アレン・ダーラム
アレン・イサイア・ジェレマイア・ダーラム (Allen Isiah Jeremiah Durham, 1988年7月9日 - ) は、Bリーグの琉球ゴールデンキングスでプレーするアメリカ合衆国出身のプロバスケットボール選手。ニックネームは「ハルク Hulk」。アレンは北米バスケットボールリーグのグランドラピッズ・デンジャーのオーナーであり、自らの名を冠した財団を運営している。彼はグレースバイブル大学でのポイント、リバウンド、ブロック記録を保持しており、世界中の複数のリーグでプレーしてきた。
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琉球ゴールデンキングス No.7 | |
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ポジション | パワーフォワード / センター |
所属リーグ | Bリーグ |
基本情報 | |
生年月日 | 1988年7月9日(34歳) |
出身地 | ミシガン州ワイオミング |
身長 | 6 ft 6 in (1.98 m) |
体重 | 236 lb (107 kg) |
キャリア情報 | |
大学 | グレースバイブル大学 (2006-2011) |
NBAドラフト | 2011年 / ドラフト外 |
プロ選手期間 | 2011–現在 |
経歴 | |
2011 | ディナモ・ブカレスト |
2011-2012 | ヴィルパス |
2013 | ハポエル・アフラ |
2013-2014 | ナント |
2014 | バラコ・ブル・エナジー |
2014-2015 | ナント |
2015-2016 | テキサス・レジェンズ |
2016 | ナント |
2016 | メラルコ・ボルツ |
2017 | クラブ・マルヴィン |
2017-2018 | メラルコ・ボルツ |
2019 | 滋賀レイクスターズ |
2019-2020 | メラルコ・ボルツ |
2020 | 釜山KTソニックブーム |
2020-2021 | 新潟アルビレックスBB |
2021-現在 | 琉球ゴールデンキングス |
受賞歴 | |
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大学での経歴編集
ダーラムはワイオミング・パーク高校を2006年に卒業、グレースバイブル大学に進学した。同大はNCCAAのディビジョンIIに所属していた[1]。彼は同大のコーチ、ゲイリー・ベイリーによって勧誘された[2]。彼は経済的問題のため、1年で同大を去りグランドラピッズ・コミュニティカレッジに編入したが、バスケットボールをプレーしなかった。彼は次のシーズンにグレースに復帰した。
4年次の前に、彼はアイオワ州立大、セントラルミシガン、オハイオ州立大など、いくつかのディビジョンIの学校から加入の誘いを受けた[3]。彼はリンカーン・クリスチャン大との試合で31ポイントを記録し、グレース大の歴代最高を記録した[1]。これは1966年以来の記録更新であった。彼はまたリバウンドでも歴代最高を記録した。彼は2011年に男子バスケットボールのピート・マラヴィッチ賞を受賞した[4]。
プロとしての経歴編集
ディナモ・ブカレスト (2011)編集
ダーラムはルーマニアのディナモ・ブカレストを契約、プロとしてのキャリアをスタートさせた[5]。プロとしての初戦、CSオトペニ戦で彼は32ポイント13リバウンドを記録したが、チームはオーバータイムの末87-94で敗れた[6]。2戦目、CSSジョルジュ戦では21ポイント13リバウンド4アシストを記録したが、この試合もオーバータイムにもつれ込み86-91で敗れた[7]。彼は18試合に出場し、1試合あたり23.3ポイントと13.7リバウンド(オフェンスリバウンド5.7を含む)を記録した[8]。
ヴィルパス (2011-2012)編集
ダーラムはその後、フィンランドのコリスリーガに所属するサロン・ヴィルパスと契約した[8]。デビュー戦となったトルパン・ポジャトとの試合ではオーバータイムとなり、27ポイント19リバウンドを記録。その後出場2戦目となったタンペリーン・ピリント戦では21ポイントを記録し勝利に貢献した[9]。チームは4連敗の後、続く試合で彼は23ポイント12リバウンドを記録、連敗ストップに貢献した[10]。チームは2003年以来のプレーオフに進出し、ヨエンスン・カタジャと対戦した[11]。
ハポエル・アフラ (2013)編集
ダーラムはその後、アンソニー・フィッシャーと共にイスラエル・ナショナルリーグのハポエル・アフラと契約した[12]。彼は28試合で平均21ポイント、12.1リバウンドを記録した[13]。
ナント (2013-2014)編集
いくつかの契約交渉の後、ダーラムはフランスのPro Bに所属するナントに加入した[13][14]。彼は44試合で平均18.6ポイント、10.6リバウンド、2.0アシストを記録した[15]。
バラコ・ブル・エナジー (2014)編集
ダーラムはその後、フィリピン・バスケットボール・アソシエーション (PBA) のバラコ・ブル・エナジーにエリック・ワイズの後任として加入した。ワイズはバラコ・ブルでは1勝しかできなかった[15]。ダーラムはフランス時代のチームメイトで同リーグのエア21・エクスプレスでプレーするウェズリー・ウィザースプーンの推薦があり、エクスプレスに加入することができたが[16]、彼はバラコ・ブルに加入するまで、休養を取ることを決めた。ダーラムはPBAのデビュー戦で32ポイント24リバウンド10アシストを記録し、エナジーはシーズン開幕7試合で2勝目をあげた[17]。その後、彼は首位のトークン・テキスト・トローパン・テクスターズ戦で28ポイント29リバウンドを記録し、チームは勝利した[18]。しかし、チームはプレーオフのファーストラウンドでトローパン・テクスターズに敗れた[19]。
2度目のナント (2014-2015)編集
2014-15シーズンにナントに復帰したダーラムは1試合当たり平均17ポイントと8.6リバウンドを記録した[20]。
テキサス・レジェンズ (2015-16)編集
2015–16シーズンはテキサス・レジェンズに加入、24試合で平均8.8ポイント7.4リバウンドを記録した[21]。
3度目のナント (2016)編集
ナントはシーズン終盤にジョーダン・モーガンの後任としてダーラムを復帰させたと発表した[22]。彼はシュート確率61%、平均19ポイントと10リバウンドを記録した[23]。
メラルコ・ボルツ (2016)編集
フランスでプレーした後、ダーラムはメラルコ・ボルツに加入し、PBAに復帰した[24]。アラスカ・エイセズとの試合中に鼻を負傷し、彼はマスクを着用せざるを得なくなった[25]。当初は透明なフェイスマスクを着用したためパフォーマンスが低下した。その後黒いマスクに切り替えると、初戦で32ポイント12リバウンド5アシストというパフォーマンスを発揮した。バランガイ・ジネブラ・サン・ミゲルとのファイナルで、彼はカンファレンスのベストインポートを受賞した[26]。ゲーム1で勝利し、3戦目の後にベストオブ7シリーズで2対1で勝ち上がったにもかかわらず、ボルツはゲーム6で敗れた後、2017年PBAガバナーズカップのタイトルを獲得できなかった[27]。ダーラムはゲーム6で15ポイントしか獲得できず、ジネブラの新加入であるジャスティン・ブラウンリーがダーラムを超えるブザービートの3ポイントを決めて優勝した。
クラブ・マルヴィン (2017)編集
ダーラムはその後、ウルグアイのクラブ・マルヴィンにラキントン・ロスに代わって加入した[28]。チームはセミファイナルに進出した[29]。
メラルコ・ボルツ (2017-2018)編集
2017 Governors' Cup編集
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ザ・バスケットボール・トーナメント編集
ダーラムは2019年に初めてザ・バスケットボール・トーナメントに出場した[30]。彼はジャクソンTNアンダードーグスに加わった。チームは8番シードであったにもかかわらず、メンフィスのタイトルを獲得するために3つの印象的な勝利を収め、エリート8の出場権を獲得した。
彼は2020年に再びジャクソンTNから出場する予定であったが[31]、チームは新型コロナウィルス感染症のため出場できなかった[32]。彼らは2021年大会には再び出場することができた[33]。
個人成績編集
NBA G League編集
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
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2015-16 | テキサス・レジェンズ | 24 | 7 | 23.5 | .552 | .444 | .683 | 7.4 | 1.0 | .5 | .8 | 8.8 |
Career | 24 | 7 | 23.5 | .552 | .444 | .683 | 7.4 | 1.0 | .5 | .8 | 8.8 |
私生活編集
ダーラムはグランドラピッズ・デンジャーのオーナーである[21]。チームはかつてアメリカン・バスケットボール・アソシエーションに所属、2シーズンを経て2018年に北米バスケットボールリーグ (NABL) に移籍した[3]。
ダーラムは妻のクリスタとの間に息子がいる[3]。ダーラムは10人兄弟の1人である。
参照編集
- ^ a b Holtzwarth, Dean (2010年12月9日). “Grace Bible's small stage doesn't prevent Allen Durham from showing off basketball talent” (英語). mlive. 2022年7月7日閲覧。
- ^ “Grace Bible men's basketball team embraces uniqueness en route to success” (英語). mlive (2010年1月30日). 2022年7月7日閲覧。
- ^ a b c Henson, Joaquin (2019年11月13日). “Durham eyes ultimate prize”. Philstar.com. 2022年7月7日閲覧。
- ^ “Pete Maravich Award - Men's Basketball” (英語). thenccaa.org. 2022年7月7日閲覧。
- ^ SCHULTZ, JON (2011年8月6日). “Hope's Will Bowser, Grace Bible's Allen Durham sign with Romanian team” (英語). The Holland Sentinel. 2022年7月7日閲覧。
- ^ “Dinamo Bucaresti 87 - Otopeni 94”. Eurobasket (2011年10月1日). 2020年1月15日閲覧。
- ^ “Dinamo Bucaresti 86 - Giurgiu 91”. Eurobasket (2011年10月8日). 2020年1月15日閲覧。
- ^ a b “American Vikings: Emmanuel Holloway and Allen Durham starring in Finland” (英語). BallinEurope (2012年1月3日). 2022年7月7日閲覧。
- ^ “Vilpas jysäytti Tampereella” (フィンランド語). www.basket.fi (2011年12月30日). 2022年7月7日閲覧。
- ^ “Pyrinnön voittoputki yhdeksän ottelun mittainen” (フィンランド語). www.basket.fi (2012年2月24日). 2022年7月7日閲覧。
- ^ “Paluun pudotuspeleihin tekevä Vilpas Katajan kiusaksi puolivälieriin” (フィンランド語). www.basket.fi (2012年4月6日). 2022年7月7日閲覧。
- ^ “Allen Durham and Anthony Fisher sign with Hapoel Afula” (英語). Latest Basketball News (2012年9月2日). 2022年7月7日閲覧。
- ^ a b “L'Hermine en contacts avec Allen Durham” (フランス語). Ouest-France.fr (2013年7月24日). 2022年7月7日閲覧。
- ^ Gilardit, Fabrice (2013年7月28日). “Allen Durham vient renforcer l'Hermine de Nantes” (フランス語). Inside Basket Europe. 2022年7月7日閲覧。
- ^ a b “Barako unveils new import Allen Durham against Globalport in bid to turn campaign around” (英語). Spin.ph (2014年6月7日). 2022年7月7日閲覧。
- ^ “MONSTER PRESENCE IN THE PAINT” (英語). INQUIRER.net (2014年6月11日). 2022年7月7日閲覧。
- ^ Leyba, Olmin (2014年6月9日). “E-Painters blast Kings; E-Cola alive”. Philstar.com. 2022年7月7日閲覧。
- ^ Bracher, Jane (2014年6月10日). “Durham, Jensen help Barako Bull upset Talk 'N Text” (英語). Rappler. 2022年7月7日閲覧。
- ^ “Talk 'N Text through to PBA semifinals after vengeful win over Barako Bull” (英語). Spin.ph (2017年6月17日). 2022年7月7日閲覧。
- ^ “Allen Durham Player Profile, Texas Legends - RealGM”. basketball.realgm.com. 2022年7月7日閲覧。
- ^ a b Feltman, Asher (2017年10月5日). “Where Are They Now: Business Meets Basketball with Allen Durham” (英語). Texas Legends. 2022年7月7日閲覧。
- ^ Conseil, Philippe. “Vertou Basket | DURHAM is BACK !” (フランス語). vertoubasket.fr. 2022年7月7日閲覧。
- ^ “Durham Named Forward Of The Year In France; Next Stop: Philippines” (英語). The Official Site of the Grace Christian University Tigers (2016年6月28日). 2022年7月7日閲覧。
- ^ Olivares, Rick (2016年6月26日). “Allen Durham: From Michigan to the world | Rick Olivares” (英語). BusinessMirror. 2022年7月7日閲覧。
- ^ Ramos, Gerry (2016年8月10日). “Allen Durham says new face mask does the trick after regaining old, deadly form” (英語). Spin.ph. 2022年7月7日閲覧。
- ^ Giongco, Mark (2016年10月9日). “TNT’s Castro wins BPC; Meralco’s Durham named Best Import” (英語). INQUIRER.net. 2022年7月7日閲覧。
- ^ Ganglani, Naveen (2016年10月20日). “Import Durham tells Meralco ‘remember this feeling’ after finals loss” (英語). RAPPLER. 2022年7月7日閲覧。
- ^ “Allen Durham llegó a la playa!!! | Club Malvín” (スペイン語). 2022年7月7日閲覧。
- ^ “Malvín le ganó a Hebraica y Macabi y también estiró la serie semifinal” (スペイン語). la diaria (2017年4月26日). 2022年7月7日閲覧。
- ^ “Tiger Alum Allen Durham takes part in "The Basketball Tournament"” (英語). The Official Site of the Grace Christian University Tigers. 2022年7月7日閲覧。
- ^ Wright, Imanni (2020年7月1日). “The Basketball Tournament set to begin July 4: Here’s what to watch for” (英語). WDIV. 2022年7月7日閲覧。
- ^ Medcalf, Myron (2020年7月2日). “Jackson TN Underdawgs out of TBT due to virus” (英語). ESPN.com. 2022年7月7日閲覧。
- ^ “15 Jackson TN Underdawgs 64, 2 House of ‘Paign 58” (英語). The Basketball Tournament. 2022年7月7日閲覧。