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オールレンジ攻撃

オールレンジ攻撃(オールレンジこうげき、英語:all range attack)は、アニメ機動戦士ガンダム』をはじめとする『ガンダムシリーズ』に登場する、架空の兵器における攻撃手法の一種。また、他作品における同様の攻撃手法の通称として使われることもある。

目次

概要編集

複数の攻撃端末を同時に操作し、敵機に向けて攻撃する[1]。シリーズの映像作品を通して「オールレンジ攻撃」という言葉が出てきたのは、最初にオールレンジ攻撃が行われた『機動戦士ガンダム』の第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」のみである。

備考編集

アニメーション映画機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』以降の作品にオールレンジ攻撃用兵器はあまり登場しなくなったが、これは本来、巨大な人型兵器同士の挌闘戦を理由づけるためにミノフスキー粒子などの設定を作ったのに、アニメ『機動戦士Ζガンダム』以降の作品ではファンネルを使いすぎており、これでは本来の意図から外れてしまうため、監督の富野由悠季自身があえて使わないようにしたといわれている。これについては、富野自身がインタビューで「(ファンネルを)多用すると戦闘シーンがあまりにも単調になりすぎる」という発言をしている[要出典]

各作品におけるオールレンジ攻撃編集

『機動戦士ガンダム』(その他「宇宙世紀」)シリーズ編集

ガンダムシリーズ第一作『機動戦士ガンダム』におけるオールレンジ攻撃は、主にニュータイプがサイコミュ制御による複数の遠隔誘導攻撃端末を用いて行う手法が一般的である。歴史的には一年戦争時、ジオン公国フラナガン機関にて開発されたニュータイプ専用モビルアーマーブラウ・ブロに搭載された有線式メガ粒子砲砲塔をはじめ、その後、エルメスに搭載された無線制御のビットが開発される[2]。さらにグリプス戦役時にはエネルギーCAPを用いり、小型化・軽量化したたファンネルが開発された[3]

宇宙世紀0100年以後を描いた作品では、ファンネルをはじめとするオールレンジ兵器の登場は少なくなるが、漫画『機動戦士クロスボーンガンダム』シリーズには数種類登場している。その後年の『機動戦士Vガンダム』でもザンスカール帝国のスーパーサイコ研究所で開発された機体にはサイコミュ技術を用いた、オールレンジ攻撃可能な兵器が登場する[4]

有線式メガ粒子砲編集

最も初期のオールレンジ攻撃用兵器であり、ブラウ・ブロに初めて搭載された。感応波による指令を有線式の光ケーブルで伝達し、機体に搭載されているメガ粒子砲砲塔の一部を分離する事ができる[2]。ブラウ・ブロの搭載型は在来型のメガ粒子砲を使用しているため、強力な熱核反応炉を必要とし大型となっている[2]。ブラウ・ブロの搭載型は有線式ではあるものの、オールレンジ攻撃による立体攻撃が可能で、MS2~4機分の戦力を発揮した[5]。有線式のメガ粒子砲は後に、ブラウ・ブロのデータを経て小型化されたものがジオングの両腕に採用された[6]

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ビット編集

ビット (Bit) は、アニメ『機動戦士ガンダム』より登場する、無線式のオールレンジ攻撃用兵器。

サイコミュによって脳波で遠隔操作を行う自走式のビーム砲台で、ニュータイプおよび強化人間のみが扱える。ミノフスキー粒子が形成する立方格子の振動伝播を応用したミノフスキー通信を使うことで無線誘導が可能となり、ビットとして結実した[2]

ジオン公国軍のエルメスに搭載されたタイプはジェネレーターを内蔵しているため、大型となる[2]

なお、アニメ『機動戦士ガンダム』企画段階での名称はドクであった。[要出典]

アムロは「とんがり帽子の付録」と呼んでいた。

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ファンネル編集

ファンネル (Funnel) は、アニメ『機動戦士Ζガンダム』より登場する、無線式のオールレンジ攻撃用兵器である。一年戦争に登場したエルメスに装備されていた「ビット」の発展型であり[7]正式にはファンネル・ビット (Funnel Bit) というが、単にファンネルと呼ぶのが一般的[要出典]

サイコ・コミュニーケーター(感応波によって機械を思考制御するためのシステム)を用いて、母機(モビルスーツまたはモビルアーマー)から分離して無線(正確には通常の電波による無線ではなくミノフスキー通信による)で遠隔操作され、搭載されているビーム砲を用いて攻撃を行う小型兵器である。ファンネル・ミサイルと呼ばれる、ミサイルをサイコミュでコントロールすることにより攻撃を行う兵器もある[要出典]

最初に登場したファンネルは『機動戦士Ζガンダム』に登場したキュベレイに装備されたものである。名前はその形状が漏斗(ファンネル)に似ていたことに由来するが、これ以降、ファンネルは、この体系の兵器の一般名称となり、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では漏斗型ではなく、円筒型(ヤクト・ドーガ及びサザビー)のファンネルや板状(νガンダム)のフィン・ファンネルと呼ばれる兵器が登場する[要出典]

ファンネルはジェネレーターが内蔵されていないのがエルメスのビットとの大きな違いであった。エネルギーCAPの技術向上のため、ファンネル本体内に稼動に必要なエネルギーを蓄積する事が可能となり、そのためジェネレータをファンネル本体に搭載せず、母機(モビルスーツ等)にてエネルギーの充填を行う形で小型化が可能となった。エネルギーを母機にて再充填しながら使用する事となるが、量産化は容易となった[7]

ファンネルが射出するのはレーザービームとなっている[8]。また「エネルギーCAPの大容量化」により、ビットと同等の威力を有したモデルも存在する[9]

『逆襲のシャア』以降の作品では、当初ニュータイプ専用機の必殺の主兵装だったファンネルは、補助装備へとその位置づけが変化してゆく(上記「備考」を参照のこと)。ファンネルの高性能化は続けられたが、『機動戦士ガンダムUC』ではネオ・ジオン残党軍の物資・人材不足もあり、搭載機はクシャトリヤや前戦争時のヤクト・ドーガ等ごく少数であった。加えて連邦軍による「エネルギー充填のために最短コースで母機に帰還するところを読んでピンポイントで狙う」「サイコミュ兵器端末の装甲そのものは薄いので散弾やネットなどで広範囲に弾幕を張って迎撃、防衛する」「ファンネルにかまわず母機に吶喊して接近戦に持ち込み、パイロットの集中を乱す」といった対サイコミュ兵器戦術の研究が進んだこともあり、徐々に活躍の場は少なくなっていった[要出典]

宇宙世紀0153年代頃、Vガンダムの時代ではバイオコンピュータの発達などによって機動兵器に搭載されることが稀になっている[10]

宇宙世紀0203年頃(小説『ガイア・ギア』)では、アフンランシやウルのようなニュータイプによってファンネルが使われている。

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フィン・ファンネル編集

フィン・ファンネルFin Funnel)とは、小説またはアニメーション映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場する、νガンダムの背中に束ねて搭載されたアムロ自らの設計による6枚のファンネルを指す。脳波コントロール出来るミサイルであるとも言われている。[11]

ネオ・ジオンのファンネルはレーザービーム砲だが、フィン・ファンネルは小型化が困難であったメガ粒子砲であり凄まじい威力を持っている[12]。また、νガンダムに搭載されたフィン・ファンネルはジェネレータ小型のジェネレーターを搭載する[13]ジェネレーターを搭載という特徴は本来のファンネルではなく、元のビットのものだが、これが開発された時代では既にサイコミュ制御兵器の名称として「ファンネル」の方が普及していたため、これらもファンネルの名を付けられている[要出典]

フィン・ファンネルは小型ジェネレータと開放型のメガ粒子加速帯(メガ粒子偏向機)を搭載し[13]既存のビットなどのサイコミュ制御兵器より遥かに強力なビームで攻撃が可能となっているほか、発生するメガ粒子をファンネル同士の間に膜状に自機を取り囲ませ、ピラミッド状に配置することでバリアーとするフィン・ファンネル・フィールドが使用できる[要出典]

また、それ自体が3つのブロックからなる羽根状のAMBACユニットとして作用するため、燃費の節約による稼働時間の向上と運動性の強化を付与している[14][注 1]

νガンダムに装備されたものは機体が急造だったこともあり、一度射出すると本体に戻すことが出来ない(諸説ある)が、設定上同一機体であるHi-νガンダムではエネルギーの再充電が可能となっている。出力は3MWで1チャージで装弾数7発となる。さらに後の機体であるゾーリン・ソールにはこれをより小型化させた「ゾーリン・ファンネル」が搭載されており、充電の際の母艦的存在となるシールドの裏に2基セットされている[要出典]

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ファンネルミサイル編集

ファンネルミサイル (Funnel Missile) は、『ガイア・ギア』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』等に登場する無線式兵器である。ファンネル・ミサイルとも呼称されている[15]

脳波で操作できるファンネルそのものをミサイルとして命中させる武器でゾーリン・ソールペーネロペーΞガンダムに装備されている。

後に、アニメ版『機動戦士ガンダムUC』で、クシャトリヤ・リペアードの武器としても登場している。こちらは整備現場で考案され改修された武器であるとしている[16]また、原作に於いても、エネルギー切れとなったファンネルや、サイコフレームが組み込まれたバインダーを切り落としミサイルの様に敵機に突撃させて使用する場面がある[要出典]

初めて設定として言及されたのは『月刊ニュータイプ1987年11月号に掲載されたゾーリン・ソールの解説文。マン・マシーンへ改修される前の時点で、ロング・フィン・ファンネルとは別にファンネル・ミサイルの搭載が明言されている[要ページ番号]

富野由悠季の小説では、ファンネルは脳波コントロールできるミサイルとも言われている[17]。また、ウル・ウリアンの駆るブロン・テクスターから発射された四本のファンネルも脳波コントロールされるミサイルと表記されており、ガイア・ギアに四方から襲いかかったが、ガイア・ギアのビーム・バリアーに接触した為自爆していった[18]

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インコム編集

インコムIncom)は、雑誌企画『ガンダム・センチネル』(設定上はアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』)より登場する、有線式のオールレンジ攻撃用兵器である。

準サイコミュ制御による誘導攻撃兵器の一種であり、内部に誘導用のワイヤーが巻かれている。方向変換の際にはリレーインコムと呼ばれる中継器をワイヤー上に射出し、本体のベクトル変更を行う[19]。また、ユニットの回収はワイヤーの巻取りによって行われ、一射するごとに再チャージする必要がある[20]。このデバイスの操作は主に前述の準サイコミュによって行われ、ファンネル兵器によるオールレンジ攻撃に近い戦法が実現可能となっている。しかし、コンピュータによるアシストを経てもインコムの制御は2次元的な挙動が限界である[21][注 2]

この武器を初めて搭載したのが、地球連邦軍オーガスタ研究所にて開発されたガンダムMk-Vである。この機体は「ペズンの反乱」時に、反乱軍であるニューディサイズの手に渡り使用された[要出典]ガンダムMk-Vはニューディサイズが入手した個体の他に2機が存在し、ティターンズローレン・ナカモトの手引きによって1機がネオ・ジオンに渡り、後に第一次ネオ・ジオン抗争にて運用されるドーベン・ウルフの雛形となった。この機体にも準サイコミュとインコムが搭載されている[要出典]

また、オーガスタで開発されたインコムの技術はアナハイム・エレクトロニクス社にも伝えられており、同社製のSガンダムにも採用されている[要出典]第二次ネオ・ジオン抗争期においては、フィン・ファンネルとインコムの換装を可能とした量産型νガンダムが設計されているが、実戦配備された公式な記録はない[要出典]


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ザンスカール帝国のオールレンジ兵器編集

コンティオはショットクローという有線式の遠隔操作武器を装備している。これはファンネルやインコム等のサイコミュ兵器に類似する武器で、過去のサイコミュ兵器の技術に影響を受けている可能性が指摘されている[22]が、映像でも設定でもサイコミュであることは示されておらず、実際はどのような技術に属するものか、どのように制御・通信を行っているのか明らかにされていない。他にもこの時代には技術の明らかでない有線式・無線式の遠隔操作兵器が複数存在する。(但し「ミノフスキーコントロール」など、一部の遠隔操作においてはミノフスキー粒子の光子振動を利用した無線通信であることが明らかになっている[23])。

Gジェネレーションシリーズに登場するリグ・リング、ザン・スパインの装備している武器に関しては明確にサイコミュ制御と設定されている。

その他のオールレンジ攻撃用兵器編集

オールレンジ攻撃用兵器は上記以外にも多種多様なものが開発された。

リフレクタービット (Reflector Bit)
サイコガンダムMk-II装備されたもので、これはサイコミュによって制御され、サイコガンダムMk-IIが発したビームを反射して死角から敵機に対して変則的な攻撃う事を可能としている[24][注 3]
後にジオン残党軍のシャンブロにも搭載された[26]
リフレクターインコム
Ex-Sガンダムの膝部に搭載されている。リフレクタービットと同様の機能を持つ有線兵器で、Ex-Sガンダム本体から発射されたビームを、瞬間的に展開したIフィールドで偏向させ(このときの最適の攻撃パターンはコンピューターに計算される)、相手の予想外の方向から攻撃を仕掛けることができる。リフレクタービットと異なり、防御用途の想定を示す設定は存在しない。
有線サイコミュ式ビーム・ソード
サイコガンダムMk-IIに搭載されたサイコミュ制御による射出式の有線ビームソード[25]ビームソードの他、指先に1基、計5基のビーム砲を搭載する[要出典]。技術的には有線サイコミュ兵器(ジオングの射出式腕部)有線サイコミュアームに近い物である[24]
有線式ビーム砲
ドーベン・ウルフの射出式腕部ユニットで、一般兵用サイコミュによって制御される。高圧電流を敵機に送り込む機能も有する。指揮官機のものはレーザー通信による無線操作式[27]
マザーファンネル (Mother Funnel) とチルドファンネル (Child Funnel)
ゲーマルクは、マザーファンネルチルドファンネルという親子式のファンネルを搭載しており、マザーファンネルを遠隔操作した後、その中にあるチルドファンネルを展開することで、より遠距離・広範囲のオールレンジ攻撃を仕掛けることができる[28][注 4]
モビルビット (Mobile Bit)
漫画『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』に登場したバギ・ドーガには、モビルビットと呼ばれるバッタ状のオールレンジ攻撃用兵器が搭載されている。このモビルビットはコンピュータ制御により半自律行動し、近接戦闘も可能となっている。
アンチ・ファンネル・システム (Anti-Funnel System, AFS)
漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』に登場したグラン・ジオング、および漫画『機動戦士ガンダムReon』に登場したレオンに搭載された対サイコミュ兵装。すべてのフィールド作用を押さえこむとされる[29] 。前者はIフィールドジェネレータで駆動していたΖプルトニウスを一時的に停止させ、後者はνガンダムの使用したフィン・ファンネルの動きを停止させた。上述の作品以外には登場しない。
サイコミュ・ハンド (Psycomu Hand)
漫画『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』に登場したメガゼータには、無線式のサイコミュ・ハンドが搭載されている。ドーベン・ウルフに搭載されている物とは異なり従来のサイコミュ兵器同様、NT能力に反応して操作する。
テンタクラーロッド (Tentacler Rod)
モビルアーマー・ラフレシアが大量に装備する触手型のオールレンジ攻撃用兵器。ネオ・サイコミュで制御する。
フェザーファンネル (Feather Funnel)
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』シリーズに登場するファンネル。「フェザー」の名の通り羽根のような形状をしており、従来のファンネルに比べ小型化されているため、大量に搭載することが可能となっている。その反面、完全に使い捨ての装備である。作中ではディビニダド、インプルースコルニグス、ディキトゥスに装備され、特にインプルースコルニグスの物はディビニダドに比べ小型化されている。
なお、ゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズオリジナルモビルスーツ・フェニックスガンダム系の機体もフェザーファンネルを装備しているが、外見は大きく違い、名前以外の共通点は見出せない。
サイコプレート
漫画『機動戦士ムーンガンダム』に登場するG-ドアーズ、G-ドアーズを用いて改修したムーンガンダムに搭載されているオールレンジ攻撃用兵器。板のような形状をしており、それを高速で敵機に直接ぶつける事を目的としており、射撃能力はない。

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『機動武闘伝Gガンダム』シリーズ編集

機動武闘伝Gガンダム』におけるオールレンジ攻撃については、詳細は不明である。ガンダムローズに搭載されているローゼスビット (Roses Bit)等が存在する。

ローゼスビット編集

バラの花を模したビット[30]。アニメーション作中では有重力下でも自力で浮遊し、一機に一門のビーム砲を搭載している。ガンダムローズの左肩を覆う可動式シールド内に多数格納されている[30]。脳波コントロールにより操作するとされる[30]が、具体的な技術は明らかになっていない。

バルーンビット編集

ジェスターガンダムが使用する。操作方法は不明。

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『新機動戦記ガンダムW』シリーズ編集

新機動戦記ガンダムW』作中においてはモビルドール(MD)の大軍をゼロシステムによって集中制御する技術[31]が見られたが、操作方法の詳細は不明。

外伝作品である「新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT」に登場するハイドラガンダムは肩の可動式ビーム砲をワイヤー誘導式の遠隔攻撃端末として使用し、オールレンジ攻撃を仕掛けている[32]。ハイドラガンダムはパイロットの精神と直接リンクさせたセンサーシステムを採用しているとされるが[33]、オールレンジ攻撃の詳細な制御方は明かされていない。

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『機動新世紀ガンダムX』シリーズ編集

機動新世紀ガンダムX』においてはNT専用の有線ビーム砲、ビットやビットモビルスーツといったオールレンジ攻撃用兵装が登場した。

有線ビーム砲編集

パトゥーリアに搭載されているNTシステム対応装備[34]。操作方法は不明[注 5]

ビット(ガンダムX)編集

ベルティゴに搭載されている。ニュータイプによって遠隔操作される装備[36]だが、操作方法は不明。

ビットモビルスーツ編集

ニュータイプが母機となるモビルスーツよりフラッシュシステムによって遠隔操縦する[36]。ガンダムタイプ専用のものとしてはガンダムレオパルド用のGT-bit、ガンダムエアマスター用のGW-bit、ガンダムX用のGX-bit[注 6]が確認される[37]。これら3機は7次大戦の折にそれぞれ12機が投入された[37]。月面基地には自衛用のビットモビルスーツが配備され、D.O.M.E.のサイコミュによって動かされていた[37]

ガンダムタイプ以外では戦後製作されたラスヴェートのためにビットモビルスーツが制作されている[38]。これは母機と外見が全く同じという特徴を持つ[38]

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『∀ガンダム』シリーズ編集

∀ガンダムにおけるオールレンジ攻撃は、ターンXが数回使用している。使用方法そのものは定かではないが、ターンXをNT専用の機体であると示唆した資料も存在する[39]。機体を頭部・上下半身・両手足に分割し、個別に攻撃する事を可能としている[40]。これはブラッディ・シージ(bloody siege)と呼ばれる[40][注 7]

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『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ編集

『機動戦士ガンダムSEED』シリーズにおけるオールレンジ攻撃は、ガンバレルまたはドラグーン・システムと呼ばれる二種類の兵器が主に知られている。

ガンバレル編集

ガンバレルは、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場する架空の兵器。多数の攻撃端末(飛行砲台)を同時に制御しオールレンジ攻撃を行う兵装である[41]

それぞれのガンバレルは個々に火砲とレーダー、推進・姿勢制御用スラスターを備え、これに本体のモビルアーマーモビルスーツ)が個別に移動・攻撃する事で変幻自在のオールレンジ射撃を行う[41]

その操作方法は神経接続によって行われ、操縦桿を使う必要はない[42]。使用時は機体のセンサーから送られる情報をパイロットの脳で処理し、各攻撃端末に送り込むとされる[43]。コントロールは脳波制御の一種とも言えるもので、搭乗者の脳内にある物体配置を読み取りデータ化して制御系にフィードバックしている[44]。ただし、使用時は各攻撃端末のX・Y・Z軸を把握する必要性があり[45]、MSまたはMA本体に加え多数のガンバレルを指揮・誘導するには、パイロットには多大な情報処理能力を要求するだけでなく、傑出した特殊な「空間認識能力[注 8]」を必要とするため、ガンバレルを使えるパイロットは少ない[47]。また、使用は宇宙空間においてのみであった。

母機⇔攻撃端末間の通信方式は有線式のため、Nジャマーの影響はないが(ガンバレルの実用化は、量子通信の実用化以前)、その為攻撃端末の動きに制約がかかり、通信用ケーブルが切断されてしまうと操作不能となる[48]

ガンバレルの主な搭載機は以下の通り。

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ドラグーン・システム編集

ドラグーン・システム(Disconnected Rapid Armament Group Overlook Operation Network・system:分離式統合制御高速機動兵装群ネットワーク・システム)[49]とは、機動戦士ガンダムSEEDシリーズに登場する架空の兵器。多数の攻撃端末(飛行砲台)を同時に制御しオールレンジ攻撃を行う広領域戦闘性に優れた兵装である。

基本的な操作方法はガンバレルと同様[44][50]。加えて、ザフトのマルチロックオンシステム導入機では、同システムも操作に活用される[51]。その使用時にはパイロット側に相応の負担が発生し、連続使用の際は疲労する[50][43]。各攻撃端末はドラグーンと呼ばれ、個々にビーム砲と多数の推進・姿勢制御用スラスターを備え、高い攻撃力と機動力を持つ(ドラグーンの稼動に必要なパワーは、母機に戻ることで補給される[52])。アカツキドレッドノートにて運用された際は、ビーム砲から放たれる粒子線を再成形しとバリアを展開する描写も見られた。

母機⇔攻撃端末間の通信方式は、大量の情報を遣り取り可能且つNジャマーの影響を受けない量子通信である為、無線での誘導を可能としている[47][注 9]。母機と攻撃端末の通信には「クォンタム・トランシーバー(量子通信機)」が用いられており、電波妨害によって動作を阻害される事はない[44]。そのため、個々の端末の動きに制約が少ない為ガンバレル・システムと比して、より複雑なオールレンジ攻撃を可能とする[54]。しかしながら、定期的に母機へと帰還し再充電を行わなければいけないため、その際は攻撃が手薄となる新たな弱点も発生している[55]。基本的に宇宙用の装備であるが、カオスガンダムの機動兵装ポッドやデストロイガンダムのシュトゥルムファウストのように、大気圏内での使用を行ったモデルも存在する。

第一世代ドラグーン・システム
ドラグーン・システムは第一世代と第二世代の二種類に分かれており、第一世代はガンバレルと同様特殊な「空間認識能力」を必要とする[44]。パイロットがコーディネイターかナチュラルかは無関係。
本編で第一世代ドラグーンを使用したパイロットはラウ・ル・クルーゼとムウ・ラ・フラガのみ。外伝作品「SEED ASTRAY」ではコートニー・ヒエロニムスやプレア・レヴェリーが適正者として登場する。その特性からガンバレルと同様に使用可能なパイロットは限定されるが、ペルグランデのように外科手術によって空間認識能力を補ったケースも存在する。
『SEED』シリーズで登場した主な搭載機は以下の通り。
第二世代ドラグーン・システム[43]
ザフト設計局に有用を高く評価されたドラグーン・システムはカオスの機動兵装ポッドによって操作性の普遍化(とはいえ、この段階では相応の技量を要求した)がなされ[57]、その後プロヴィデンスザクやレジェンドによって量子インターフェースを改良され、レスポンスが大幅に向上したことにより[58]「使用者の空間認識能力に依存しない第二世代ドラグーン・システム」へと発展した[59]。しかし、ドラグーンシステムが持っていたパイロットへの負担は解消されていない[43]。また、元々ドラグーン・システムが使用者に資質を求める兵装であったため、機械的な補助を重視した場合、第一世代ドラグーンよりも動作性能が劣る問題点も存在する[60]
『SEED』シリーズで登場した主な搭載機は以下の通り。
デストロイガンダムに搭載されている両腕部飛行型ビーム砲「シュトゥルムファウスト」はドラグーン・システムによって運用される[61]ものの、そのシステムが第一世代であるか、第二世代であるかの言及はなされていない。同様に「ガンダムアストレイ ブルーフレームD」においても複数のドラグーン・システムが導入されているが、世代は明らかにされていない。
スーパードラグーン
ザフトによって開発された第二世代ドラグーンをベースとしながら、キラ・ヤマトによる使用を前提としたターミナル独自の改良進化がなされたものであり、改良の結果、マルチロックオンシステムによる同時攻撃能力はフリーダムガンダムを上回っている。しかし、その制御を担うパイロットには常人には不可能といわれる情報量の処理を要求するため、キラでなければ性能を最大限に発揮させることは不可能である[62]。なお、この武器に限っては第二世代ドラグーンをベースとしながらも[63]「空間認識能力」が必要なタイプである[64]
判明している採用機はストライクフリーダムガンダムのみとなる。
簡易ドラグーン
詳細は不明だが、セカンドステージシリーズ以降のビームブーメランに使用される[65]
判明している採用機はデスティニーガンダムとソードインパルスガンダムのみとなる。

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『機動戦士ガンダム00』シリーズ編集

機動戦士ガンダム00』の舞台である西暦2300年初頭では、以下のようなオールレンジ攻撃用の装備が存在する。

一般的なパイロットが操作可能なものとイノベイターのような脳量子波の使用に長けた搭乗者のためのものに大別され、ハロを用いたコントロールと脳量子波を用いたコントロールが判明している[66]。その他にはAIを用いない、パイロットのコントロールを受け続けるタイプが存在するとされるが[66]、詳細な操作方法は明らかにされていない、

GNビット編集

主にオリジナル太陽炉搭載機で運用されるオールレンジ兵器の総称。作中に「GNビット」という名の武装は登場せず、共通して「GN○○ビット」(○○はその武装を一言で表したもの)という名を持ち、それぞれの特性はその名に準ずる。

以下のバリエーションが登場している。

  • GNシールドビット(ケルディムガンダム)
  • GNライフルビット(ケルディムガンダムGNHW/R)
  • GNピストルビット・GNライフルビットII(ガンダムサバーニャ)
  • GNシザービット(ガンダムハルート)
  • GNソードビット(ダブルオークアンタ)
  • GNプロトビット(セファーラジエル/ブラックセファーラジエル)

GNファング編集

作中では擬似太陽炉搭載機のみに運用されるオールレンジ兵器、またはその総称。ほぼすべての端末が射撃機能と格闘機能の両方を持っており、遠近・射撃格闘を問わない運用が可能なのが特徴。

以下のバリエーションが登場する。

  • GNファング(ガンダムスローネツヴァイ、ガンダムスローネアイン トゥルブレンツ、アルヴァトーレ、アルケーガンダム、レグナント)
    • 武装名は同じだが、スローネツヴァイの改良型であるアルケーのものを除き、すべて形状と特徴が異なる。アルヴァトーレは射撃機能のみで、レグナントは格闘機能を有しているがビーム刃は形成しない。
  • GNビームサーベルファング(ガッデス)
  • 大型GNフィンファング・小型GNフィンファング(リボーンズガンダム)
  • 大型GNファング・小型GNファング(ガデラーザ)
    • イノベイター専用武装。大型GNファングは小型GNファングのコンテナとなっており、すべてが射撃・格闘機能を有している。ガデラーザは計154機のGNファングとそのほかの武装を、高い脳量子波を駆使してパイロットのみで制御する。

GNビッグキャノン・GNビッグクロー(セラヴィーガンダムII)編集

ラファエルガンダムが装備している、無線誘導が可能な2基の大型クロー。それぞれに擬似太陽炉を1基備える。ラファエルガンダムからバックパックごと分離・変形し、モビルスーツ(セラヴィーガンダムII)として遠隔操作することも可能。制御は脳量子波で行われる[67]

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『機動戦士ガンダムAGE』シリーズ編集

機動戦士ガンダムAGE』の舞台であるアドバンスド・ジェネレーション(A.G.)では、A.G.115年にヴェイガン側で開発されたXラウンダー専用機、ファルシアに遠隔誘導式のビーム端末「ファルシアビット」が、A.G.164年に出現したヴェイガン製Xラウンダー専用機、ギラーガとガンダムレギルスにそれぞれ「ギラーガビット」と「レギルスビット」が搭載されている。「ギラーガビット」「レギルスビット」はガンダムシリーズに一般的なビーム端末方式ではなく、球状のビームを発生させて遠隔操作する方式であり、ビット本体はそれらの制御ユニットとなる。また、同様のシステムなのかは不明だが、デシル・ガレットのゼダス、クロノスには他の機体を操る能力が搭載されており、特にゼダスはこれによりファルシアを操作しオールレンジ攻撃を行っている。

地球連邦側もA.G.164年に登場するガンダムAGE-FXに「Cファンネル」が搭載される。Cファンネルは遠隔操作端末で目標を切断するものであり、遠隔操作だけでなく機体に装着した状態でも近接用の武器として機能する。更にはマニピュレーターに持った状態で実体剣として運用することも可能となっており、変則的かつ多彩な攻撃が可能となっている。 また、連邦軍ではエースパイロット用機体のGバウンサーをベースにしたXラウンダー専用機ティエルヴァが開発されている。ティエルヴァの「Tビット」は、ビーム砲と突撃用のドリルブレードが装備されており、他のビーム端末も大型になっている。

なお、これらの遠隔操作端末はXラウンダーでしか扱う事ができず、脳波制御とされているが[68]、詳細は不明。

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『ガンダム Gのレコンギスタ』シリーズ編集

宇宙世紀のはるか未来という設定の『ガンダム Gのレコンギスタ』においてもファンネルやビット、有線式兵器が登場する。

アメリア製のヘカテーに「ブロックビット」、ビーナス・グロゥブ製のG-ルシファーに「スカート・ファンネル」、ジャイオーンに「ソード・ファンネル」、ジャスティマに「ファンネル・ミサイル」、トリニティに「有線式ファンネル」、ジーラッハに「ビフレストビット」、ジロッドに「バイトビット」などが搭載されている。

この時代では、既にニュータイプ能力者やニュータイプという存在・概念自体が過去のものとされ、パイロットもオールレンジ攻撃を普通に使いこなしている[要出典]

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脚注・補足編集

注釈編集

  1. ^ 劇中でギュネイ・ガスが、ファンネルが長時間使用できることに疑問を持っている場面も見られた。また、ケーラが人質となった際にアムロがνガンダムの武装を解除した折には、ギュネイ・ガスが放熱板と誤認している
  2. ^ OVA『GUNDAM EVOLVE../10』ではドーベン・ウルフが、OVA『機動戦士ガンダムUC』ではローゼン・ズールやシルヴァ・バレトが登場し、インコムを使用して戦っている。
  3. ^ 資料によってはレフレクタービットとも表記され[25]、劇中では「レフビット」と呼称された
  4. ^ ただし劇中では活用されず、機体背部に結合したままビームを斉射している。後に『ガンダムビルドファイターズ』にて初めて映像作品で活用された
  5. ^ ただし、パトゥーリアそのものには起動時に「サイコミュ・ダクト」と呼ばれる装置を使用している[35]
  6. ^ BitX(ビットエックス)とも呼ばれる。
  7. ^ ゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズで命名された(過去のシリーズでは「ブラディ・シージ」と表記)。
  8. ^ 小説版においては、この能力を持っていたムゥとラウはキラと同等の反射神経を持ち、かつ敵の攻撃を予知できるレベルの直感を有していたとされる[46]。尚、設定を担当した森田繁は雑誌記事においてドラグーンシステムやガンバレルにおいて必要とされる「空間認識力が傑出した人間」とは、三次元において物の位置を把握する能力に長けた人間であると説明している[44]
  9. ^ この量子通信は、アクタイオン・インダストリーが開発した「ゲルフィニート」の技術の一部を礎として開発されたもの[53]。尚、ザフトはドラグーン・システム導入以前から量子通信や量子センサーの開発を行っており、同技術では他勢力に比べ一日の長を持っているとされる[44]

出典編集

  1. ^ 『データコレクション 機動戦士ガンダム 一年戦争編』メディアワークス、1996年、60頁。ISBN 4-84020531-0
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関連項目編集