てんぽなまたはてんぽとは、大変な、とんでもない、とてつもない、途方もないなどの意味を表す日本語形容動詞形容詞である。共通語ではないものの、特定の限られた地域のみの俚言ではなく、日本の広い範囲の方言で用いられる。


意味と使用地域

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「てんぽな」と「てんぽ」は下記の地域で記録されている。強調した形の「てんぽな」は「てんぽ」に詠嘆の終助詞「な」を伴ったものと考えてよく[要出典]、地域にかかわらず両者の意味するところはほぼ同じと見てよい。大まかにいえば、東北地方日本海側から近畿地方、さらに南下して四国地方とその瀬戸内側までの広い地域にわたる。全国的な分布であると同時に、関東地方東海地方九州地方ではほとんど使われないなど、地域の不連続性も見られる。

があった近畿地方から北と西に広がったと推測されるものの、その伝播の歴史は明らかではない。江戸時代、天保年間に暴風雨災害により米価の高騰などが起った天保の大飢饉の被害は全国に及んだが、この俚言が昔から、伝播や意味合いの多様化の経緯に疑問が残る。

脚注

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関連項目

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外部リンク

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