a b 『現代物故者事典 2015~2017』(日外アソシエーツ、2018年)p.394
  2. ^ 東井正美教授略歴・著作目録 (東井正美教授還暦記念号)」『関西大学経済論集』第31巻第2号、関西大学経済学会、1981年9月、517-522頁、ISSN 04497554NAID 40000552476 
  3. ^ 東井正美氏死去/関西大名誉教授 四国新聞 2016年8月5日