アンヘル・ベローア
アンヘル・マリア・ベローア・セルモ(Ángel Maria Berroa Selmo , 1978年1月27日 - )は、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身の元プロ野球選手(遊撃手)。右投右打。
ニューヨーク・メッツ時代 (2009年) | |
基本情報 | |
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国籍 | ドミニカ共和国 |
出身地 | サントドミンゴ |
生年月日 | 1978年1月27日(46歳) |
身長 体重 |
6' 0" =約182.9 cm 195 lb =約88.5 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 遊撃手 |
プロ入り | 1997年 |
初出場 | 2001年9月18日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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経歴
編集アスレティックス傘下時代
編集1997年8月14日、アマチュアのFAとしてオークランド・アスレティックスと契約を結んだ[1]。この年と翌1998年の2シーズンは、マイナーリーグでも試合に出場する機会はなかった。
1999年、マイナー組織 (ルーキー級) の1つであるアリゾナリーグのAZL・アスレティックスでプロデビューを果たした。ここでは46試合に出場し、打率.290・2本塁打・24打点・11盗塁という成績を残して俊足を発揮した。守備面では拙守を呈し、ショートを守った31試合で15失策 (守備率.903) を犯したほか、9試合のサード守備でも3失策を犯した。後に飛び級でミッドランド・ロックハウンズ (AA級) に昇格したが、4試合で打率.059と不振に苦しんだ。守備のレベルもルーキー級と同レベルで、全4試合でショートを守って2失策・守備率.889という成績に終わった。
2000年は、A + 級のバイサリア・オークス (カリフォルニアリーグ所属) に降格して出直しとなった。オークスではショートのレギュラーに定着し、129試合に出場した。打撃面では打率.277・10本塁打・63打点・11盗塁という成績を記録し、プロ初となる2ケタ本塁打、2年連続で2ケタ盗塁をマークするなど、収穫があった。一方、守備力は相変わらずであり、128試合のショート守備で54失策という、驚異的なペースでエラーを量産した。
ロイヤルズ時代
編集2001年にカンザスシティ・ロイヤルズに移籍し、同年9月18日の対クリーブランド・インディアンス戦でメジャーデビュー。
2003年には、松井秀喜やロッコ・バルデッリを抑えてルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いているが、その後は伸び悩んでいる。それでも、ロイヤルズでは2003年から2006年までレギュラー格の遊撃手として試合に出場しており、この間4年連続で規定打席に到達している。
2007年にはアトランタ・ブレーブスから移籍してきたトニー・ペーニャにレギュラーを奪われる形となり、わずか15試合の出場となった。この年、メジャーで初めて遊撃手以外のポジション(二塁手・三塁手)でもプレーした。
ドジャース時代
編集2008年6月6日、ロサンゼルス・ドジャースにトレードされ、ラファエル・ファーカルが故障で抜けた遊撃のポジションを守った。
ヤンキース時代
編集2009年1月6日に年俸60万ドルでニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結んだ。4月25日にメジャー昇格。しかし6月24日にコーディ・ランサムが故障から復帰したことに伴って戦力外となり、7月7日にヤンキースから解雇された。
メッツ時代
編集7月11日にニューヨーク・メッツとマイナー契約を結ぶと16日にメジャー復帰を果たしたが、8月7日に戦力外となった。
2010年3月22日に解雇された。
ジャイアンツ傘下時代
編集4月28日にサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結んだが、6月26日に解雇された。
ダイヤモンドバックス傘下時代
編集2011年7月24日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだ。
独立リーグ時代
編集2012年4月4日に、カナディアン・アメリカン・リーグのニュージャージー・ジャッカルズと契約を結んだ。7月26日に、球団から野球界から現役引退しサッカーに転向する意思がある事が発表されたが、成績が向上したため撤回した。
メキシカンリーグ時代
編集2013年はメキシカンリーグのユカタン・ライオンズでプレー。
2015年はラグナ・カウボーイズと契約したが、6月12日に解雇となった。
プレースタイル
編集新人王に輝いた2003年には17本塁打を放っており、2005年にも2ケタ本塁打をマークしたことがあるが、パワーは平均レベル[2]。俊足且つコンパクトなスイング技術を持っており[3]、リードオフマンとして起用される機会も多いが、大振りする傾向にあり且つ早打ちで、いつまでもその傾向が治っていない[4]。
守備では守備範囲が広く強肩でもあり、球際での強さを生かしたファインプレーも多いが、一方で何でもない送球ミス・捕球ミスが多い[2][5][3][4]。
詳細情報
編集年度別打撃成績
編集年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2001 | KC | 15 | 56 | 53 | 8 | 16 | 2 | 0 | 0 | 18 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 10 | 2 | .302 | .339 | .340 | .679 |
2002 | 20 | 83 | 75 | 8 | 17 | 7 | 1 | 0 | 26 | 5 | 3 | 0 | 0 | 0 | 7 | 1 | 1 | 10 | 1 | .227 | .301 | .347 | .648 | |
2003 | 158 | 635 | 567 | 92 | 163 | 28 | 7 | 17 | 256 | 73 | 21 | 5 | 13 | 8 | 29 | 3 | 18 | 100 | 13 | .287 | .338 | .451 | .789 | |
2004 | 134 | 554 | 512 | 72 | 134 | 27 | 6 | 8 | 197 | 43 | 14 | 8 | 5 | 2 | 23 | 0 | 12 | 87 | 10 | .262 | .308 | .385 | .685 | |
2005 | 159 | 652 | 608 | 68 | 164 | 21 | 5 | 11 | 228 | 55 | 7 | 5 | 10 | 2 | 18 | 3 | 14 | 108 | 13 | .270 | .305 | .375 | .680 | |
2006 | 132 | 503 | 474 | 45 | 111 | 18 | 1 | 9 | 158 | 54 | 3 | 1 | 9 | 3 | 14 | 1 | 3 | 88 | 21 | .234 | .259 | .333 | .592 | |
2007 | 15 | 13 | 11 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 1 | .091 | .091 | .167 | .258 | |
2008 | LAD | 84 | 256 | 226 | 26 | 52 | 13 | 1 | 1 | 70 | 16 | 0 | 0 | 6 | 0 | 20 | 4 | 4 | 41 | 13 | .230 | .304 | .310 | .614 |
2009 | NYY | 21 | 24 | 22 | 6 | 3 | 1 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 1 | .136 | .174 | .182 | .356 |
NYM | 14 | 31 | 27 | 4 | 4 | 1 | 0 | 0 | 5 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 1 | 0 | 6 | 1 | .148 | .233 | .185 | .419 | |
'09計 | 35 | 55 | 49 | 10 | 7 | 2 | 0 | 0 | 9 | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | 1 | 1 | 12 | 2 | .143 | .208 | .184 | .391 | |
MLB:9年 | 746 | 2807 | 2575 | 329 | 665 | 118 | 21 | 46 | 963 | 254 | 50 | 20 | 46 | 15 | 117 | 13 | 54 | 460 | 76 | .258 | .303 | .374 | .677 |
年度別守備成績
編集年 度 |
球 団 |
二塁(2B) | 三塁(3B) | 遊撃(SS) | |||||||||||||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2001 | KC | - | - | 14 | 21 | 40 | 3 | 9 | .953 | ||||||||||
2002 | - | - | 20 | 41 | 67 | 4 | 13 | .964 | |||||||||||
2003 | - | - | 158 | 264 | 473 | 24 | 108 | .968 | |||||||||||
2004 | - | - | 133 | 207 | 389 | 28 | 94 | .955 | |||||||||||
2005 | - | - | 159 | 254 | 441 | 25 | 108 | .965 | |||||||||||
2006 | - | - | 131 | 188 | 366 | 18 | 95 | .969 | |||||||||||
2007 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 4 | 4 | 11 | 0 | 6 | 1.000 | |
2008 | LAD | 5 | 1 | 4 | 0 | 0 | 1.000 | - | 79 | 91 | 219 | 8 | 39 | .975 | |||||
2009 | NYY | - | 16 | 6 | 16 | 3 | 3 | .880 | - | ||||||||||
NYM | - | - | 8 | 7 | 22 | 2 | 4 | .935 | |||||||||||
'09計 | - | 16 | 6 | 16 | 3 | 3 | .880 | 8 | 7 | 22 | 2 | 4 | .935 | ||||||
MLB | 6 | 1 | 4 | 0 | 0 | 1.000 | 17 | 6 | 16 | 3 | 3 | .880 | 706 | 1077 | 2028 | 112 | 476 | .965 |
- 各年度の太字はリーグ最高
表彰
編集記録
編集- MiLB
- オールスター・フューチャーズゲーム選出 2回:2001年、2002年
背番号
編集- 4(2001年 - 2007年、2009年途中 - 同年終了)
- 13(2008年)
- 14(2009年 - 同年途中)
出典
編集- ^ Angel Berroa Statistics and History - Transactions - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年2月6日閲覧。
- ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2004』廣済堂出版、2004年、129頁頁。ISBN 4-331-51040-9。
- ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2006』廣済堂出版、2006年、165頁頁。ISBN 4-331-51146-4。
- ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2007』廣済堂出版、2007年、179頁頁。ISBN 978-4-331-51213-5。
- ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2005』廣済堂出版、2005年、155頁頁。ISBN 4-331-51093-X。
関連項目
編集外部リンク
編集- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Angel Berroa stats MiLB.com