アンフェアな月』(アンフェアなつき)は、秦建日子による日本推理小説

アンフェアな月
著者 秦建日子
発行日 2006年9月30日
発行元 河出書房新社
ジャンル ミステリー
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判上製本
ページ数 324
前作 推理小説
次作 殺してもいい命
公式サイト 河出書房新社
コード ISBN 4-309-01779-7
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刑事・雪平夏見シリーズ」の第2作。前作「推理小説」は、テレビドラマアンフェア』の原作となったが、第4話以降はオリジナルシナリオなので、本作にも引き続き安藤刑事は登場する。

2018年篠田麻里子主演により舞台化[1]

あらすじ 編集

前作の翌日から物語は始まる。

生後3か月の赤ん坊の誘拐事件が発生する。母親が錯乱し、警察が本格的に捜査に乗り出したのは事件発生から実に8時間が経過していた。

特殊班に駆り出された雪平は、母親による狂言ではないかと疑うが、直後に犯人と思しき人物から電話が入る。

要求は「娘に見合うだけのものを用意しろ」という曖昧なものだった。

登場人物 編集

警視庁 編集

雪平 夏見(ゆきひら なつみ)
捜査一課強行班。特殊班に駆り出され、女児の母親の事情聴取を任される。
安藤 一之(あんどう かずゆき)
捜査一課強行班。
山路 徹夫(やまじ てつお)
捜査一課長。
中沢 騏一郎(なかざわ きいちろう)
特殊班班長。
林堂 航(りんどう わたる)
特殊班警部補。感情が出やすい女が嫌い。
平岡 朋子(ひらおか ともこ)
特殊班新人刑事。
松岡 智輔(まつおか ともすけ)
特殊班刑事。
安西 一馬(あんざい かずま)
特殊班刑事。
田山 信夫(たやま のぶお)
豊島警察署北池袋第二交番の巡査。冬美から「娘の姿が見えない」と相談されるが、幼稚園児か小学生と思い込み、初動捜査の遅れの原因となった。
岩井(いわい)
田山の上司。ベテランの巡査長。冬美が交番に来た時、私用で席を外していた。

その他 編集

亀山 瑠子(かめやま るこ)
誘拐された生後3ヶ月の女児。
亀山 冬美(かめやま ふゆみ)
瑠子の母親。イラストレーターシングルマザー。精神的に錯乱し、理解不能な供述をする。犯人からの最初の電話の後ろに「ドーン!」という音を聞いたと言う。
日野 雅紀(ひの まさき)
冬美と同じフロアの住人。ニートインターネット掲示板Aちゃんねるに誘拐事件のスレッドを立てる。
早川 稔(はやかわ みのる)
聖愛医科大学の内科医
藤田 由人(ふじた )
瑠子の父親。冬美が妊娠したことがきっかけで逃げるように別れた。
花井 有美子(はない ゆみこ)
脚本家。沢木のことを内心バカにしている。
沢木 和生(さわき かずお)
テレビ番組制作会社プロデューサー
栗田 法子(くりた のりこ)
13歳。家出少女。
中井 結花(なかい ゆか)
11歳。家出少女。
斉藤 智恵理(さいとう ちえり)
家出少女。
天野 唯(あまの ゆい)
家出少女。

舞台 編集

2018年2月22日から3月4日まで天王洲 銀河劇場において上演された[1][2]。脚本・演出は菅野臣太朗、音楽は野田浩平[1][2]

シリーズの舞台化第2弾「殺してもいい命」が2019年6月21日からサンシャイン劇場で上演[3]

脚注 編集

外部リンク 編集