メインメニューを開く

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイの登場兵器

Ξガンダム編集

諸元
Ξガンダム[1]
Ξ GUNDAM[2]
型式番号 RX-105[3]
全高 28.0 m[4]
頭頂高 20.0 m[3]又は26.0m[5]
本体重量 32.0 t[3]
全備重量 80.0 t[3]
装甲材質 ガンダリウム合金[3]
出力 3,980 kW[3]
推力 160,000 kg[3]
センサー
有効半径
30,000 m[3]
武装 バルカン砲×2[3]
ビーム・サーベル×2[3]
ビーム・ライフル[3]
シールド[3]
メガ粒子砲×2(肩部)[3]
ファンネル・ミサイル[3]
ミサイルランチャー(腕部)[3]
大型ミサイル(脚部)[3]
マイクロ・ミサイル・ポッド[3]
特殊装備 ビーム・バリアー[3]
搭乗者 マフティー・ナビーユ・エリン
ハサウェイ・ノア

秘密結社マフティー・ナビーユ・エリンが秘密裏に月面の複合企業アナハイム・エレクトロニクスに発注した最新鋭モビルスーツ。パイロットは、マフティーのリーダーであるマフティー・ナビーユ・エリンハサウェイ・ノア)。「Ξ」(クスィー)という名称は、アムロ・レイの最後の乗機であるνガンダムを引き継ぐ意図でつけられている[6]

機体の基本性能も高く、ミノフスキークラフトを搭載して単独で長時間飛行を可能としていることやサイコミュを利用した高度な脳波操縦システム、大出力メガ粒子砲やファンネル・ミサイルなどの強力な火器を有する。これらの機能を盛り込んだ結果、機体全高は従来機を上回る30メートル近くに大型化している。

機体の球形のコックピット・コアはリニア方式で浮遊し、コアとシートのジョイント部は3重のショック・アブソーバーで支えられている[7]ガウマン救出時にはサーチライトが使われ、上空を照らした[8]

機能編集

ミノフスキークラフト(ミノフスキーエンジン)
本機の両肩を覆う状の装置。これのおかげで非変形機としては初めて単独での長時間飛行が可能となっており、後述のビーム・バリアーも併用することによって超音速飛行すら可能となっている。宇宙世紀0105年時点で単独飛行が可能なMSはこれを搭載した本機とペーネロペーのみであり、本機を地球連邦軍に対するマフティーの重要な戦力にしている。
カーゴ・ピサからの脱出時にはメガ粒子砲のビームで攻撃を加えられたが、その筋と逆行するように上昇して全弾回避した。その飛行はまるで軽飛行機のように身軽で、リモコンのモデル飛行のようだった[9]
高度8千メートルでの戦闘において、ミノフスキー・クラフトを搭載していないグスタフ・カールが落下に近い飛行や一度か二度の一撃離脱攻撃ができるだけ[10]なのに対し、ミノフスキー・クラフトを搭載している本機は戦場を縦横無尽に駆け巡って次々とグスタフ・カールやケッサリアを撃破した。
ビーム・バリアー
高速飛行時にビーム・バリアーを機体前面に展開させ、進行方向に波形を変えたビームを肩の三角形のパーツの先端(両肩だと2か所)から放射することによって大気の干渉を減散させ、人型を保ったままで大気圏内をマッハ2以上の高速で飛行する(一部ゲームでは簡易的な飛行形態に変形する)。この状態での本機は、空中で機体全体が発光するような姿となる。ただし、あくまでも空気抵抗軽減用なので、ビーム防御などの防御への転用は不可能。
バリアー
コクピット内に設置されている防御装備。病院に収容されたハサウェイと見舞いに来たケネスとの会話から、その存在が示唆されている。ケネスによれば、発動はしたもののコクピット・コアと装甲の距離が近すぎたため、ハサウェイは痺れて火傷を負ったという[11]

武装編集

ビーム・ライフル
右マニュピレーターに装備されているビーム・ライフル。過去のビーム・ライフルに比べ、その初速は倍近くある[12]
ビーム・サーベル
両肩にマウントされたトーチからはメガ粒子を発振させ、敵機を両断することが可能である。
ペーネロペーとの戦闘では、シールドの影のマニュピレーターの手首から発振させている[13]
シールド
左マニュピレーターに保持している盾。
ペーネロペーからのメガ粒子砲のビームの直撃を防いだ時には、シールドは焼けて溶解した金属粒子と強化プラスチック中の繊維が灼熱した糸となり、大気中に四散した[14]
腕部ミサイルランチャー、 脚部ミサイルランチャー、膝部大型ミサイルランチャー
機体各所に多数設置されており、爆撃能力も有する。
ファンネル・ミサイル
サイコミュを用いた無線式のオールレンジ攻撃用兵器「ファンネル」のミサイル版。発射後のミサイルをパイロットの思念で誘導できる。原作小説の機体説明には記載されていないが、小説下巻でファンネルとだけ記載されて使用されている。
肩部メガ粒子砲
原作小説には未登場。ΖΖガンダムのハイ・メガ・キャノンのような大口径砲口型の大出力メガ粒子砲を、両肩(肩の三角のアーマーの胴体側に近い所の台形型の出っ張った部分)に1基ずつ搭載している。発射時には両肩のパーツが展開し、砲部が露出する。
アクションゲーム『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス』シリーズでは、ビーム・サーベルの収納部分の先端からビームが発射されるように描かれている。
マイクロ・ミサイル・ポッド
原作小説には未登場。初出は2012年のゲーム『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト』。2013年にはアクションフィギュア『ROBOT魂』で立体化された。腰部後方に尻尾のような形で増設され、追加ブースターとしての役割も持つ。全弾発射後はデッドウェイト化を避けるために切り離される。
ゲーム『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス』シリーズでは「バーストアタック」の際に使用し、シミュレーションRPG『スーパーロボット大戦V』では条件で入手できる隠し武装として登場する。

劇中での活躍編集

月でのテスト飛行を経た本機は、ハサウェイ自らの手で旧世紀時代のスペースシャトルそのままのカーゴ「ピサ」に積み込まれ、地球へ移送される。インドネシア・ハルマヘラ島沖に降下するピサはキンバレー部隊によって捕捉されており、設定された着水ポイントに向かってひたすら降下を続けるが、それは接近しているレーン・エイムの駆るペーネロペーにより、本機が破壊されるか奪取されることを意味していた。やむなくハサウェイは地球での実戦テストを行っていなかった本機を空中で受領し、起動させて着水間際のピサから脱出すると、人質にされたガウマン・ノビルを救出してビーム・ライフルやファンネル・ミサイルの集中攻撃により、ペーネロペーを撃破する。そのまま後退した本機は戦闘空域を離脱し、低空飛行のまま支掩船ヴァリアントに収容された。

その後、本機はエアーズロック攻防戦や連邦軍基地襲撃など、マフティーの象徴として多大な戦果を挙げる。オーストラリア・アデレートの連邦中央閣僚会議の会場を襲撃した際にはペーネロペーと再戦するが、会場周辺に設置されたビーム・バリアーに接触して大破した後、武装解除したうえで鹵獲され、製造元を調べるためにアデレート空港へ運ばれる。

2015年には、テレビアニメ『ガンダムビルドファイターズトライ』最終話にて、公式サイトの総選挙で選ばれた機体として本機のガンプラが登場する[15]

デザイン、設定の変遷編集

メカニックデザイン森木靖泰。型式番号などの設定は当時から存在したが、小説中には登場しない。デザイン上のポイントは、胸部中央に頭部V字アンテナと同様のV字アンテナが存在することである。

『閃光のハサウェイ』が2000年のゲーム『SDガンダムGGENERATION-F』に登場することとなり、同小説に登場する全てのモビルスーツデザインが一新された。リデザインは森木靖泰が本機とペーネロペーを、藤田一己メッサーグスタフ・カールを担当している。ホビージャパン発行の書籍『GUNDAM WEAPONS "ニュージェネレーション"編』にはΞガンダムのカラーの画稿が収録され、特徴として頭部がよりガンダムらしい形状に変更されている[16]

操縦席は小説下巻・ゲーム『SDガンダム GGENERATION WARS』および『SDガンダム GGENERATION GENESIS』ではνガンダムと同じだが、SDガンプラの説明書で機体コンセプトは同機体の発展型であるHi-νガンダムがベースになっている。

2005年には、フィギュア『GUNDAM FIX FIGURATION』の第25弾としてオデュッセウスガンダム・ペーネロペーとのコンパチブルモデルとしてカトキハジメによってリファインされ、初の商品化がなされている。なお、このリファインの際には森木版における全身の極端に鋭利な部分、胴体や四肢のパーツバランスなどが見直され、νガンダムからつながる機体であることがわかるように改訂されている。

2013年には、フィギュア『ROBOT魂』の通販専用商品として、ノンスケール(1/144スケール相当)の本機が発売されている(魂ウェブ商店限定)。2015年にはペーネロペーが発送された(こちらも魂ウェブ商店限定)。

オデュッセウスガンダム編集

諸元
オデュッセウスガンダム[17]
ODYSSEUS GUNDAM[3]
型式番号 RX-104[17]
搭乗者 レーン・エイム

原作小説には未登場。設定の初出はムービックより発売された「ANAHEIM ELECTRONICS GUNDAM HISTORY 2002 CALENDAR」[17]で、機体の一部が公開された。

2012年のアーケードゲーム『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト』で初めて機体の全形が公開された。ペーネロペー時に一定のダメージを受けるとフライトユニットがパージされる形でオデュッセウスガンダムとなる。この間はファンネルミサイルなどのフライトユニット依存の武装が使えず弱体化する。一定時間経過すると再装着され、再装着後はいくらダメージを受けてもパージされない(ただし、撃墜されてからの再出撃後に一定ダメージをもらうと再びパージされる)。

オデュッセウスという名称の由来は、アナハイムガンダムの開発開始から20周年である事、”MS”へのミノフスキークラフト搭載まで20年かかった事が、トロイア戦争終結後、20年間の冒険と放浪を余儀なくされた英雄オデュッセウスにかけたものである[17]

機体概要編集

オデュッセウスガンダムは、”推力”に頼らない浮遊システムであるミノフスキークラフトの搭載を可能とした機体、ロールアウトはU.C.0104[17]。重力下のMSの運用において、展開速度の低さが致命的な問題だったが、それらの問題を一挙に解決する手段がミノフスキークラフトの搭載だった[17]

オデュッセウスは、当時の標準的なサイズより一回り大きい機体でありながら、”MS形態のまま”空中戦が可能となっている。また、フライトユニットを装着する事で、さらなる高機動戦闘に対応して、超音速飛行も可能となっている[17]。重力下で有効な精神感応兵器であるサイコミュミサイルを標準武装として、旧世紀の誘導兵器よりも確実なピンポイント攻撃が可能になっている。

機体各部編集

頭部
頭部は、高々度における高速飛行時の長距離センサー、フライトユニットとのドッキングシーケンサー、サイコミュミサイルを誘導するためのサイコウェーブ端末などが渾然一体となっている。特にパイロットの知覚を補助するデバイス、シーカーなどが各所に配置されている[17]
体部
ボディユニット部分は、フライングユニットなどのオプション装備を、”着る”ことが前提となっていて、機体各部のアライメントは必要に応じて調整が可能になっている[17]
背部や肩部のドッキングクローは、1基あたり自重の5倍以上の重量物を懸架可能で、空中での高機動戦闘時の衝撃にも耐える事が可能である[17]

オプション装備編集

本来の計画では、フライトパーツ自体も数種が検討されていて、運用条件に対応するいくつかのバージョンが計画されている[17]

フライトユニット
原作小説には未登場。
単機能のフライトユニット(Flight-unit)を装着した状態(Fixed)のFFタイプは、ペーネロペーと呼ばれる[17]
空中戦において、オデュッセウスはフライトユニットを装着することで真価を発揮する。ユニットの機首にドップラーレーダーを始めとした高性能のセンサーやシーカーが搭載されており、超音速領域での飛行や戦闘において使用される[17]
本体から展開する立方格子にバイアスをかける事で、機体各所の形状ごとに整流作用をもたらして、各部の流体抵抗を結果的に減免する効果を発揮する[17]
アルゴスユニット
原作小説には未登場。
オールレンジ攻撃が可能なビット兵器装備のユニット[17]。開発途上であるとされている[17]

ペーネロペー編集

諸元
ペーネロペー[18]
PENELOPE[18]
型式番号 RX-104FF[17]
全高 32.5 m[19]
頭頂高 26.0 m[3]
本体重量 36.4 t[3]
全備重量 112.0 t[3]
装甲材質 ガンダリウム合金[3]
出力 4,050 kW[3]
推力 168,000 kg[3]
センサー
有効半径
32,000 m[3]
武装 バルカン砲[3]
ビーム・サーベル×2[3]
ビーム・ライフル[3]
ミサイル×32[3]
シールド[3]
メガ粒子砲×2[3]
ファンネル・ミサイル×34[3]
特殊装備 ビーム・バリアー[3]
搭乗者 レーン・エイム

地球連邦軍対マフティー部隊「キンバレー隊」に配備された機体。大出力のミノフスキークラフトを装備しており大気圏内のモビルスーツの運用を一変させる機種として期待されている[18]。パイロットはレーン・エイム中尉。

設定の変遷編集

初出である小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』における解説では「新鋭モビルスーツ。機体設計思想そのものにはガンダム系モビルスーツの名残りを残している」とされていて[18]、ガンダムではなかった。しかし、2001年の『ANAHEIM ELECTRONICS GUNDAM HISTORY 2002 CALENDAR』ではオデュッセウスガンダムにオプション装備である「フライトユニット」を装着した状態FFタイプがペーネロペーと呼称されると設定されて[17]、定着した[5]

2000年の『SDガンダム GGENERATION-F』では準サイコミュ機と設定されていて、2012年の『SDガンダム GGENERATION OVER WORLD』までのプロフィールモードで一貫してこの設定だった。しかし、2016年の『SDガンダム GGENERATION GENESIS』で修正された。

機体各部(ペーネロペー)編集

足部
足部にも、フライトユニットが装着される。これはユニット単独での飛行時には、上半身ブロックのユニットへ装着される[17]。上半身の肩部と同様に、高効率のレイヤースラスターにより、既存のジェット/ロケットエンジンを凌駕する推力を機体にもたらすのである[17]

機能(ペーネロペー)編集

ビーム・バリアー
機体の進行方向に波形を変えたビームを放射し、大気の干渉を拡散させ、音速突破を可能にする技術。
ペーネロペーの物は空気抵抗軽減用ビーム・バリアーの完成度が低いため、高速飛行時は胴体前面装甲と頭上の機首を閉じて頭部を隠した「フライトフォーム」に変形する必要があるが[5]、音速突破は可能[20]Ξガンダムはこれを完璧にして完成させており、ペーネロペーの方は単純にその技術開発に負けている訳で、それは技術開発の背景にある組織の問題である[20]

武装(ペーネロペー)編集

バルカン砲
マルチセンサーの先端部に接近戦用のものが4門装備されている[18]
ビーム・ライフル
原作小説では特に目立った記述はない。
専用の高出力ビーム・ライフル。サイコミュとのシンクロドライブも可能で、”視覚的に”見えていなくとも”知覚”したターゲットを攻撃することもできる。ただし、それには高いNT能力が必要とされる[17]
ビーム・ユニット
原作小説には未登場。
本体であるオデュッセウスガンダムが腕部に持っているバックラー(ショートシールド)状のビーム・ユニット[17]
ビームサーベルとメガ粒子砲が装備されている[17]
ファンネルミサイル
最新のビット兵器。パイロットが認識した複数のターゲットを同時に攻撃する事が可能で、あくまでワンウェイの兵器として運用される[17]
機体上部の背部に設置されている細長いパーツが「ファンネルミサイルラック」となっている[18]。『GジェネレーションF』では腕のシールドから発射される。
ファンネルの操作にパイロットが集中しているかどうかで命中率が影響される兵装で、空港の爆発によって集中が乱された時は、ガウマン機に全弾回避されてしまった[21]。しかし、操作に集中した時は、一撃でエメラルダ機を撃破した[22]
サンドバレル
本体であるオデュッセウスガンダムが装備している特殊なショットガン[17]

劇中での活躍(ペーネロペー)編集

マフティー側のΞガンダム投入より一足先に地球に降下しており、レーン・エイムにとって初陣であるタサダイホテル近くの戦闘では、中空で浮遊したと見えた瞬間にガウマンの搭乗するメッサーの頭部を蹴り飛ばし、グスタフ・カールとの連携で機体の鹵獲に成功する。インドネシア・ハルマヘラ島沖で未確認の機体と接触を図ろうとするマフティー側の動きを察し、ケネス・スレッグ大佐からの命令でガウマンを人質に取った作戦行動に移るが、マフティーの挑発を受けてガウマンを解放し、対等な条件での戦いにこだわる。結果は海上付近でライフルを囮にされたのを見抜けずその隙を狙われ、Ξガンダムのミサイルの集中攻撃によって撃墜されるが、奇跡的にレーンは生き残る。

修理された本機とともにその後はマフティーの追撃任務に入り、Ξガンダムとは別に行動していた敵側旗艦ヴァリアントを轟沈させるなど、戦果をあげる。オーストラリア・アデレートの連邦中央閣僚会議をマフティーに襲撃されてΞガンダムと再戦した時には、フライング・フォームを維持する時のミノフスキー粒子を散布するパーツを外し、出撃する。レーンは機体とパイロットの差をものともぜずΞガンダムに食らいつくが、やがて徐々に形勢不利となっていく。しかし、ケネス准将の指示したビーム・バリアーの予定ポイントまでΞガンダムを誘導することは達成したため、作戦は成功する。

デザイン編集

リファインされたデザイン画では脛前側アーマーが取り付けられておらず、内側に配備された爪先が省略されている。

Ξガンダムと同じく操縦席はνガンダムと同じであることが、ゲーム『SDガンダム GGENERATION WARS』および『SDガンダム GGENERATION GENESIS』で判明している。

メッサー編集

諸元
メッサー
MESSER[23]
型式番号 Me02R[24]
所属 マフティー・ナビーユ・エリン
製造 アナハイム・エレクトロニクス社
頭頂高 23.0 m
本体重量 31.0 t
全備重量 68.8 t
装甲材質 ガンダリウム合金
出力 3,340 kW
推力 80,000 kg
センサー
有効半径
19,300 m
武装 バルカン砲
ビーム・ライフル
ビーム・サーベル
グレネード・ランチャー
搭乗者 エメラルダ・ズービン
ガウマン・ノビル
レイモンド・ケイン
シベット・アンハーン
マフティー兵

マフティーの量産型MS。ジオン軍の設計思想を受け継ぐ重装甲機で、メインカメラはモノアイタイプを使用している。側頭部には3基のバルカンが装備され、地上戦では右肩のスパイク付きシールドで敵MSを吹き飛ばすことができる[25]。小説中で全編に渡って活躍し、サブフライトシステム「ギャルセゾン」との連携によって空中戦も行う。

小説版のメカニックデザインは森木靖泰。のちに『閃光のハサウェイ』が『SDガンダム GGENERATION-F』に登場する際に藤田一己の手によるデザインに変更された。

小説では開発元について言及されていないが、『GジェネレーションF』以降の設定ではアナハイム社が開発したとされている[26][27]。特にギラ・ドーガ系をベースにしているという情報を掲載している書籍もあり、アナハイムがテロ組織へ関与していることを隠蔽するため外装には手を加えているとの推測がされている[28]

ギャルセゾン
メッサーが地上での飛行に使用するベース・ジャバー(サブフライトシステム)。

目次に戻る

グスタフ・カール編集

諸元
グスタフ・カール
GUSTAV KARL[29][30]
(またはGUSTAV-CARL[31])
型式番号 FD-03[30]
頭頂高 22.0 m
本体重量 29.0 t
全備重量 60.0 t
装甲材質 ガンダリウム合金
出力 3,425 kW
推力 79,500 kg
センサー
有効半径
21,300 m
武装 頭部バルカン砲
左腕部グレネード・ランチャー
ビーム・サーベル
ビーム・ライフル
搭乗者 エイレン
地球連邦軍一般兵

ジムジェガンの設計思想の延長線上に位置するとされる汎用型MS。基本的スペックは、ガンダムタイプにも通じる高さを誇っているが、大気圏内での自力飛行は不可能で、サブフライトシステム「BJ-K232[32] ケッサリア」への搭乗が必要と設定されている。キンバレー隊(ケネス大佐の着任後はキルケー部隊に改名)をはじめ、地上の治安部隊を中心に配備された[33]

量産機の汎用性を維持しつつ、機体の大型化と重装甲化を目的として開発が行われた[30]。これによる重量の増加に合わせて大出力のジェネレーターを搭載し[30]、なおかつ機動性と運動性の確保のために、機体各所に多数のスラスターや姿勢制御用バーニアが配されている[30]。また運用性の維持のため、固定装備を減らす代わりに、連邦軍系MSが使用する標準的な武装が使用できる[30]。これらの設計により、ジェガンを超える高性能機として、宇宙世紀0096年には先行運用が開始され、シャイアン基地には2機配備されていた[30]。翌0097年には正式配備が決定したとされ、バリエーション機の軽装型も存在するという[30]

初出である小説『閃光のハサウェイ』でのデザインは森木靖泰の手によるもの。この時は白黒イラストのみ掲載だったことから、カラーリングは不明だった。一方、ゲーム『SDガンダムGジェネレーションF』への登場時には藤田一己によってリデザインされた[34]。その際、デザインは全身のボリュームの変化と全体的な形状の変更、頭部アンテナの有無、脹脛部分にあったビーム・サーベルの変更などにより、ほとんどが別物になっている。

ゲーム『Gジェネ』以降、ビーム・ライフルはジェガンと同一のものを使用している。『SDガンダムGジェネレーションF』以降カラーリングはブルー系になっており、ジム系にしては珍しい機体色となっている。

書籍『ガンダムMSグラフィカ』では、藤田によるリデザイン後のデザインで、宇宙世紀0097年にEARMへ流出した機体が登場する。

ドーラ・カール編集

ムック『ガンダムウェポンズ ニュージェネレーション編』には『GジェネF』版の設定画が掲載されているが、本書には一般機の「ドーラ・カール」と指揮官機の「グスタフ・カール」を区別する設定と画稿が掲載されている。ドーラ・カールは左のガトリングの後方に、グスタフ・カールは眉間の右側にアンテナがついており(全身画稿はグスタフ・カールのもの)、グスタフ・カールのほうが通信機能が強化されている[31]。この設定は原作小説には無いもので、実際のゲームでもドーラ・カールの存在を設定として記載したことはないが、ゲーム中に登場する「グスタフ・カール」には、実際はドーラ・カールの頭部デザインが長らく採用されていた(『F』から『オーバーワールド』まで。『ジェネシス』では指揮官機のデザインを採用)。

グスタフ・カール(先行配備機)編集

作中の時系列では『閃光のハサウェイ』より9年前の宇宙世紀を舞台とした『機動戦士ガンダムUC』のアニメ版[35]にて初登場。こちらでは先に登場したジェガンの発展機ジェスタとは別ラインで開発された[30]という設定が付加されており、試験運用中の機体が登場する。シャイアン基地での警戒中、降下したラー・カイラムから発進したジェスタ部隊により、ほとんど抵抗できずに武装解除される[36]

デザインはゲーム『SDガンダムGジェネレーションF』にほぼ準じているが、カラーリングはロージビリティー風のグレー系で、左側頭部のバルカン砲が『GジェネF』版では1門[31]だったのに対し、『UC』版では縦に2門[37][30]となっている。フレシキブル・シールドは、バックパックの可動アームに接続する方式となっている[30]。操縦席には、同作のジェガンD型リゼルなどと同じものが使用されている。

『UC』の1年後を描くアニメ『機動戦士ガンダムNT』にも登場する。武装がビームライフルから90mmショートマシンガンに変更されていること以外に『UC』の登場機体との違いは無い。

参考文献編集

  • 小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』
    • 富野由悠季『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ (上)』角川書店、1989年2月28日、初版。ISBN 978-4-04-410131-2
    • 富野由悠季『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ (中)』角川書店、1990年4月1日、初版。ISBN 978-4-04-410132-9
    • 富野由悠季『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ (下)』角川書店、1990年5月1日、初版。ISBN 978-4-04-410133-6
  • 『ANAHEIM ELECTRONICS GUNDAM HISTORY 2002 CALENDAR』
  • 機動戦士ガンダム/ガンダムウェポンズ ニュージェネレーション編』株式会社ホビージャパン、2001年11月30日。ISBN 978-4-89-425260-8
  • 機動戦士ガンダムMS大全集2013〔+線画設定集〕』アスキーメディアワークス、2012年12月1日。ISBN 978-4-04-891216-7

脚注編集

[ヘルプ]
  1. ^ 小説『閃光のハサウェイ (上)』, p. 276.
  2. ^ 小説『閃光のハサウェイ (上)』, p. 9.
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah MS大全集2013+線画設定, p. 83.
  4. ^ GUNDAM FIX FIGURATION #0025 RX-105 Ξ GUNDAM [RX-104FF PENELOPE]』パッケージより。
  5. ^ a b c MS大全集2013+線画設定, p. 326.
  6. ^ 小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)』9ページ
  7. ^ 小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)』275ページ
  8. ^ 小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)』290ページ
  9. ^ 小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)』278ページ
  10. ^ 小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)』282ページ
  11. ^ 小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(下)』153ページ
  12. ^ 小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)』282ページ
  13. ^ 小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)』284ページ
  14. ^ 小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)』284ページ
  15. ^ スペシャル | ガンダムビルドファイターズトライ
  16. ^ ガンダムウェポンズ ニュージェネレーション編, p. 62.
  17. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y ANAHEIM 2002 CALENDAR, p. 7.
  18. ^ a b c d e f 小説『閃光のハサウェイ (上)』, p. 11.
  19. ^ 『GUNDAM FIX FIGURATION #0025 RX-105 Ξ GUNDAM [RX-104FF PENELOPE]』パッケージより。
  20. ^ a b 小説『閃光のハサウェイ (下)』, p. 80.
  21. ^ 小説『閃光のハサウェイ (下)』, p. 86-87.
  22. ^ 小説『閃光のハサウェイ (下)』, p. 88.
  23. ^ スペック、英語表記は『MS大全集2013』83ページで確認。
  24. ^ 小説版中巻28ページではMe2R。GジェネレーションFなどではMe02R。
  25. ^ 諸設定は『閃光のハサウェイ(上)』13ページより。劇中では地上でしか運用しないが、宇宙用バーニアについての説明もある。
  26. ^ 『GジェネレーションF』プロフィールモードの解説。
  27. ^ 『機動戦士ガンダム MS大全集 2003』110頁。
  28. ^ 『機動戦士ガンダム MS大全集 2009』272頁。
  29. ^ スペック、英語表記は『MS大全集2013』83ページで確認。
  30. ^ a b c d e f g h i j k プラモデル「HGUC 1/144 グスタフ・カール(ユニコーンver.)」
  31. ^ a b c ホビージャパン『ガンダムウェポンズ ニュージェネレーション編』133ページより。
  32. ^ 下巻8頁。『GジェネF』のプロフィールでも確認できる。
  33. ^ 『GジェネF』のプロフィールモードより。
  34. ^ ホビージャパン『ガンダムウェポンズ ニュージェネレーション編』132ページより。
  35. ^ OVAのepisode7、「RE:0096」の18話
  36. ^ なお、2014年7月に発売されたプラモデル「HGUC 1/144 ゼータプラス(ユニコーンver.)」のボックスアートにも描かれている。
  37. ^ 双葉社『機動戦士ガンダムUC メカニック&ワールドep7』44頁。