ウルフ (映画)
『ウルフ』(原題: Wolf)は、1994年のアメリカ映画。脚本のジム・ハリソンが狼化妄想症を患ったという経験が、ストーリーに反映されている。
ウルフ | |
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Wolf | |
監督 | マイク・ニコルズ |
脚本 |
ジム・ハリソン ウェズリー・ストリック |
製作 | ダグラス・ウィック |
製作総指揮 |
ニール・A・マクリス ロバート・グリーンハット |
出演者 |
ジャック・ニコルソン ミシェル・ファイファー |
音楽 | エンニオ・モリコーネ |
撮影 | ジュゼッペ・ロトゥンノ |
編集 | サム・オスティーン |
製作会社 | コロンビア ピクチャーズ |
配給 |
コロンビア映画 COLTRI |
公開 |
1994年6月17日 1994年9月23日 |
上映時間 | 125分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $70,000,000 |
興行収入 | $131,002,597[1] |
あらすじ
編集満月の夜、中年の編集者:ウィルは車で狼を轢いてしまい、道路脇に遺骸を移動させようとしたところ、生きていた狼に手を噛まれ、狼はそのまま逃げ去ってしまった。
ウィルは、出版社の社長から自邸のパーティに招かれ、左遷を言い渡される。後任は彼の部下で、若いスチュアートだった。ショックからか、ウィルは体調不良を感じたところ、社長令嬢のローラがそれを助けた。孤独なローラとの間に、心の交流が生まれる。
帰宅後、丸一日眠ったウィルは、視力・聴力が良くなり、仕事の能率も大幅に上がった。若々しくなったことで自信をつけたウィルは、スチュアートの裏切りに、いよいよ反撃する。ところが、鋭敏になった嗅覚によって、ウィルは妻:シャーロットとスチュアートの不倫関係に気が付く。スチュアートを噛み、妻とは別居しホテルに移り住んだ。そして、左遷を撤回させ、スチュアートを逆に追い落とし、自らクビを言い渡す。
ローラとは親密になるが、ウィルは自分の動物的な行動や、夜の記憶が無いことを不安に感じるようになる。そこで、人狼研究の専門家を訪ね、変身を妨げる護符を譲り受ける。
そんな中、シャーロットが殺害される。ローラと一夜を過ごしたウィルには鉄壁のアリバイがあるはずだった。警察の聴取に応じようとしたローラは、署で会ったスチュアートの様子を見て、全てを悟る。
登場人物
編集- ウィル・ランダル
- 演 - ジャック・ニコルソン
- 中年の編集者。狼に噛まれたことで体質が変化する。
- ローラ・アルデン
- 演 - ミシェル・ファイファー
- 社長令嬢。
- スチュアート・スウィントン
- 演 - ジェームズ・スペイダー
- ウィルの後任。シャーロットと不倫している。
- シャーロット・ランダル
- 演 - ケイト・ネリガン
- ウィルの妻。
- ブリッジャー
- 演 - リチャード・ジェンキンス
- 刑事。
- レイモンド・アルデン
- 演 - クリストファー・プラマー
- 出版社を買い取った男。
- ビジャブ・アレセアス
- 演 - オム・プリ
- 博士。
キャスト
編集役 | 俳優 | 日本語吹替 | |
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ソフト版 | テレビ朝日版 | ||
ウィル・ランダル | ジャック・ニコルソン | 小林修 | 石田太郎 |
ローラ・アルデン | ミシェル・ファイファー | 島本須美 | 勝生真沙子 |
スチュアート・スウィントン | ジェームズ・スペイダー | 金尾哲夫 | 宮本充 |
シャーロット・ランダル | ケイト・ネリガン | 一柳みる | 弥永和子 |
ブリッジャー刑事 | リチャード・ジェンキンス | 福田信昭 | 池田勝 |
レイモンド・アルデン | クリストファー・プラマー | 中村正 | 納谷悟朗 |
メアリー | アイリーン・アトキンス | 森ひろ子 | 藤夏子 |
ロイ | デヴィッド・ハイド・ピアース | 宮本充 | 田原アルノ |
ビジャブ・アレセアス博士 | オム・プリ | 千葉耕市 | 田村錦人 |
医師 | ロン・リフキン | 小島敏彦 | 出演シーンカット |
モード・ワギンス | プルネラ・スケイルズ | 火野カチコ | 磯辺万沙子 |
ウェイド刑事 | ブライアン・マーキンソン | 秋元羊介 | 伊藤和晃 |
ジョージ | ピーター・ゲレッティ | 小山武宏 | |
ゲイリー | スチュワート・J・スリー | 秋元羊介 | |
その他 | — | 翠準子 沢海陽子 定岡小百合 中澤やよい 岩田安生 小形満 大川透 小野英昭 |
中田和宏 中博史 檀臣幸 松本大 坪井智浩 小野未喜 津村まこと |
演出 | 佐藤敏夫 | 福永莞爾 | |
翻訳 | 木原たけし | たかしまちせこ | |
調整 | 熊倉亨 | 高橋久義 | |
効果 | VOX | ||
プロデューサー | 吉岡美惠子 | 圓井一夫 山川秀樹 | |
制作担当 | 神部宗之 菊地由香 |
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制作 | 東北新社 | グロービジョン |
- テレビ朝日版:初放送1997年8月31日 『日曜洋画劇場』 21:02-23:09
日本語版スタッフ
編集受賞・ノミネート
編集賞 | 部門 | 受賞者 | 結果 |
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グラミー賞 | 映画・テレビサウンドトラック部門 | エンニオ・モリコーネ | ノミネート |
サターン賞 | ホラー映画賞 | ノミネート | |
主演男優賞 | ジャック・ニコルソン | ノミネート | |
主演女優賞 | ミシェル・ファイファー | ノミネート | |
助演男優賞 | ジェームズ・スペイダー | ノミネート | |
脚本賞 | ジム・ハリソン、 ウェズリー・ストリック | 受賞 | |
メイクアップ賞 | リック・ベイカー | ノミネート |
備考
編集当初ローラ役にはシャロン・ストーンがあてられていたが、ストーンが降板したため、最終的に ミシェル・ファイファーが演じることとなった[3]
試写会におけるエンディングの評判がよろしくなく、撮り直しになったため、この映画の公開は当初の予定より6か月から8か月ほど遅れた[3]。
出典
編集- ^ “Wolf (1994)” (英語). Box Office Mojo. 2011年2月4日閲覧。
- ^ ウルフ : 作品情報 - 映画.com
- ^ a b “Wolf (1994) - Trivia”. imdb.com. 2009年11月19日閲覧。