アオウキクサ

アオウキクサLemna aoukikusa)はアオウキクサ属に分類される水草。浮遊植物で、湖や水田の水面に群生する。

アオウキクサ
Lemna aoukikusa.jpg
アオウキクサ
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: オモダカ目 Alismatales
: サトイモ科 Araceae
亜科 : ウキクサ亜科 Lemnoideae
: アオウキクサ属 Lemna
: アオウキクサ L. aoukikusa
学名
Lemna aoukikusa T.Beppu et Murata[1]
シノニム

Lemna paucicostata

目次

分布編集

日本全国の湖沼や水田などに分布しており、ウキクサなどと共に群落を形成する[2]

形態、生態編集

植物体は数個の葉状体が連なった形をしており、第2葉状体から根を1本水中に伸ばしている。大きさは2-6mm、葉脈は3本以上ある。根は白色で1-4cm[2]。根の基部にある根鞘には翼がある。

栄養繁殖で無性的に増えることが多いが、花も生産する。花期は8-10月、雄しべ2本と雌しべ1本をもった目立たない花を形成する[2]。種子は淡褐色で、大きさは0.3-0.5mm[2]。冬期は、種子または休眠のために生産される楕円形の葉状体(1-2mm)で越冬する[2]。種子は4月頃に発芽する。

染色体数は2n=40, 50, 70[2]

分類編集

日本に分布するアオウキクサはかつて1つの種 Lemna paucicostata として扱われていたが、RFLPなどの研究を元に、これを2種1亜種に細分するべきとする見解が示された[3]。その研究では、形態、生態、酵素の違いなどから、日本に広く分布するアオウキクサ (Lemna aoukikusa) 、北陸地方にのみ分布するホクリクアオウキクサ (L. aoukikusa ssp. hokurikuensis)、南方に分布するナンゴクアオウキクサ (L. aequinoctialis) の2種1亜種が日本に分布するとした。

しかし、アオウキクサとホクリクアオウキクサはナンゴクアオウキクサのシノニムであるという見解や、そもそも種を細分化せず、チビウキクサL. perpusilla)1種だけを種として認め、アオウキクサなどの2種1亜種を全てそのシノニムにするという主張もある。

近縁種編集

ヒナウキクサコウキクサなどアオウキクサ属の各種と形態が非常に類似する。ヒナウキクサは葉状体の葉脈が1本であることでアオウキクサと区別でき、コウキクサの根鞘には翼がないことで区別できる[4]

脚注編集

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Lemna aoukikusa”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2014年10月30日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 大滝末男、石戸忠 『日本水生植物図鑑』 北隆館、1980年 p.133
  3. ^ 別府敏夫, 柳瀬大輔, 野渕正, 村田源(1985)『日本産アオウキクサ類の再検討』 植物分類・地理 36(1-3), 45-58
  4. ^ 角野康郎 『日本水草図鑑』 文一総合出版、1994年 p.167