警察官

警察官（けいさつかん）とは、警察に所属し治安維持を主とした職務を遂行する職業である。

概要

ドイツ、ハンブルクの警察官

警察官の業務内容は法に基づいた判断や行動が求められており、法にもとづいた社会秩序を維持すること、あるいは社会的規範に適った平和な状態を維持することなどが主たる役割である^{[注釈 1]}。

また、警察官は、災害の発生や人の行方不明といった何らかの緊急事態にも大量に動員されることがあり、消防士（消防署）や救急医療の専門家などと連携的な行動をとることもある。

ほとんどの国で交通の秩序を維持することにも携わっており、各国の交通に関する法律^{[注釈 2]}に対する違反行為を取り締まっている。例えば、速度超過、駐車違反、飲酒運転、無免許運転、免許証不携帯などの取り締まりである。

任務の遂行のために、銃器類、車両類（パトロールカー、オートバイ^{[注釈 3]}、装甲車）、無線機などの様々な装備を保持または使用していることが多い。

国ごとに警察および警察官の法的な定義、組織構成、制服、等々は異なったものになっている。

警察官らによる逮捕の様子（ドイツ）

アリゾナをオートバイでパトロール中の警察官（日本のいわゆる"白バイ隊員"に相当）

騎馬警官（フィンランド）

^ 国ごとに警察官の役割に対する認識はそれなりに異なる。例えば、アメリカ合衆国・ニューヨーク州警察では初代警察長が「警察官は医師・牧師・弁護士・兵士を補完する職業。応急処置を施し、人々に正しい事を教え、法と秩序を維持し、必要なら（軍隊が来るまで）戦うこと」と訓示した。
^ 日本では道路交通法がこれにあたる。
^ 多くが白塗り、また警察のみに容認された色調のストライプなどが入った“白バイ”。