アルバータスマキシマス
アルバータスマキシマス (Albertus Maximus) [2][3]とはアメリカ合衆国生産、調教の競走馬、種牡馬。主な勝ち鞍に、2009年のドンハンデキャップ(G1)、2008年のブリーダーズカップ・ダートマイル(L)。
アルバータスマキシマス | |||||||||
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ブリーダーズカップ・ダートマイル出走時 (2008年10月25日。ゼッケン番号7番) | |||||||||
欧字表記 | Albertus Maximus[1][2] | ||||||||
品種 | サラブレッド[2] | ||||||||
性別 | 牡[2] | ||||||||
毛色 | 鹿毛[2] | ||||||||
生誕 | 2004年2月24日(20歳)[1] | ||||||||
父 | Albert the Great[1] | ||||||||
母 | Chasethewildwind[1] | ||||||||
母の父 | フォーティナイナー[1] | ||||||||
生国 | アメリカ合衆国(ケンタッキー州)[1] | ||||||||
生産者 |
ブランドン・チェース &マリアンヌ・チェース [1] | ||||||||
馬主 |
ブランドン・チェース &マリアンヌ・チェース →シェイク・ハムダン [1][2] | ||||||||
調教師 |
G.マンデラ(アメリカ) →V.セリン(アメリカ) →K.マクラフリン(アメリカ) [1][2] | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 17戦6勝[2] | ||||||||
獲得賞金 | 132万8230万ドル[1] | ||||||||
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経歴
編集- 特記事項なき場合、本節の出典はEQIBASE[1]
2006年12月17日、ハリウッドパーク競馬場のメイドン競走でデビューし、5着。2007年3月3日サンタアニタ競馬場での3戦目で勝ちあがる。続くアローワンス競走も制し、重賞初出走となる6月のアファームドハンデキャップでも2着に、7月のスワップスブリーダーズカップステークスでもティアゴの2着と重賞で勝ち負けを演じるが、G1競走初出走のパシフィッククラシックステークスではスチューデントカウンシルの8着に終わり、12月のアローワンス競走でも4着に終わる。2008年の初戦も3着だったが、2戦目のアローワンス競走で3勝目を挙げる。カリフォルニアンステークスで4頭立ての4着、7月のアローワンス競走で5頭立ての5着と2戦連続最下位となったあと、ウラジミール・セリン厩舎に転厩。転厩初戦のリステッド競走ウィンディサンズハンデキャップを制し、グッドウッドステークスでもウェルアームドの3着に入った[4]。10月のブリーダーズカップ・ダートマイルは人気のウェルアームドが伸びあぐねる中で2着リベリオンに1馬身4分の1差つけて優勝[5]。ブリーダーズカップ・ダートマイルのあと、ハムダーン・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームにトレードされ、キアラン・マクラフリン厩舎へ転厩した。
2009年初戦、ドンハンデキャップに出走して1着となり[6]、ドバイミーティングに向かう。ドバイワールドカップでは、過去実績からイギリスのブックメーカーの中には1番人気に支持するところが出る一方、ナドアルシバ競馬場での直前の調教では軽い調整に終始していた[7]。レースでは、優勝のウェルアームドに24馬身以上離された6着に終わる[8]、帰国後は右前脚に屈腱炎を二度発症した影響で一度も出走がなかったが、2010年終わりのころには2011年に復帰するプランが明らかになったこともあった[9]。しかし最終的には2011年8月に至って復帰を断念し、引退した[10]。
競走成績
編集以下の内容は、EQIBASE[1]およびRacing Post[11]の情報および記載法に基づく。
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 頭数 | 枠番 (PP) |
馬番 (Pgm) |
着順 | 騎手 | 斤量 (lb./kg換算) |
タイム | 着差 | 勝ち馬/(2着)馬 |
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2006.12.17 | ハリウッドパーク | メイドン | AW6.5f | 8 | 3 | 4 | 5着 | V. エスピノーザ | 120/54.5 | (10馬身1/4) | Desert Code | ||
2007. | 1.21サンタアニタ | メイドン | ダ7f | 9 | 8 | 9 | 2着 | J. シャベス | 121/55 | (2馬身) | Major Pleasure | ||
3. 3 | サンタアニタ | メイドン | ダ8.5f | 12 | 4 | 4 | 1着 | J. シャベス | 121/55 | 1:43.87 | 2馬身1/2 | (Pavarotti) | |
5. 3 | ハリウッドパーク | アローワンス | AW8.5f | 9 | 1 | 1 | 1着 | J. シャベス | 122/55.5 | 1:45.36 | 2馬身1/2 | (Augment) | |
6.17 | ハリウッドパーク | アファームドH | G3 | AW8.5f | 5 | 2 | 2 | 2着 | J. シャベス | 117/53 | (1馬身3/4) | Desert Code | |
7.14 | ハリウッドパーク | スワップBCS | G2 | AW9f | 6 | 2 | 2 | 2着 | D. フローレス | 114/51.5 | (2馬身1/2) | Tiago | |
8.19 | デルマー | パシフィッククラシックS | G1 | AW10f | 12 | 2 | 2 | 8着 | J. タラモ | 117/53 | (11馬身3/4) | Student Council | |
12.14 | ハリウッドパーク | アローワンス | AW8.5f | 5 | 4 | 4 | 4着 | D. フローレス | 121/55 | (7馬身3/4) | Zappa | ||
2008. | 4. 5サンタアニタ | アローワンス | AW6.5f | 8 | 6 | 6 | 3着 | C. ナカタニ | 119/54 | (2馬身3/4) | All Man | ||
4.23 | ハリウッドパーク | アローワンス | AW8.5f | 5 | 2 | 2 | 1着 | C. ナカタニ | 119/54 | 1:41.63 | 6馬身1/4 | (Mi Arcobaleno) | |
5.31 | ハリウッドパーク | カリフォルニアンS | G2 | AW9f | 4 | 4 | 4 | 4着 | C. ナカタニ | 117/53 | (10馬身3/4) | Heatseeker | |
7. 2 | ハリウッドパーク | アローワンス | 芝8f | 5 | 2 | 2 | 5着 | C. ナカタニ | 122/55.5 | (3馬身1/4) | All Man | ||
9. 1 | デルマー | ウィンディサンズH | LR | AW8f | 10 | 6 | 6 | 1着 | R. ベハラーノ | 115/52 | 1:35.37 | 2馬身1/4 | (Add Heat) |
9.27 | デルマー | グッドウッドS | G1 | AW9f | 10 | 5 | 6 | 3着 | G. ゴメス | 124/56 | (1馬身3/4) | Well Armed | |
10.25 | サンタアニタ | BCダートマイル | LR | AW8f | 12 | 7 | 7 | 1着 | G. ゴメス | 126/57 | 1:33.41 | 1馬身1/4 | (Rebellion) |
2009. | 1.31ガルフストリームパーク | ドンH | G1 | ダ9f | 10 | 2 | 2 | 1着 | A. ガルシア | 120/54.5 | 1:50.96 | 1/2馬身 | (Finallymadeit) |
3.28 | ナドアルシバ | ドバイワールドC | G1 | ダ10f | 14 | 10 | 10 | 6着 | A. ガルシア | 126/57 | (24馬身1/4) | Well Armed |
引退後
編集引退後は2012年からシャドウェルファームで種牡馬入りした[10]。2015年に初年度産駒がデビューしたものの[12]、5勝以上挙げた馬は出ず[1]、ケンタッキー州供用種牡馬群全体を見ても極少数派のリボー系種牡馬は2005年と比較して退潮傾向にあり、2015年時点では自身と同じくアルバートザグレートを父に持つノービズライクショービズとともに、ケンタッキー州で供用されている最後のリボー系種牡馬となっていた[13]。2015年時点での種付料は非公開となっていたが[13]、2020年は2500ドルに設定されている[14]。
2022年をもって種牡馬を引退し、オールドフレンズへ移動した。
血統表
編集アルバータスマキシマスの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | リボー系 |
[§ 2] | ||
父 Albert the Great 1997 鹿毛 |
父の父 Go for Gin1991 鹿毛 |
Cormorant | His Majesty | |
Song Sparrow | ||||
Never Knock | Stage Door Johnny | |||
Never Hula | ||||
父の母 Bright Feather1989 鹿毛 |
Fappiano | Mr. Prospector | ||
Killaloe | ||||
In My Cap | Vice Regent | |||
Passing Look | ||||
母 Chasethewildwind 1994 栗毛 |
*フォーティナイナー Forty Niner 1985 栗毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | ||||
File | Tom Rolfe | |||
Continue | ||||
母の母 Race The Wild Wind1989 黒鹿毛 |
Sunny's Halo | Halo | ||
Mostly Sunny | ||||
Redpath | Indian Chief | |||
Lady Marguery | ||||
母系(F-No.) | (FN:4-n) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Mr.Prospector 4×3=18.75%、Ribot 5×5=6.25% | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m “Albertus Maximus (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年4月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “Albertus Maximus(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月22日閲覧。
- ^ “【ドバイワールドCデー】~出走馬が確定 [News]”. 中央競馬実況中継 競馬実況web. 日経ラジオ社 (2009年3月26日). 2020年4月22日閲覧。
- ^ “グッドウッドS、ウェルアームドがG1初制覇”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2008年9月28日). 2020年4月22日閲覧。
- ^ “BCダートマイル、アルバータスマキシマスがV”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2008年10月26日). 2020年4月22日閲覧。
- ^ “ドンH、アルバータスマキシマスがG1初制覇”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2009年2月1日). 2020年4月22日閲覧。
- ^ “【ドバイWC】ドバイWCの本命、アルバータスマキシマスの動きは…”. 競馬ニュース速報. JRA-VAN. 2020年4月22日閲覧。
- ^ “ドバイワールドC、全着順”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2009年3月29日). 2020年4月22日閲覧。
- ^ “Albertus Maximus Could Return Next Year”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2010年12月16日). 2020年4月29日閲覧。
- ^ a b “Albertus Maximus to Stand at Shadwell”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2011年8月31日). 2020年4月29日閲覧。
- ^ “Dubai World Cup Sponsored By Emirates Airline (Group 1) (Dirt)” (英語). Racing Post. 2020年4月22日閲覧。
- ^ “Filly is First Winner for Albertus Maximus”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2015年7月5日). 2020年4月29日閲覧。
- ^ a b “2015年ケンタッキー州供用種牡馬のサイアーライン(アメリカ)【生産】”. 海外競馬情報. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2015年1月20日). 2020年4月20日閲覧。
- ^ “Albertus Maximus”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC.. 2020年4月22日閲覧。
- ^ a b c “Albertus Maximus(USA) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月22日閲覧。
- ^ a b “Albertus Maximus の5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月22日閲覧。
外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 JBISサーチ、Racing Post