エレファスゾウカブト

エレファスゾウカブトは、昆虫綱コウチュウ目カブトムシ亜科に分類されるカブトムシ。ゾウカブト属の代表種であり、単にゾウカブトと呼ぶ場合、この種を指すことが多い。世界一体重が重いカブトムシとして有名。エレファスはを意味する。

エレファスゾウカブト
Megasoma elephas.jpg
エレファスゾウカブト オス
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目 (鞘翅目) Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目 Polyphaga
上科 : コガネムシ上科 Scarabaeoidea
: コガネムシ科 Scarabaeidae
亜科 : カブトムシ亜科 Dynastinae
: 真性カブトムシ族 Dynastini
: ゾウカブト属 Megasoma
: エレファスゾウカブト
M. elephas
学名
Megasoma elephas
シノニム

Megasoma elephas

和名
エレファスゾウカブト
ゾウカブト
英名
Elephant beetle
亜種

本文参照

形態編集

オスの体長は70~120mm前後が多く、小型個体でも日本カブトムシ並となる。飼育下では130mmを越えた個体も報告されている。世界で最も体重が重いカブトムシとして知られ、約50gにも達する(ちなみにヘラクレスオオカブトは約40g)。また、本種はメスも大きく、体長80mmを超えるものもある。

体の割に角は小さい。金色のビロード状の体毛が全身に生えており黄土色をしているが、この毛は時間と共に擦れて抜け落ちる。角が短いため体長ではヘラクレスオオカブトに劣るものの、体重と体全体の大きさでは本種の方が勝る。

脚がとても長く、木にしがみつく力も非常に強い。細い枝にも器用に掴まって移動でき、太い幹ではその力でしっかりとしがみつき、掴まったら離れないほどになる。その力は全てのカブトムシので一番とも言われる。そのため、人の手に乗せるのは皮膚が破れて出血を伴う怪我をすることがあり、大変危険である。

メキシコゾウカブトオキシデンタリスゾウカブトキタゾウカブトと呼ぶこともある)は独立種とすることが多いが、亜種とする場合もある。エレファスゾウカブトよりもやや小柄で、左右の胸部の角がまっすぐ伸び、色が少し白っぽいのが特徴[1]

生態編集

熱帯雨林に生息するため、周囲温度が低くても、採餌時に体温を維持することができる。巨体の割にはおとなしい性格をしている。

メスは腐朽した木の中や地面に産卵する。幼虫は腐朽した木で生育する。幼虫期間が非常に長く、成虫になるまで2〜3年ほどかかる。成虫の平均寿命は短く、約1〜3ヶ月ほどである。

成虫は主に樹液を食べるが、パイナップルなどの果実を摂取することもある。

分布編集

本種はメキシコ南部、中央アメリカ南アメリカ熱帯雨林に生息する。

現地では夜間に水銀灯の光に飛来し、水銀灯に衝突して割る事故が起こることがある。

熱帯雨林の破壊により近年は個体数が減少しており、絶滅が危惧される。コスタリカニカラグアなど中央アメリカの一部の国では、オスの角で装飾されたチャームネックレスが販売されており、問題となっている。

脚注編集

関連項目編集