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Ζプラス (ゼータプラス、Ζ plus: Zeta plus) は、「ガンダムシリーズ」の宇宙世紀作品群に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器「モビルスーツ(MS)」の一つ。初出は、模型雑誌モデルグラフィックス』で1987年から1990年にかけて連載された小説『ガンダム・センチネル』。

反地球連邦政府組織「カラバ」および「地球連邦軍」で運用される可変MS(TMS)で、『機動戦士Ζガンダム』の後半主役機「Ζガンダム」の再設計機。変形機構の簡略化や運用領域を限定することで、より量産向けの機体となっている。『センチネル』劇中に登場する宇宙用のC1型や、アムロ・レイが搭乗する大気圏内用のA1型をはじめ、多彩な機体バリエーションをもつ。

目次

概要編集

もともとは1986年発行の大日本絵画の模型雑誌『モデルグラフィックス』別冊『GUNDAM WARS PROJECT Ζ』表紙用のあさのまさひこ製作による1/20胸像モデルとして発表された[注 1]。デザインは あさの、設定協力に かときすなお(現カトキハジメ)が関与している。

テレビアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』本編でもカラバの量産MSとしての登場が検討されたが、アーガマの「ガンダム・チーム」の登場により、それ以上のガンダムタイプMSの登場は視聴者の混乱を招くとして実現しなかった[1]。雑誌「モデルグラフィックス」1986年12月号において、鈴木信夫製作のMS形態の1/100フルスクラッチモデルと「MSΖ-006A1」の設定が、WRモードとA2型の頭部のあさの、かとき画稿と共に発表された。模型制作は全身のデザインが完全に決定する前での作業で、あさのと鈴木のやり取りによってデザインが起こされていった[2]。その後、1987年の『ガンダム・センチネル』の雑誌展開にあたってC1型が設定され、以後他のバリエーションも設定されていった。モデラーによる作例や文字設定のみが存在し、画稿が存在しないバリエーションもある。

その後『ガンダム・センチネル』のプラモデルシリーズや「マスターグレード」「GUNDAM FIX FIGURATION」などで商品化されている。ガンダム・センチネル連載中まではΖplusの表記であったが、商品化する際に事務用品メーカー「プラス」の商標に触れる恐れがあることからカタカナ表記に改められた[3]

機体解説編集

グリプス戦役中盤にアナハイム・エレクトロニクス社が完成させたMSZ-006 Ζガンダムウェイブライダー (WR)・モードの有効性を、エゥーゴの支援組織カラバが注目。大気圏突入用ではなく、大気圏内長距離飛行用として再設計、少数生産した機体がMSZ-006A1「ΖプラスA1型」である。そして、A1がカラバによって運用され、宇宙用に再設計された機体がC1型である[4][注 2]

機体構成はΖガンダムに準じているが変形機構は簡略化され、機体構造自体の信頼性も向上している[4]。カラバはエゥーゴや連邦軍とは異なるスポンサーを経てこの機体を少数量産化したが、コストは高く本格的な量産にはいたらなかった[5]。また、仕様は一機ごとに差異がある[5]。しかしながら、U.C.0096年時点では地球連邦地上軍の一部の基地において、A1型が配備されている[6]。尚、型式番号のMSK-006はカラバにおけるもので、A1の場合、連邦軍ではMSZ-006A1となる[7]

機体構造編集

ウイングバインダー
背部はΖガンダムのフライング・アーマーからウイング・バインダーに変更された。これは、カラバが行動範囲を大気圏内低空から高々度までと設定しており[8]、その範囲での運用を目的としていたためである。MS時には百式を参考とした[8]AMBAC(アンバック)による姿勢制御、WRモードではVG翼(可変後退翼)として機能する[9]
サブユニット
Ζガンダムではシールドも兼ねていた機首部分は、Ζプラスでは先端に各種のセンサーを内蔵しているために、「シールド」とは呼べるものではなく「変形用サブユニット」と呼称されている[4]。また機種によってはサブのジェットエンジンや武装が内蔵されている。
脚部
チャフ・フレアディスペンサーが追加されている[4]
頭部
後頭部が大型化し、バルカンの収容弾数が80%向上している[4]

バリエーション編集

Ζプラスは多数の機体バリエーションを有し、また、バリエーションごとの性能の差異も大きい。そのため、「Ζプラス○○型」のように、型式名を付加して呼称するのが通例とされる。以下に『ガンダム・センチネル』で展開されたΖプラスのバリエーションを挙げる。

Ζプラスにはカラバおよび地球連邦軍各使用機が存在する。

ΖプラスA1型編集

諸元
ΖプラスA1型
Ζ plus A1
型式番号 MSZ-006A1 (MSK-006)
所属 カラバ
建造 アナハイム・エレクトロニクス社 キャリフォルニア工場
生産形態 量産機
全高 22.11m
頭頂高 19.86m
本体重量 32.7t
全備重量 68.4t
出力 2,070kW[10] or 2,017kW[11]
推力 101,000kg[10]
センサー
有効半径
16,200m[10]
武装 バルカン×2
大腿部ビームカノン×2
ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル

型式番号はMSZ-006A1またはMSK-006。大気圏内用のTMSであり[7]、カラバ主導のもとアナハイム・エレクトロニクス社の工場で開発された[8]。エース向けに少数が生産された。

地上用MSとしては優れた性能を持っていたが、空中戦闘を想定していなかったこともあり、WR形態時におけるドッグファイト性能は一般的な戦闘機には遠く及ばず[6]、あくまで長距離侵攻時の移動用として考えられていた。Ζガンダムと比較し大気圏内用に機能を限定したためコストパフォーマンスに優れる[12]

カラバが使用し、少数生産された後に増産もされた。

アニメ版『機動戦士ガンダムUC』では、地球連邦軍所属機としてシャイアン基地に6機配備されている[13]。カメラアイの色は、グスタフ・カールに合わせて青色から赤色に変更になっている[13]

ビーム・ライフルは、宇宙世紀0087年時には百式のものやリック・ディアスのビーム・ピストルと同じメーカー製[8][注 3]で、スネイルタイプEパックを採用している[14]。威力はΖガンダムのものと同程度である[8]。U.C.0096年時にはリゼルのものを使用していた[6]

劇中での活躍
アニメ版『機動戦士ガンダムUC』[15]でシャイアン基地の警備機として登場したが、ラー・カイラムのMS隊による奇襲から1機は攻撃を封殺され、もう1機は変形して上空へ逃れようとした所をジェスタ・キャノンに踏まれ、反撃できずに終わる[16]
書籍や公式サイトの説明では型式番号「MSZ-006A1」と書かれているが、グスタフ・カールのコックピットからは、「MSZ-006C1」と識別されている。

ΖプラスA1型試作機(アムロ・レイ専用機)編集

第18飛行小隊の隊長だったとされるアムロ・レイの専用機体。

カラバプロパガンダ用に作られた機体とも言われている。試作1号機として完成した時点では後の他機体同様のグレーのロービジであったが、その後のカラーリングは他の機体と違い、最初のリペイント時は青と白のツートンカラー、2度目のリペイント時は赤と白のツートンカラーとなっている[17]。3度目のリペイントの折にはオレンジと白のカラーとなった[7]

宇宙世紀0087年11月のB型完成まで、12月の「空戦能力向上機」データ収集の2回にわたってアムロが稼働試験を行い、残ったΖプラスA1型アムロ専用機は、彼が搭乗しているように見せかけるプロパガンダ機体としてさらに使用され続けたと言われている(初出はモデルグラフィックス)。その後、アムロはΖガンダム3号機に搭乗したという。

カラバが使用し、A1型からの改修で2機ほど造られた。その後はC型やD型の開発母体として改装され続けた。

テールスタビレーターに書かれた「AE」の文字は、アウドムラ艦載機を表すコードであり、番号は機番である[18]。アムロ機のロービジ時には「RN+PC」が更に入り、後述するC1型シグマン機と一致する(同一機と断言まではされていない)。また、部隊番号「018」は通常左肩に入るが、アムロのパーソナルマークが入るために右肩へ記載されている[7]

ΖプラスA1B型編集

型式番号MSZ-006A1B。A1型を攻撃機として改良した機体。D型と同時期にA型改良機(火力強化型)として提出されたプランであり、予算枠から量産に至らなかったものの数機が生産され、カラバが使用した。

初出は雑誌「モデルグラフィックス」1989年3月号の1/220の模型作例(あさのまさひこ作)。

ΖプラスA2型編集

型式番号MSZ-006A2。カラバが使用したA1型からの改修機。

A1型の派生機として、頭部にメガキャノンを装備した機体。しかし、大気圏内ではビームの減衰が大きく、十分な性能を発揮できなかった。

データ収集用のテスト機と言っても良く、A1型から6機が改装されたが、実戦投入された3機を除いて、パーツ用として解体された。頭部メガキャノンの運用データは、後のΖΖガンダムに活かされている[9]

宇宙用の機体に同型の頭部を搭載したC1/2型も存在する。

初出は雑誌『モデルグラフィックス』1986年12月号で、画稿は頭部のみが掲載。その後、1988年10月号に新規の画稿が掲載されている(こちらも頭部のみ)。

ΖプラスA3型編集

型式番号MSZ-006A3。カラバが使用した。機体コントロールフィンを増設するなど、A1型の性能向上型として計画されたが、より徹底した改良を行うD型のプランが採用された事から、試作の1機のみで増産される事はなかった。

初出は雑誌『モデルグラフィックス』1989年1月号。文字設定のみで画稿は存在しない。

ΖプラスB型編集

型式番号MSZ-006B。複座練習機。当時カラバに存在しなかったTMSは、乗りこなすのが難しくパイロットの育成を必要としたため、A1型の一部が複座型に改造され、パイロットの育成に使用された。数機程度存在する。

初出は雑誌『モデルグラフィックス』。1989年1月号で文字設定、2月号にWR形態の画稿が掲載されている。MS形態の画稿は発表されていない。

ΖプラスBN型編集

型式番号MSZ-006BN。カラバが使用した少数量産機。A1型に対地・対艦攻撃任務により適した改良を加えた実験機。主翼と垂直安定板は大型化され、飛行用サブ・ユニットは熱核ファン・ジェット・エンジンを2機搭載するものに換装されている。

初出は雑誌『モデルグラフィックス』1989年3月号の1/220の模型作例(二宮茂樹作)。

ΖプラスC1型編集

諸元
ΖプラスC1型
Ζ plus C1
型式番号 MSZ-006C1
所属 地球連邦軍
建造 アナハイム・エレクトロニクス社
生産形態 量産機
全高 21.11m
頭頂高 19.86m
全長 24.9m(WR・標準装備時)
(ビーム・スマートガン装着時:36m)
本体重量 36.18t
全備重量 77.04t(標準装備時)
(ビーム・スマートガン装着時:86.77t)
装甲材質 ガンダリウムγコンポジット
出力 2,070kW
推力 18,600kg×4
12,400kg×4
(総推力)124,000kg
センサー
有効半径
17,000m(標準装備時)
(ビーム・スマートガン装着時:21,000m)
武装 バルカン×2
大腿部ビームカノン×2
ビーム・サーベル×2
ビームスマートガン
搭乗者 テックス・ウェスト
シグマン・シェイド
チュン・ユン
その他 姿勢制御バーニア×8

A1型を宇宙用として再設計した機体[19]。空間戦闘用の装備を付加すると共に、背部にスラスター4基を内蔵したバックパックを装備して推力を強化している。武装面でもサブユニットに長距離射撃用のビームスマートガンを装備し火力を強化している。プロトΖ同様にWR形態での大気圏再突入も可能だが、その際には母艦等でセッティングを行う必要がある。またビームスマートガンを装備しての大気圏内飛行も可能とされている。なお、初期に生産された機体はフロント・スカートがA1型と同型となっている[4]

可変MSとしては生産性に優れた機体である[19]ため少数が量産され、ペズンの反乱の際にはα任務部隊に2機が配備され討伐部隊の主力MSの1つとして活躍している。機番02のテックス・ウェスト少尉機(後にチュン・ユン中尉が搭乗)は撃墜され、03のシグマン・シェイド少尉機は帰還するも損傷が激しいため分解・廃棄されている[20]

初出は雑誌『モデルグラフィックス』の連載版『ガンダム・センチネル』。

ΖプラスC1/2型編集

型式番号MSZ-006C1/2。C1型の頭部をA2型のものに換装した機体。地球連邦軍が使用し、少数造られた改修機。一部の機体はフロント・スカートがA1型と同型の旧タイプとなっている[21]。形式番号の意味するところが「C1の2型」か「Cの2分の1型」かは不明。

初出は雑誌『モデルグラフィックス』1989年6月号の1/144ガレージキットの作例。型式番号と設定はムックにおいて設定された。

ΖプラスC1Bst型編集

型式番号MSZ-006C1[Bst]。通称「ハミングバード」(ハチドリの意)。アナハイムによりディープ・ストライカーの随伴機として計画され、Sガンダムのブースターユニット4機を肩部装甲・脚部ユニットの代わりに装着するもの。

当初はWR形態のみに仕様を限定した超高速攻撃案だったが、MS形態に変形が可能なプランも立案されていた。武装はC1型標準のビームスマートガンに加え、Sガンダム用のビームスマートガンやビームカノンも装備可能とされ、カタログスペック上はΖプラス系列機の中で最も過激な性能を有する。ディープ・ストライカーの廃案に伴い本機も計画のみに終わり実機は製作されなかったとされるが、WR形態のテスト機のみ造られたとする説もある[要出典]

初出は雑誌『モデルグラフィックス』1989年1月号の1/144の模型作例。MS形態の初出は「キャラクターモデル」2002年AUTUMM号。また玩具『GUNDAM FIX FIGURATION』にて製品化されている(A1、C1型とのコンパチ)。

キャラクターモデル掲載時には、第一次ネオ・ジオン抗争中期よりカラバへと所属が移されたアーガマの艦載機を指すものと思われる「AG」のコードが機体に描かれていたが、『GUNDAM FIX FIGURATION』では「AD」に改められた。前述の通り、アウドムラのコードは本来「AE」と設定されていた為、謎を残す表記となっている。

ΖプラスC4型編集

諸元
ΖプラスC4型
Ζ plus C4
型式番号 MSZ-006C4
所属 地球連邦軍
建造 アナハイム・エレクトロニクス社
生産形態 試作機
全高 21.11m
頭頂高 19.86m
全長 24.64m(WR時)
本体重量 32.56t
全備重量 84.15t
装甲材質 ガンダリウムγコンポジット
出力 2,770kW
推力 124,000kg
センサー
有効半径
16,600m
武装 バルカン×2
ビーム・サーベル×2
変形用サブ・ユニット・ビーム・カノン
その他 姿勢制御バーニア×14

型式番号MSZ-006C4。地球連邦軍が使用し、試作機として少数生産された。

低軌道から大気圏上層の守備を目的として、Ζガンダムと同様のフライング・アーマー型バインダーを装備した機体。逆V字型の、主翼の小さなWRになるように設計されており、大気圏突入時の衝撃波を効率よく機体下面に集中させ、また効力の一部を揚力として取り出すため、この領域では高い飛行性能を発揮する。

変形用サブユニットにはメガ・ビーム・ランチャー付属型とビームライフルを内側に収納できるシールド型の2つが存在する。どちらとも大気圏突入の際に高熱に耐えられるように頑丈な造りとなっている。

初出は雑誌『モデルグラフィックス』。1989年1月号で文字設定、3月号で1/220のWR形態の模型作例、4月号にMS・WR両形態の画稿がそれぞれ掲載されている。また、シールド内側に収納できるビームライフルを搭載したものが、漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』に登場している。

ΖプラスD型編集

型式番号MSZ-006D。カラバと地球連邦軍が使用した少数生産機で、生産数は不明。

WRモードによる空戦能力を重視したため、MS形態では人型を外れたフォルムを有するとされる[22](しかし、背部の基礎フレームはA・C・D型で共通であるという設定が同ソースに明記されており、A/C型と極端にMS形態のフォルムが異なるとは考えにくい)。

熱核ファンジェット・エンジン2基を収めたバックパックが新たに追加され、WR形態もより空力特性を強化したものに改修されている。結果、コストは張るが、「ガンダムタイプの高性能MS」かつ「一級品の能力を持つ戦闘機」という、バランスのよい機体になっている。また、後に宇宙での運用のためにバックパックをC1型と同等のものに換装した改良型も生産された[23]

初出は雑誌『モデルグラフィックス』1988年10月号のイラストコミック。1月号で文字設定が追加され、1989年2月号にWR形態の画稿が掲載されている。MS形態の画稿は発表されていない。

ΖプラスE型編集

型式番号MSZ-006E。カラバと地球連邦軍が使用した改修機。

EWAC仕様機で、センサー面が大幅に強化されている。高価な計器類を多数装備するため、Ζプラスとしては最も高額な機体。その存在自体が機密だったため、試作はされたようだが外見等は一切不明。

初出は雑誌『モデルグラフィックス』1989年1月号。文字設定のみで画稿は存在しない。

ΖプラスR型編集

型式番号はMSZ-006RまたはRGZ-006。アナハイム社の試作機・評価試験機である。

バックウェポンシステムの評価試験機。TMSの構造の複雑化による高コスト化を抑えるために、非変形MSにサブフライトシステムを付加してTMSの利点を持たせる研究用に試作された。MS本体自体はC1型を大幅に流用している。

「プロトタイプリ・ガズィ」とも呼ばれ、この機体を雛形として、更に開発を進めたものがリ・ガズィである。

初出は雑誌『モデルグラフィックス』1989年1月号。文字設定のみで画稿は存在しない。

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その他のΖプラス編集

以下の機体の設定は『ガンダム・センチネル』とは一切関係ない、とされている。

ΖプラスCX型編集

Ζプラスを宇宙用にする実験用にアナハイムが造った試作機。

ΖプラスC型の試作機体で初の宇宙用Ζプラスでもある。宇宙空間でΖプラスA1型を運用するために気密設計などの確認も試験された。翼は宇宙空間のためか肉抜き穴が複数存在している。

初出は雑誌『モデルグラフィックス』2002年3月号[注 4]

Ζ>(ゼータプロンプト)編集

型式番号MSZ-006P。別名ΖプラスP型。地球連邦軍が使用した少数量産機。

大気圏突入も可能にしたΖプラス系の機体である。顔はΖガンダムタイプだが、ガンダムタイプの角はなく側頭部に特殊な板状の角がついている。通常タイプと精密射撃型に変形可能な2種形態変形型ビームライフルと盾を持つ。

初出は漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』。

ΖプラスS2型編集

A2型と同型の頭部メガキャノンを装備した機体をベースに無人機化し、「ビットMS」として運用するべく、本体を軽量化。また、可変機構はオミットされている。背部にFAZZと同型のハイパー・メガ・カノンを、脚部にEx-Sガンダムと同型のインコムユニットを装備。

地球連邦軍が使用し、数機生産された。極秘裏に実施された「ZZ-00起動試験」に際しては有人で使用されたが、すべて破壊されてしまい、結果として実戦に投入される事は無かった。

初出は雑誌『電撃ホビーマガジン』のオリジナルストーリー『ソロモンエクスプレス2 THE MYSTERY OF PSYCHOMMUN-SYSTEM』。

Ζガンダム(レストア機)編集

型式番号MSZ-006。第一次ネオ・ジオン抗争終盤にアクシズ内部で傷付き放棄されたルー・ルカ機を終戦直後、連邦軍が回収し、Ζプラスのパーツを用いて再生したとされる機体。胸部やΖプラス同様前後に細長くなった頭部などの形状がグリプス戦役当時のΖガンダムと異なっている。宇宙世紀0091年6月のリ・ガズィ完成披露式典で特別展示された。連邦軍所有の為「AEUG」ではなく「EFF」のマーキングが施されている。

マスターピース ゼータ・ガンダム』に登場。

WAVE RIDER FLEET・プラン機編集

宇宙世紀0090年にアナハイムのキャルフォルニア事業部 (AECD) が構想した、全機種をTMSのみに統一した部隊構想「WAVE RIDER FLEET(Ζプラス戦爆連合)」に基づく宣伝用の機体群。連邦軍によって正式な承認が得られた機体ではないので、連邦軍の型式番号は付いておらず、実際には開発も生産もされていない(宣伝用にダミーの装備を追加したり再塗装した機体等は存在する)。

初出は雑誌『モデルグラフィックス』2002年3月号[注 4]

Ζプラス・サベイランス編集

型式番号AECD-model756-S。E型の延長線上に位置する複座型の機体。電子戦能力に特化し、早期警戒管制能力に優れている。指揮管制機として空中機動部隊の中枢機能を担う事が想定されている。編隊に随行するエスコートジャマー的な運用がなされる予定だった。

Ζプラス・ドミナンス編集

型式番号AECD-model755-D。空戦能力の強化・WRモードでの制空権確保を主目的とした、D型の延長線上に位置する機体。各部にブラッシュアップが行われているものの、比較的既存のD型からの変更範囲は少なく、新造機だけでなく既存のD型を制空仕様に改造するアップデートキットの提案もあった模様。

Ζプラス・ハウザー編集

型式番号AECD-model757-H。A2型をベースとして砲撃戦および爆撃に特化した機体。Ζプラス・サベイランスと編隊を組み、それを護衛することを主目的としている。遠距離からの火力支援および直接射撃用に大出力のビーム砲を中心とした砲撃装備を携行し、各種ミサイルをはじめとする爆撃も可能。

Ζプラス・ペネトレーター編集

型式番号AECD-model744-P。MSとしての性能向上を種目とした機体。モックアップのみ存在した。Sガンダムでテストされていた人工知能技術を応用したコントロールシステムの採用も予定されたという。

脚注編集

注釈編集

  1. ^ 「General purpose Utility Non-Discontinuity Augmentation Maneuvering weapon system (全領域汎用連続増強機動兵器)」や「VMsAWrs(ヴァモーズ、Variable Mobile-suit And Wave-rider system)」の呼称はここが初出である。
  2. ^ なお本機との区別のためにΖガンダムを「プロトΖ」と呼称する事もある[4]
  3. ^ 『UCアームズギャラリー Vol.3』によるとボウワ社製。
  4. ^ a b Ζプラスの初出である『PROJECT Ζ』の母体誌での掲載であるが、『ガンダム・センチネル』とは一切関係ない、とされている。

出典編集

  1. ^ 『GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ』大日本絵画、1987年2月25日、82頁。ISBN 4-499-20526-3
  2. ^ 『GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ』大日本絵画、1987年2月25日、60頁。ISBN 4-499-20526-3
  3. ^ 『モデルグラフィックス スペシャルエディション ガンダム・センチネル』大日本絵画、1989年9月、124頁。ISBN 4-499-20530-1
  4. ^ a b c d e f g 『モデルグラフィックス スペシャルエディション ガンダム・センチネル』大日本絵画、1989年9月、96-99頁。ISBN 4-499-20530-1
  5. ^ a b 『マスターグレード 1/100 リ・ガズィ』バンダイ、2001年6月、組立説明書。
  6. ^ a b c 『HGUC ゼータプラス(ユニコーンVer)』バンダイ、2014年7月、組立説明書。
  7. ^ a b c d 『モデルグラフィックス スペシャルエディション ガンダム・センチネル』大日本絵画、1989年9月、155頁。ISBN 4-499-20530-1
  8. ^ a b c d e 『MG 1/100 ゼータプラス(テスト機カラータイプ)』バンダイ、2001年10月、取扱説明書。
  9. ^ a b 『1/144 ゼータプラスC1』バンダイ、1988年9月、組立説明書。
  10. ^ a b c 『GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ』大日本絵画、1987年2月25日、20頁。ISBN 4-499-20526-3
  11. ^ 大日本絵画『モデルグラフィックス』1989年1月号『AROUND THE Ζplus WORLD IV』より[要ページ番号]
  12. ^ 『機動戦士ガンダムMS大図鑑[PART.3 アクシズ戦争編]』バンダイ、1989年6月、104-105頁。ISBN 4-89189-019-3
  13. ^ a b 『グレートメカニックDX29』双葉社、2014年6月、20頁。ISBN 978-4575464818
  14. ^ 『UCアームズギャラリー Vol.3』より。
  15. ^ OVAのepisode7、「RE:0096」の18、19話
  16. ^ 2019年2月に発売されたプラモデル「HGUC グスタフ・カール(ユニコーンver.)」のボックスアートや組立説明書に、このシーンが描かれている。
  17. ^ MG誌86年12月号、88年12月号[要ページ番号]
  18. ^ モデルグラフィクス1988年12月号[要ページ番号]
  19. ^ a b バンダイ刊『機動戦士ガンダムMS大図鑑[PART.3 アクシズ戦争編]』(ISBN 4-89189-019-3) 36頁
  20. ^ 『マスターグレード MSZ-006C1「ゼータプラスC1」』説明書、バンダイ、2002年2月。
  21. ^ 『モデルグラフィックス スペシャルエディション ガンダム・センチネル』大日本絵画、1989年9月、152頁。ISBN 4-499-20530-1
  22. ^ 『モデルグラフィックス スペシャルエディション ガンダム・センチネル』大日本絵画、1989年9月、102頁。ISBN 4-499-20530-1
  23. ^ 『モデルグラフィックス スペシャルエディション ガンダム・センチネル』大日本絵画、1989年9月、158頁。ISBN 4-499-20530-1

関連項目編集