チャーハン

炊きあがった米飯を具材と炒めた料理
カレーチャーハンから転送)

チャーハン炒飯)は、炊きあがった米飯を様々な具材と共にで炒めた中華料理のこと[1]焼きめしと呼ぶ地域もある[2]

チャーハン
日本の中華料理店のチャーハン
繁体字 炒飯
簡体字 炒饭
文字通りの意味"Stir-fried rice"
発音記号
標準中国語
漢語拼音chǎo fàn
IPA[tʂʰɑ̀ʊ fân]
注音符号ㄔㄠˇ ㄈㄢˋ
粤語
イェール粤拼cháau faahn
閩南語
台湾語ローマ字tshá-pn̄g

概要 編集

隋代から宋代にかけての中国発祥の中華料理の一つ。『食経』という書物には、7世紀初めの隋の宰相が現代のチャーハンに似た「砕金飯(金のかけらのようなご飯、という意味)」と呼ばれる料理を食していたことが書かれている[3]広東語での音表記はツァウファンに近い。

庶民的・大衆的な中華料理店では欠かすことのできない定番メニューであり、メインメニューとしてもサイドメニューとしても需要がある。半量のチャーハンは俗に「半チャーハン[4]」略して「半チャン」と呼ばれ、半チャンラーメンや半チャン餃子と呼ばれるセットメニューは定番となっている。

中華料理店における調理では、火力が強い業務用コンロ液化石油ガス(いわゆるプロパンガス)または都市ガスなどを使うが、一般家庭用の電熱器や型の古いIHクッキングヒーターなどでは火力が弱いため、店とまったく同じように調理することはできない。

インスタント食品 編集

電子レンジフライパンなどで加熱するだけでできる冷凍食品のチャーハンがコンビニなどで売られている。例えば、ニチレイの「本格炒め炒飯」や味の素の「焦がしにんにくのマー油と葱油が香るザ★チャーハン」などがある[5]

類似の料理 編集

類似の料理は東アジア東南アジアで広く見受けられる。例を挙げれば、韓国ではポック北朝鮮ではギルムバプタイではカオ・パットインドネシアマレーシアではナシゴレンベトナムではコムチェンとして定着している。

逸話 編集

中国の最高指導者であった毛沢東の長男、毛岸英朝鮮戦争時に卵チャーハンを調理しようとしたところを爆撃されて死亡したとされている。このことから、命日である11月25日の前後に卵チャーハンを話題をすることは21世紀現在の中国においてもタブーとされ、実際に処分を受けた例も知られている[6]ほか、処分に至らないまでも強い非難を浴びた例も存在している[7][8]

ギャラリー 編集

脚注 編集

出典 編集

関連項目 編集