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ガルダ (ガンダムシリーズ)

ガルダは、アニメ作品群「ガンダムシリーズ」のうち、宇宙世紀を舞台にした作品に登場する架空の艦艇。地球連邦軍の開発した超大型空中輸送機の等級である。

機体解説編集

全長317m、全幅524mの超大型輸送機(空中輸送艦と表記されることもある)。

内部の大半が貨物スペースで占められており、最大積載量は9,800トン。大気圏内を飛行する機体としては史上最大級の輸送機である[1]

後部にメインハッチ、両主翼下にサイドハッチ(開口部の大きさはメインのそれを上回る)、機首艦橋基部下にサブフライトシステム(SFS)用の小型ハッチと収納用の立体格納庫を有する。

ミノフスキー核融合炉熱ジェットスクラムジェットエンジンの組み合わせにより、航続距離にはほとんど制限はない。

本来の目的は地球上層部を周回飛行する成層圏プラットフォームであり、地球全土を6分割し各地域に1機ずつのガルダを配備することで地球全域の防空を担うという計画であったが、グリプス戦役で1機撃墜され更に製造コストの問題で配備機数が揃わず構想のままで終わる。国防以外にも飛行中に空中回収したシャトルを整備し、ブースターを取り付けて、そのまま再打ち上げすることも可能であり、他にも気象観測等その任務は多岐にわたる。

しかし、ロケットブースターなどの重量物の積み込みのためには地上に降下せざるをえない。陸上・海上のどちらからでも離着陸・水が可能であるが、本機を運用できる巨大な滑走路を備えた大規模飛行場は、ジャブロー、キャリフォルニア・ベース等、ごく限られた地域にしか存在しない。

モビルスーツ(MS)とサブフライトシステム(SFS)を多数搭載できる。

グリプス戦役に行われたエウーゴによる大規模なジャブロー攻略戦の際には、自爆する同基地を脱出するエウーゴのMS部隊をアウドムラとスードリの2隻でほとんど収容でき[2]、収容能力はきわめて高い。しかし、モビルフォートレス形態のサイコガンダムは収納できない。

当初、武装は対空機銃程度でメガ粒子砲などは備えていなかったため[3]、各ハッチからや機体上面に出たMSが砲台代わりを務める。

アウドムラはルオ商会から補給を受けたあとはダカールやキリマンジャロ基地での戦いの際にミサイルを多数装備し、ダカール基地から発射された地対空ミサイルに対しては対空メガ粒子砲も多数装備して乱射する。メロゥドとの戦いでは互いにミサイルを多数発射しあう。『機動戦士ガンダムUC』では、メガ粒子砲や対空機銃がネオ・ジオンのフラストを戦慄させるくらいあり、その対空砲火は脅威であると書かれている。

デザイン編集

メカニックデザインは藤田一己。アニメ『未来少年コナン』に登場する爆撃機ギガントをイメージしてデザインしたという[4]

同型艦編集

ガルダ級の総数は資料によって異なるが、4機または5機とされていた。テレビ版『機動戦士Ζガンダム』放送中の富野由悠季の発言によれば、当初ガルダは4機しか存在しない(それぞれ東西南北の神の名を付ける)つもりだった、増えたとしても6~7機だろうとのことである[5]。劇中でも連邦軍が何度もカラバのアウドムラを無傷で手に入れようとするなど、貴重な機体である描写がなされている。『Ζ』の舞台は宇宙世紀0087-0088年であるが、0097年を描いた『機動戦士ガンダムUC』では6機の構想とされており、大半が喪失したと解説されている[要出典]。0090年を描いた漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』でも6機存在するとしているが[6]、その当時までに失われたものはティターンズにより撃墜された1機のみであるとされる[7]

ガルダ編集

Garuda[8]

ガルダ級のネーム・シップはアニメ版『機動戦士Ζガンダム』には登場していないが、小説版の冒頭においてテンプテーションを打ち上げた機体は単に「ガルダ」としか呼ばれていない。

漫画『ジョニー・ライデンの帰還』では0090年にゴップ議長の指示のもと、ジャブロー上空で「ミナレット」の探索任務に当たる。なお、劇中では「「ガルダ」級」としか呼称・表記されていないものの、ジャブロー基地のモニターには "GARUDA CLASS GARUDA" と表示されている[9]

『機動戦士ガンダムUC』では、0097年にビスト財団の虜囚となったミネバ・ザビを宇宙に移送するためのシャトル中継基地として登場。ミネバ奪回のため潜入したスベロア・ジンネマンによる破壊活動と、ユニコーンガンダム同士が翼上で激闘を繰り広げた影響で著しく損傷する。アニメ版ではユニコーンガンダム1号機側が可能なかぎり防戦に徹し戦闘を避けたため、かろうじて残存するが、小説版では爆散する。機体色はライト・グレー。

アウドムラ編集

Audhumla[8]

機体色は赤。元々は地球連邦軍ジャブロー基地に配備されていたが、エゥーゴがジャブロー侵攻作戦時スードリとともに奪取する。のちに宇宙へ帰還困難なMSともどもカラバへ譲渡され[10]ハヤト・コバヤシ指揮のもと、カラバの空中拠点となる。機体にはシャトル用のブースターが備え付けられており、このブースターを使ってカミーユ・ビダンクワトロ・バジーナを宇宙へ上げる[11]。また、軍船ながら石鹸「ヘレン・ヘレン」が常備されている。

機動戦士ガンダムΖΖ』では、第一次ネオ・ジオン抗争でのダブリンに対するコロニー落としの際、避難する民間人を救助するために現地へ急行。避難民を乗せて離陸するが、ラカン・ダカラン率いるネオ・ジオン部隊の攻撃をブリッジに受け操船要員が全滅。他要員は全てMSで出撃していたためにアン・コントロールとなり次第に降下していくなか、エゥーゴ所属のアーガマクルーが空中で乗り移り、操船を引き継いだことで避難民と共に船体だけは無事帰還を果たす。

ゲームブック『機動戦士ガンダム シャアの帰還』では第一次ネオ・ジオン抗争後、カラバが連邦軍に吸収されたために本機も接収されている。主にレアメタル類やMS・シャトルの運送に使用される。

乗組員
指揮官/艦長
パイロット
その他
艦載機
グリプス戦役
第一次ネオ・ジオン抗争


スードリ編集

機体色は緑。地球連邦軍所属で、ジャブロー基地でエゥーゴが奪うも、テレビ版『機動戦士Ζガンダム』では、ケネディ空港でブラン・ブルターク少佐に制圧される[12]。劇場版『機動戦士Ζガンダム』では、第一作でヒッコリーに向かうアウドムラと別のルートをたどることが語られ、第二作では何も語られないままブラン・ブルターク少佐が指揮する機体として登場。アウドムラを追撃し、ブラン・ブルターク少佐の戦死後はベン・ウッダー大尉が指揮し、サイコガンダムと合流するなどして交戦する。サイコガンダムを除いたMS部隊が全滅したことによってベン・ウッダー大尉はアウドムラへの特攻を決意するが、果たせずに撃墜される[13]

乗組員
指揮官/艦長
  • ブラン・ブルターク(初期)
副官
  • ベン・ウッダー(後期指揮官兼任)
パイロット
艦載機


メロゥド編集

機体色は灰色。地球連邦軍所属。「メロウド」と表記される場合もある。

ジェリド・メサが指揮官となり、キリマンジャロからダカールへ向かうアウドムラを追撃。エゥーゴ・カラバと交戦したが、アムロ・レイの操縦するディジェの猛攻を受けブリッジを破壊される[14]

機動戦士ガンダムΖΖ』ではネオ・ジオン軍に接収され、ラカン・ダカランが指揮官となる。スペース・コロニーが落着するダブリンからの市民の脱出を妨害する[15]

乗組員
指揮官/艦長
艦載機
グリプス戦役
第一次ネオ・ジオン抗争


その他編集

ガーウィッシュ
ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』に登場。地上シナリオでのプレイヤー・キャラクターの母艦。地球連邦軍所属で艦長はレイラ・ビアス大佐。
アルバトロス
漫画『機動戦士Ζガンダム ユーロサーカス』(『サイバーコミックス』11号に掲載)に登場。艦長はメル少佐。
フリーデン
ゲーム『SDガンダム GGENERATION CROSS DRIVE』に登場。機体色は緑。
カラバに所属するジャミル・ニート率いるフリーデン隊の母艦というゲームオリジナル設定。元になったのは『機動新世紀ガンダムX』に登場するフリーデンで、同艦の代わりに登場する。
名称不明機
雑誌企画『ガンダム・センチネル』の小説部分で「ガルダ」とだけ呼ばれているオレンジの艦が登場し、リョウ・ルーツらの搭乗するGコアシグマン・シェイドのΖプラスを着艦させる。ここでは当初の4機以降にも追加分が運用されていることが示されている。
また、映画『機動戦士Ζガンダム A New Translation』では、紺青色の機体もブラン・ブルタークによって運用される。

脚注編集

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  1. ^ 単に輸送機とは言っても、流通・防衛・気象観測を担う巨大インフラであるため、連邦にとって国家的資産とも呼べる輸送機であり、『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』では、連邦内での内乱が起きたときに撃墜がためらわれる描写がある。
  2. ^ エウーゴによるジャブロー攻略に動員されたMSは総数60機以上にも及び、3分の2が到達できれば攻略は成ると言われていた。すでに基地の放棄を計画していた連邦・ティターンズの抵抗が温かったこともあり、多数が無事に地上到達したほか、戦闘喪失もさほど多くなく、相当数が残存していたと思われる[独自研究?]
  3. ^ ゲーム「スーパーロボット大戦シリーズ」では、ゲームの都合上、両翼部にメガ粒子砲を搭載していることが多い
  4. ^ マイアニメ』1985年7月号、秋田書店、24頁。
  5. ^ アニメック』1985年10月号、ラポート、40 - 41頁。
  6. ^ Arc Performance『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』第8巻、角川書店、2014年3月、168頁。
  7. ^ 『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』第8巻、角川書店、2014年3月、16頁。
  8. ^ a b 『機動戦士ガンダム 艦船&航空機 大全集』アスキー・メディアワークス、2010年7月、20頁。
  9. ^ Arc Performance『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』第7巻、角川書店、2013年9月、170頁。
  10. ^ パイロットはロケットで宇宙へ帰還
  11. ^ テレビ版『機動戦士Ζガンダム』第38話。
  12. ^ テレビ版『機動戦士Ζガンダム』第13話。
  13. ^ テレビ版『機動戦士Ζガンダム』第20話。
  14. ^ テレビ版『機動戦士Ζガンダム』第38話。
  15. ^ 『機動戦士ガンダムΖΖ』第35話。

関連項目編集