エリック・ジョン・アーネスト・ホブズボーム英語: Eric John Ernest Hobsbawm, CH FRSL FBA, 1917年6月9日 - 2012年10月1日)は、イギリス歴史家

エリック・ジョン・アーネスト・ホブズボーム
ヘイ・オン・ワイにおけるヘイ・フェスティバルにて(2011年5月31日)
人物情報
生誕 (1917-06-09) 1917年6月9日
 エジプト アレキサンドリア
死没 2012年10月1日(2012-10-01)(95歳没)
イギリスの旗 イギリス ロンドン
出身校 ケンブリッジ大学
学問
研究分野 歴史学
研究機関 ロンドン大学バークベック・カレッジ
学位 博士
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経歴

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1917年、ポーランドユダヤ人を父に、エジプトアレキサンドリアに生まれた。オーストリアおよびドイツで幼年期を過ごし、1933年に渡英。ケンブリッジ大学で博士号取得後、ロンドン大学バークベック・カレッジで教鞭をとった。

2012年10月1日、病気のため、ロンドンのロイヤルフリー病院で死去[1]。95歳没。

業績

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『革命の時代』(邦訳は『市民革命と産業革命』)、『資本の時代』、『帝国の時代』という「長い19世紀」(1789年1914年)の三部作のあと、1914年から1991年までを「短い20世紀」として、『両極端の時代:短い20世紀』Age of Extremes: The Short Twentieth Century.(Extremesが複数形であることに注意。邦訳では『20世紀の歴史――極端な時代』と訳されている)を著した。日本では、テレンス・レンジャーとの共著である『創られた伝統The Invention of Tradition(直訳は「『伝統』の発明」または「伝統を発明すること」)が知られる。

著書

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単著
『反抗の原初形態:千年王国主義と社会運動』青木保編訳著、中公新書, 1971年[2]
『素朴な反逆者たち―思想の社会史』水田洋・安川悦子・堀田誠三訳、社会思想社, 1989年
  • The Jazz Scene, (Weidenfeld & Nicolson, 1959).
『ジャズシーン』諸岡敏行訳、績文堂出版, 2021年
市民革命と産業革命―二重革命の時代英語版安川悦子・水田洋訳、岩波書店, 1986年)
  • Labouring Men: Studies in the History of Labour, (Basic Books, 1964).
『イギリス労働史研究』鈴木幹久・永井義雄訳、ミネルヴァ書房, 1968年
『産業と帝国』浜林正夫神武庸四郎和田一夫訳、未來社, 1984年
    • 新装版 1996年
  • Bandits, (Penguin Books, 1969).
匪賊の社会史―ロビン・フッドからガン・マンまで』(グループの社会史 3) 斎藤三郎訳[3]、みすず書房, 1972年
改訂再刊『匪賊の社会史』船山榮一訳、筑摩書房ちくま学芸文庫〉, 2011年
  • Revolutionaries: Contemporary Essays, (Pantheon Books, 1973).
『革命家たち 同時代論集I』斉藤孝・松野妙子訳、未來社, 1978年
    • 『反乱と革命 同時代論集II』斉藤孝・木畑洋一訳、未來社, 1979年
  • The Age of Capital, 1848-1875, (Weidenfeld and Nicolson, 1975).
資本の時代 1848-1875英語版柳父圀近長野聰荒関めぐみ松尾太郎山崎清訳、みすず書房, 1981-1982年
    • 新装版 2018年
  • Worlds of Labour: Further Studies in the History of Labour, (Weidenfeld and Nicolson, 1984).
  • Workers: Worlds of Labor, (Pantheon Books, 1984).
  • The Age of Empire, 1875-1914, (Pantheon Books, 1987).
帝国の時代 1875-1914英語版野口建彦長尾史郎・野口照子訳、みすず書房, 1993-1998年
    • 新装版 2023年
  • Politics for a Rational Left: Political Writing, 1977-1988, (Verso, 1989).
  • Nations and Nationalism since 1780: Programme, Myth, Reality, (Cambridge University Press, 1990, 2nd ed., 1992).
浜林正夫・嶋田耕也・庄司信訳『ナショナリズムの歴史と現在』(大月書店, 2001年)
  • Echoes of the Marseillaise: Two Centuries Look Back on the French Revolution, (Rutgers University Press, 1990).
  • Age of Extremes: the Short Twentieth Century, 1914-1991, (Michael Joseph, 1994).
20世紀の歴史―極端な時代英語版河合秀和訳、三省堂, 1996年
改訳『20世紀の歴史―両極端の時代』大井由紀訳、ちくま学芸文庫, 2018年
  • On History, (Weidenfeld & Nicolson, 1997).
『ホブズボーム歴史論』原剛訳、ミネルヴァ書房, 2001年
  • Uncommon People: Resistance, Rebellion and Jazz, (Weidenfeld & Nicolson, 1998).
  • Behind the Times: the Decline and Fall of the Twentieth-century Avant-gardes, (Thames & Hudson, 1998).
  • Interesting Times: A Twentieth-century Life, (A. Lane, 2002).
『わが20世紀―面白い時代』河合秀和訳、三省堂, 2004年
  • Globalisation, Democracy and Terrorism, (Little, Brown, 2007).
  • How to Change the World: Tales of Marx and Marxism , (Little, Brown, 2011).
『いかに世界を変革するか:マルクスマルクス主義の200年』水田洋監訳、作品社, 2017年
  • Fractured Times: Culture and Society in the 20th Century, (Little, Brown, 2013).
『破断の時代―20世紀の文化と社会』木畑洋一後藤春美・菅靖子・原田真見訳、慶應義塾大学出版会, 2015年
共著
  • Captain Swing, with George Rudé, (Penguin Books, 1969).
  • The Italian Road to Socialism: An Interview by Eric Hobsbawm with Giorgio Napolitano, (Journeyman Press, 1977).
『イタリア共産党との対話』ジョルジョ・ナポリターノと共著山崎功訳、岩波新書, 1976年
  • On the Edge of the New Century, (New Press, 2000).
『21世紀の肖像―歴史家ホブズボームが語る』聞き手アントーニオ・ポリート、河合秀和訳、三省堂, 2000年
編著
  • Labour's Turning Point, 1880-1900: Extracts from Contemporary Sources, (Lawrence & Wishart, 1948).
  • Karl Marx: Pre-capitalist Economic Formations, (Lawrence & Wishart, 1964).
『共同体の経済構造―マルクス『資本制生産に先行する諸形態』の研究序説』市川泰治郎訳、未來社, 2006年
共編著
  • The Invention of Tradition, co-edited with Terence Ranger, (Cambridge University Press, 1983).
創られた伝統テレンス・レンジャーと共編著、前川啓治・梶原景昭訳、文化人類学叢書:紀伊國屋書店, 1992年)

伝記

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  • リチャード・J・エヴァンズ『エリック・ホブズボーム 歴史の中の人生』(木畑洋一監訳、岩波書店(上・下)、2021年)

脚注

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  1. ^ Eric Hobsbawm dies, aged 95 the guardian 2012年10月1日閲覧
  2. ^ 著作の部分訳。
  3. ^ 旧版の斎藤三郎は筆名。

関連項目

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