アメリカネナシカズラ
ヒルガオ科の植物
アメリカネナシカズラ(学名:Cuscuta pentagona)は、ヒルガオ科・ネナシカズラ属に分類される一年草の一種。
アメリカネナシカズラ | ||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アメリカネナシカズラの花
| ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||
Cuscuta pentagona Engelm. | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Field dodder |
特徴
編集草丈50cm[1]。他の植物に吸盤で絡みついて生長するつる植物。寄生植物であり、葉緑素をもたず、葉も退化している。8-10月に白い花を咲かせる。
分布と生育環境
編集北アメリカを原産地とする[2]。ヨーロッパ、アジア(日本を含む)、ロシア、オーストラリアに移入分布する[2]。
温帯から熱帯の畑地、牧草地、荒地、河川敷、海浜などが生育環境である。他の植物の上に覆いかぶさるようにして群生している。
外来種問題
編集日本では1970年頃に東京都府中市の多摩川付近で初めて確認された[1]。現在では北海道から九州までの全国に定着が拡大している[1]。輸入穀物や緑化用の植物種子に混じって非意図的に導入されたものと考えられる[1]。
ジャガイモやナスなどのさまざまな農作物や園芸植物に寄生し、生育を阻害する[1]。外来生物法により要注意外来生物に指定されている。
参考文献
編集- ^ a b c d e 多紀保彦(監修) 財団法人自然環境研究センター(編著)『決定版 日本の外来生物』平凡社、2008年4月21日。ISBN 978-4-582-54241-7。
- ^ a b アメリカネナシカズラ 国立環境研究所 侵入生物DB