オタリア (学名:Otaria flavescens)は、オタリア属に属するアシカ科の海棲哺乳類である。本種1種のみでオタリア属を構成する単型

オタリア
オタリアの群れ
オタリアの群れ
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 食肉目 Carnivora
亜目 : イヌ型亜目 Caniformia
下目 : クマ下目 Arctoidea
階級なし : 鰭脚類 Pinniped
: アシカ科 Otariidae
亜科 : アシカ亜科 Otariinae
: オタリア属 Otaria Péron, 1816
: オタリア O. flavescens
学名
Otaria flavescens
(Shaw, 1800)
シノニム

Otaria byronia (de Blainville, 1820)

英名
South American Sea Lion

分布

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チリペルーウルグアイアルゼンチンなどの沿岸に生息する。

形態

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雄の成体の特徴は、大きい頭部、たてがみと少し上向き加減の鼻である。雌および未成熟の雄にはたてがみはない。雌雄とも体表はオレンジがかった黒である。雄のたてがみの色は若干明るいオレンジである。雌の頭部や首の辺りの体表は若干明るいオレンジである。

オタリアの体長や体重にはかなり幅があるが、典型的な雄の成体は2.6メートル (m) 程度、300キログラム (kg) 程度である。雌は雄よりも小さく、体長は1.8 mから2 m程度、体重は雄の約半分の150 kg程度である。

生態

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主にイカ甲殻類を食べる。ニュージーランドオットセイペンギンを食べることもある。[2]

天敵シャチ

1頭の雄が10頭程度の雌を集めてハレムを形成する。

人間との関係

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元から先住民の猟の対象だったが、16世紀以降はヨーロッパ人からも狙われることとなり個体数が減少した。その後は個体数を回復して2021年の時点で約45万頭が確認されている。フォークランド諸島周辺ではトロール漁での混獲や餌の減少により個体数回復が遅れている。[2]

カリフォルニアアシカとともに日本の水族館などで数多く飼育されている。

分布図

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オタリアの分布図

脚注

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  1. ^ Campagna, C. (2008). "Otaria flavescens". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2008. International Union for Conservation of Nature. 2009年1月30日閲覧
  2. ^ a b 水口博也『世界で一番美しいアシカ・アザラシ図鑑』図書印刷株式会社,2021,10,20, ISBN 978-4-422-43047-8