エアにに
長谷川白紙のスタジオアルバム (2019)
『エアにに』は、日本の音楽家・長谷川白紙の1stフルアルバム。2019年11月13日にミュージックマインより発売された。
『エアにに』 | |
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長谷川白紙 の スタジオ・アルバム | |
リリース | |
ジャンル | |
レーベル | ミュージックマイン |
プロデュース | 長谷川白紙 |
専門評論家によるレビュー | |
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チャート最高順位 | |
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概要
編集長谷川はSoundCloudやBandcampで作品を発表し続け、2018年に初の全国流通盤『草木萌動』をリリース。作品がリリースされるや否や、多くの音楽メディアに取り上げられ、音楽ファンやミュージシャンからも賞賛の声があがった。満を持してリリースされた本アルバムには、川崎太一朗(トランペット)、石若駿(ドラム)らが参加した楽曲や、姫乃たまへの提供曲セルフカヴァー、過去の人気曲のアルバム・ミックスなどが収録されており、Illicit Tsuboi、zAkらがミックスを手掛けた[4]。
長谷川自身は本作について、「徹底して他者性を追求した作品」「だから自己の発露とかはあんまりないですね」と話している[5]。
音楽性
編集本作の音楽性は、ジャズ、ブレイクビーツ、ドラムンベース、現代音楽をはじめとする膨大な要素を内包するものとなっている[1]。
評価と批評
編集- ミュージック・マガジンの近藤真弥は、「古今東西の様々な音楽/リズム的イディオムのモノマニアックな収集力と、その天才的な再構成力」「暴力と破壊をてなずけて美に収めるオリジナリティ」を称賛した[1]。
- 同誌の編集長・久保太郎は、過剰なまでの超高速ジャズ・サウンドに「ボカロ以降の世代らしさ」を見いだしつつ、「ポップなメロディを歌う優し気なヴォーカルが乗る楽曲自体は特異なものではなく、むしろ20世紀のポピュラー・ミュージックに連なる正統派の音楽家なのではないかと思わせる」と述べた[1]。
受賞とノミネート
編集収録曲
編集全作曲・編曲: 長谷川白紙。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「あなただけ」 | |
2. | 「o(__*)」 | |
3. | 「怖いところ」 | |
4. | 「砂漠で」 | |
5. | 「風邪山羊」 | |
6. | 「蕊のパーティ」 | |
7. | 「悪魔」 | |
8. | 「いつくしい日々」 | |
9. | 「山が見える」 | |
10. | 「ニュートラル」 | |
合計時間: |
脚注
編集- ^ a b c d 「クロス・レヴュー」『ミュージック・マガジン』第53巻第12号、ミュージック・マガジン、2021年11月。
- ^ 「アルバム・レヴュー」『ミュージック・マガジン』第53巻第11号、ミュージック・マガジン、2021年10月。
- ^ 「クロス・レヴュー」[1]、「アルバム・レヴュー」[2]において5人の評者がつけた点数の平均値。
- ^ “長谷川白紙の音楽が開かれたポップスとして成立する所以 『夢の骨が襲いかかる!』に表れた“生身の発声とリズム””. Real Sound (2020年7月21日). 2022年3月27日閲覧。
- ^ “「第12回CDショップ大賞 2020」レポート”. NPOミュージックソムリエ協会 (2020年3月12日). 2022年3月27日閲覧。
- ^ “CDショップ大賞”. 全日本CDショップ店員組合 (2020年). 2022年3月27日閲覧。
- ^ “アジカン後藤による「APPLE VINEGAR賞」ノミネートに長谷川白紙、NOT WONK、Dos Monosらの10作品”. Billboard JAPAN (2020年2月10日). 2022年3月27日閲覧。